goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

※ 人間の体が電気になる日 210509

2021-05-09 22:47:00 | 気になる モノ・コト

人間の体が電源になる日
   swissinfo.ch  より 210509

 近い将来、人間の体が毎日自然に生み出すエネルギーで電化製品を充電するようになるかもしれない。若く革新的なスイス企業が、人間の体温を電気に変える技術を開発した。

 太陽、風、バイオマス、水力などから得るエネルギーは少し忘れて、想像してみて欲しい。もし、未来の再生可能なエネルギー源が…人間だとしたら?私たちの体が熱を発していることは周知の事実だ。風邪で熱を出して寝込んでいる時や、激しい運動をした後などが分かりやすいだろう。爬虫類などの動物と人間との違いは、この熱を作り出す能力にある。

 この熱は、電気に変換できる。これはあまり知られていない事実だ。だが、目新しいアイデアというわけでない。近年の研究でスマートウォッチやフィットネスリストバンドなど、ウェアラブル(身に着けられる)テクノロジー分野や医療分野などでハイテク機器が開発されるようになり、実用化・大衆化が進んでいる。

 2018年に設立された連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)のスピンオフ企業、ミトラスは、この未来の市場での足場固めを目指す。創業者で最高経営責任者(CEO)のフランコ・メンブリーニ氏(29)は、「大きな可能性を秘めた何かを創り出したいとずっと思っていた。特にテクノロジーの分野に興味があった」とswissinfo.chに語る。大学では歴史学の修士号を取得したが、人間の体温を利用することに魅了され、当初から「この種の分散型発電が秘める大きな可能性」に気付いていた。

⚫︎全世界で消費されるエネルギーの1割を供給できる
 人間の体は、平均して100ワットの電球と同じ位の熱エネルギーを発している。
 しかしこのエネルギーの大部分は環境の中で失われてしまう。東部スイス・グラウビュンデン州の首都クールを拠点とする同企業が注目したのは、まさにこの「排出物」だ。発電には、皮膚表面と環境の温度差を利用する熱電発電機(TEG)を使う(ゼーベック効果)。

「重要なのは、体の表面と環境の温度差だ。極地でも砂漠でも、温度差に比例してエネルギー生産量も大きくなる」とメンブリーニ氏は説明する。「温度差が1度あるだけで発電は可能だ」

 人体の熱エネルギーを全て取り込み、100%電気に変換することは無理だが、「TEGは将来有望で、その潜在性は計り知れない」と同氏は指摘する。ミトラスの計算では、地球上に77億人以上いる全人類が生み出す熱で、世界中で消費するエネルギーの1割をカバーできるという。

⚫︎忘れ去られた技術を最適化
 このアイデアは決して新しくはない。既に20世紀初頭から、研究者やエンジニアは人体を再生可能なエネルギー源として利用することを試みてきた。同氏はそう指摘し、1940年代に登場した手回し充電式のラジオを例に挙げる。もっとも、バッテリーの進歩により、人力を利用したシステムは次第に鳴りを潜めていった。

 だが近年の材料科学やウェアラブルデバイスの発展により、人体が生み出すエネルギーは再び注目を浴びるようになった。「ミトラスは既存の技術をベースにそれを最適化した」(メンブリーニ氏)

 スイス連邦材料試験研究所(EMPA)のバイオミメティック・メンブレン・繊維研究所のレネ・ロッシ所長は、ゼーベック効果は以前から知られていたとswissinfo.chに語る。
「従来のシステムは有効性が乏しかったため、具体的に適用できる分野が限られていた。今は、ミリワットがゼロコンマ数ワットの範囲まで向上すれば、商業的に面白くなる」

 現在、いくつかの方面で研究が進んでいるという。「例えばミトラスでは、太陽エネルギーを利用したスマートテキスタイルを開発中だ。また別の研究グループは、靴底に発電機を組み込んで力学的エネルギーを回収し、電気に変換しようと試みている」

⚫︎眠っている間に充電
 ミトラスは2つのコンセプトを開発中だ。1つは、手首に装着してモバイル機器を充電できる熱電発電機付きリストバンド。もう1つは、熱電発電機を直接デバイスに組み込み、そのバッテリーを電源としてデバイスを充電する方法だ。
 発電に必要な唯一の条件は、デバイスが身体と接触していることだとメンブリーニ氏は強調する。「そうすればコーヒーを飲んでいても、運動していても、眠っていても、自動的に充電される」

