日本語おもしろ発見

日々の生活から

鬼はどこから来る?

2008-01-30 17:19:14 | 日本語豆知識
 「お姉ちゃん、鬼はどこから来るか知ってる?」

 お正月に実家に帰っているとき、妹が尋ねてきました。妹たちにはそれぞれ子供が二人ずついるのですが、言うことを聞かないと鬼がくると言って、しつけによく「鬼」を使っています。(これも4歳ぐらいまでしか利かないようですが・・)

 鬼がどこから来るかというのは、国語の教師には知っておくべき事柄です。私は、陰陽道、鬼門、十二支、方角について説明しました。

 鬼門は北東(丑寅・艮)で、鬼はその方角から来ると言われています。御所の北東には比叡山がありますし、御所の北東の角は折れ曲がって、悪を避けています。

 また、鬼のイメージも面白いです。絵を書いてもらうと、たいてい角が生えていて、トラのパンツをはいています。実際に鬼はいませんから、丑寅の方角から来るということで、ウシの角に、トラの毛皮のパンツをはかせたものを鬼としたのでしょう。

 このような話をしていると、妹婿がすかさずこう言いました。

 「だから、ラムちゃんは角が生えていて、トラのビキニなんですね!」

 こ、このセンス・・・素晴らしい。そう、「うる星やつら」のラムちゃんは、鬼型の宇宙人の女の子でしたね。ここで、ラムちゃんが出てくるとは・・・。

 説明をするときに、こういった発想を持つことってすごく大事だと思います。本当はすごく面白いネタなのに、難しい言葉で難しく説明してしまうと全く面白くない。興味も持てない。でも、ラムちゃんという漫画のキャラクターをもってくることによって、面白いと思ってくれるかもしれない。

 この発想、いただき!
コメント
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