日本語おもしろ発見

日々の生活から

『読売新聞』「編集手帳」と『朝日新聞』「天声人語」における動詞連用形転成名詞について

2011-11-24 21:05:59 | 研究演習2011
要旨

 日本語の名詞の中に数多く存在する動詞の連用形から成る転成名詞を、朝日新聞社「天声人語」・読売新聞社「編集後記」を対象として、「単一の動詞から成るもの」「複数の動詞から成るもの」「他の要素+連用形から成るもの」に分類し、さらに語末がイ段で終わるものとエ段で終わるものにも分類し、結果を比較した。
 結果として、「単一の動詞から成るもの」は同じ語が何回も登場することが多いが、「複数の動詞から成るもの」は同じ語が何回も登場することはほとんどなく、動詞を組み合わせることによってさまざまな転成名詞がつくられることがわかった。さらに、「複数の動詞から成るもの」は他のタイプに比べるとエ段で終わる転成名詞の割合が高かった。また、今回は2011年10月の記事と1991年10月の記事の比較をおこなったが、20年間では大きな違いは見られなかった。

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『源氏物語』の植物と『枕草子』の植物についての語彙調査

2011-11-24 21:04:01 | 研究演習2011
要旨

本稿は『源氏物語』と『枕草子』の植物に関する語彙をカウントし、紫式部と清少納言の使用頻度の高いものを取り上げた。主に広川勝美『源氏物語の植物』などを用いて考察した。そして、両作者の植物に関する趣味、嗜好の違いなどを調査した。調査結果は、『源氏物語』は植物を人物や内容と合わせて効果的に使用して演出しているのに対し、『枕草子』は衣服の色に関する植物が大半であった。中でも紫に関する色が多かった。紫式部の思慮深い性格、清少納言の好奇心旺盛さが感じられる。
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ドラえもんひみつ道具の名における外来語

2011-11-13 16:09:29 | 研究演習2011
要旨

今、私たちは日常生活において当たり前のようにカタカナ表記される外来語を見聞きし使用している。またそこから派生した造語にも慣れ親しんでいる。そこで本稿では、「ドラえもん」のひみつ道具の名に着目し、どれくらい外来語と造語があるのかを調査することにした。本調査では、『最新ひみつ道具大事典』(2008)の本編で紹介されたひみつ道具約1500個を対象とした。なお、コラムに紹介されたひみつ道具は対象外とした。調査の結果、全体の約60%に外来語が含まれており、外来語の種類は約500種あった。またおもにカタカナ表記が使われた造語もたくさんあり、ひみつ道具の名付けは実にユーモアがあふれていた。


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子ども用玩具の商品名についての語彙調査

2011-11-13 16:08:42 | 研究演習2011
要旨

 子ども用玩具の商品名には、どのような特徴が見られるのか。本研究ではW単位で区切り、語種分類をし、対象年齢別に比較した。その結果、0歳以上の商品名の特徴として和語が多く使用され、接頭辞の使用率も高いことが分かった。3歳以上の商品名には、和語と外来語がほぼ同じ割合で使用され、オノマトペの使用率が高かった。5歳以上の商品名には、外来語の使用が多く見られ全体の約6割を占めていた。また、略語の使用率も高いことが分かった。対象年齢が上がるほど和語の使用率が減り、外来語の使用率が増え、略語の数も増えていることから、それぞれの対象年齢に合わせ、高くなるにつれ、子どもが自分で選ぶことを想定し、受け入れやすく、馴染みやすい商品名にしているのだと思われる。

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天声人語における転成名詞

2011-11-13 16:08:14 | 研究演習2011
要旨
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小学校国語教科書の出版社別比較―外来語の占める割合から―

2011-11-13 16:07:33 | 研究演習2011
要旨
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参考文献

2011-11-09 12:08:36 | 研究演習2011
先週,紹介した参考文献です。

国立国語研究所(1958)『総合雑誌の用語 後編』 pp.92-93
西尾 寅弥(1988)『現代語彙の研究』 明治書院
田島毓堂編 金美淑著(2007)『日本語の連用形名詞』語彙研究会叢書7
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3拍の外来語におけるアクセント―原語との違いを中心に―

2011-11-03 17:50:15 | 研究演習2011
要旨
原語と外来語のアクセントには一体どれほど開きがあるのか、先行研究の分類に則って英語を原語とする3拍の外来語のアクセントを3冊の辞書を用い、もとの原語のアクセントと突き合わせて検証したところ、若干先行研究の結果とは違う結果が導き出された。今回の研究対象に先行研究で使用されていた辞書の再訂版を調査したためであろう。研究がされた時から約20年間でも、日本語母語話者の外来語の発音は徐々に変化しているようである。
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稲川淳二の怪談に登場するオノマトペについて

2011-11-03 17:48:24 | 研究演習2011
要旨

日本語オノマトペは感覚的であるとされるが、怪談の語りの中ではどのような役割を持つのか。本研究では、稲川淳二出演のDVD4作品を対象として登場するオノマトペを調査し、音韻・形態面から考察した。
 その結果、ここで登場するオノマトペは、一般的なオノマトペの形態の特徴に見られる強調や余韻に加えて、急な静寂をつくりだすことによってその場面の環境を伝える、語りのリズムを整える、また擬している音への忠実性が高いということが分かった。これらの特徴によって、語られる状況をより感覚的に伝えることで怪談の効果が高まっているのではないかと考えられる。

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新見南吉の小説における動物の出現頻度

2011-09-12 16:42:53 | 研究演習2011
要旨
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