 現在、社員6人で運営するミトラスは、エネルギー消費の少ない医療機器の開発に力を入れる。「インスリンポンプ、補聴器、バイタルサイン(体温や血圧、脈拍など)をモニターするバイオセンサーなどは、エネルギーを自給自足できるようにしたい」とメンブリーニ氏は抱負を語る。そうすれば電池の故障によるトラブルや、電池交換に伴う外科手術で生じる合併症の危険性を回避できるためだ。

 携帯電話への応用も考えられるが、当面はマトラスの優先事項ではないという。「スマートフォンは、私たちのソリューションにはエネルギー消費量が多すぎる。せいぜいバッテリーの寿命を少し延ばせるだけだ」

 ミトラスは昨年、中国市場への進出を狙うスイスのスタートアップ企業が競う「スイステック・ピッチナー」で優勝した。年内には製品第1号としてバイタルサインをモニターするバイオセンサーの発売を開始する予定だ。

「既に医療技術の分野で国際的に活躍する大手数社とコンタクトを取った」とメンブリーニ氏は言う。「この手の機器では、体温だけで作動する初のデバイスになるだろう」

(独語からの翻訳・シュミット一恵)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

※ 排熱から 音をつくり エネルギーに変換  熱音響エンジンとは

2021-05-09 21:46:00 | 気になる モノ・コト

廃熱から音をつくりエネルギーに変換…革新的技術「熱音響エンジン」とはなにか 地球レベルの課題の解決を目指して
   F-Lab.  と 現代ビジネス より  210509

 熱から音をつくりエネルギーに変換する。
 理系科目が得意な人でも頭の中に「??」が並びそうなフレーズだ。その研究者が手がけるのは「熱音響現象」。熱の温度差によって音波を発生させ、そこから電力を得る新しい技術なのだという。

〈本記事は「F-Lab.」からの転載です)
⚫︎熱から音波を発生させ電力に変換する
「現在取り組んでいるのは、熱音響エンジンの開発です。エンジンといいながら、ピストンなどの機械的な部品は一切なくて、あるのはパイプと『コア』と呼ばれるフィルター状の細管の束だけ
 コアを中心として、コアの片方の空気を高温に、もう片方の空気を低温にすると、温度差によって音波が発生します。これが熱音響現象です。この音波の波動を電力に変換する仕組みです」

 そう語るのは東海大学総合科学技術研究所の千賀麻利子特任助教。指導教員である同大学工学部の長谷川真也准教授のもとで博士課程まで学び、昨年(2020年)から研究者としての道を歩み始めた。

「熱音響システムの概念。パイプの中に設置した「コア」の両側に高温と低温の環境をつくり温度差で音波を発生させる」千賀麻利子特任助教
 熱音響エンジンのメリットはなんといってもそのシンプルな構造にある。必要なのは熱のみで、石油も使わなければ、CO2も排出しない。地球温暖化など現代の多くの問題を解決する革新的なクリーンエネルギー技術として注目されている。

「私が問題視しているのは、工場などで利用された後の廃熱です。熱は他のエネルギーと比べて利用しにくく、なかでも300℃以下の熱はほとんどがそのまま捨てられています。この廃熱をエネルギー源として再利用できれば、コスト削減はもちろん、資源枯渇や環境負荷の問題も解決できると考えています」




「熱→音」による熱音響発電と「音→熱」による熱音響冷却によって、100年後の世界を変えるエコシステムを実現する
 「熱音響エンジンに用いる「コア」のイメージ。パイプの中に細かい穴が空いた管の束を設置しているイメージ」

⚫︎300℃以下の熱を使った研究事例はまだまだ少ない
 熱音響現象の本格的な応用研究が始まったのは2000年前後からで、まだ20年ほどしか経っていない。100年以上の研究開発の歴史を持つガソリンエンジンと比べると新しい分野だ。特に、300℃以下の産業界の視点では“低い”温度で動く熱音響エンジンの研究はまだまだ事例が少ないという。

 熱を効率よく音に変換するには、熱力学、流体力学など幅広い分野の知識が求められる。さらにコンピュータを使った分析による細かい条件設定も必要になる。「単純だからこそ奥が深い」と千賀先生は微笑む。

 もともとF1が好きで、物理学が得意だったことから、東海大学工学部動力機械工学科を進学先に選んだ。そして、入学後、長谷川准教授の研究室で「熱音響現象」に出合い、のめり込んでいく。

「物理が好きだったこともあって、熱と音がどうつながっているのかがとにかく気になって、気がついたら博士課程まで研究を続けていました(笑)

まだまだわからないことがたくさんあり、そこがこの研究の面白さでもあります。熱音響エンジンが実用化されれば、地球レベルの問題解決に貢献できる点にもモチベーションを感じています」

⚫︎「音から熱」の現象を利用してマイナス100℃の冷却を可能に
熱と音の関係は、聞けば聞くほど面白い。

 千賀先生が所属する長谷川准教授の研究室では、「熱から音」を発生させる現在の研究の真逆にあたる「音から熱」を起こすことで、マイナス100℃の冷却が可能になるシステムの開発にも成功し、こちらも実用化を目指しているという。これには多くの企業が関心をもっており、10社ほどのコンソーシアムで研究が進められている。

 この熱音響発電および熱音響冷却システムの研究は、2013年から科学技術振興機構(JST)の実施する「先端的低炭素化技術開発事業(ALCA)」にも採択され、大きな期待が寄せられている。

「私の目標は、熱音響エンジンを未来もずっと使われるような基盤技術に育てることです。まだまだ課題はたくさんありますが、長谷川先生や研究室のメンバーと一緒に、夢を実現したいと思っています」

⚫︎東海大学
東海大学は、理工系だけでも理学部、情報理工学部、工学部、情報通信学部、基盤工学部の5学部に26学科・専攻がある総合大学です。学部・学科の選択に迷うほどですが、入学後は、自分が学びたい科目を学部・学科の枠にとらわれず選択できる、自由度の高いカリキュラムで学ぶことができます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

🚶‍♀️…放生院.恵心院…天ヶ瀬ダム前…塔の島… 210509‘

2021-05-09 18:30:00 | 🚶 歩く
🚶‍♀️…右岸堤防道…朝霧通…放生院🦎…恵心院…観流橋…琴坂⇅…亀石楼裏山🦋…右岸路…山吹橋…白虹橋…天ヶ瀬ダム前…左岸路…天ヶ瀬吊橋⇅…網代の道…喜撰橋…塔の島:橘島…橘橋…平等院前…平等院表参道…宇治橋…右岸堤防道…+>
🚶‍♀️11974歩18F

⛅️:白虹橋25℃:風強いが心地よし
 黄砂で霞む太陽:青空濁る
🦎日本蜥蜴:朝霧通の放生院過ぎた所
🦋黄紋揚羽蝶2頭



恵心院にて



亀石楼裏山





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

🎓 生命共通の 体内時計 の起源となるメカニズムを発見   210509

2021-05-09 11:26:00 | 📚 豆知識・雑学

生命に共通した「体内時計」の起源となるメカニズムを発見
  大学ジャーナルオンライン編集部  より  210509

 名古屋大学、東京大学、福岡大学などの研究チームが、広い生物種に共通して体内時計の制御に関わっているとみられる新しい機構を発見した。

 いわゆる体内時計(概日時計)の24時間周期の概日リズム生成には、概日時計を構成する時計遺伝子による「転写・翻訳フィードバックループ(以下、転写ループ)」が重要な役割を果たしていると考えられてきた。
 一方で、転写や翻訳などの生化学反応は温度によって反応速度が変化する性質をもつにも関わらず、概日時計は温度補償性(環境温度が変化しても周期が保たれる性質)を有するという、矛盾にも感じられる不思議な点があり、生化学反応の速度を下支えする別の仕組みの存在が提唱されていたが、その実体は明らかになっていなかった。

 本研究では、細胞がもつ概日時計の温度補償性に影響を及ぼす因子を探したところ、細胞内のカルシウムイオン(Ca2+)濃度を制御するタンパク質であるNa+/Ca2+交換輸送体(NCX)に行きついた。NCXは、環境温度が低下すると細胞内Ca2+の流入を促進させて転写ループの速度低下を防ぐことがわかり、さらにこの低温性Ca2+シグナルは哺乳類だけでなく昆虫、植物、細菌の概日時計でも機能していることが判明した。

 これまでに見つかっていた時計遺伝子は、動物、植物、細菌で保存性が低かったため、生物種ごとに独立進化したと考えられてきたが、本研究により、多くの生物種で細胞内Ca2+濃度は一日周期で増減を繰り返していることから、実は細胞内Ca2+振動が体内時計の起源であり、それを制御するNCXが生命に共通する時計遺伝子であるという新しい可能性が提示された。

 実際に、NCX機能が低下した動物では一日周期の行動リズムが著しく障害されることや、NCX活性を阻害する薬剤を用いると概日時計の周期や時刻を制御できることも本研究で明らかとなっている。これらの発見は、体内時計を操作する技術開発に新しい道を拓くとともに、生命の共通祖先における体内時計の誕生を知る手がかりを提供している。

論文情報: 【Science Advances】Na+/Ca2+ exchanger mediates cold Ca2+ signaling conserved for temperature-compensated circadian rhythms
投稿 生命に共通した「体内時計」の起源となるメカニズムを発見 は 大学ジャーナルオンライン に最初に表示されました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする