要旨
物語内での女性の役割語である「女性語」を、マンガを調査対象に1979年と2006年という年代別で、また作家の性別で比較を行い、その使われ方や使用率などから、マンガ内の女性の描かれ方やそこから読み取れるマンガの作品傾向の変遷を調査する。全文数のうち女性語を含む文数はいくつか、それは作品全体のどの程度の割合含まれているのか、また使用されている女性語はどのような語が多いのかなどを各作品ごとに調査した。
その結果、2006年の女性作家作品が女性語の割合が最も低かった。これは現代の流行女性作家作品がいずれも現実世界に近い世界の物語であり、台詞に現実味を持たせるためにあまり女性語が使われなくなったのではないかと推測する。
物語内での女性の役割語である「女性語」を、マンガを調査対象に1979年と2006年という年代別で、また作家の性別で比較を行い、その使われ方や使用率などから、マンガ内の女性の描かれ方やそこから読み取れるマンガの作品傾向の変遷を調査する。全文数のうち女性語を含む文数はいくつか、それは作品全体のどの程度の割合含まれているのか、また使用されている女性語はどのような語が多いのかなどを各作品ごとに調査した。
その結果、2006年の女性作家作品が女性語の割合が最も低かった。これは現代の流行女性作家作品がいずれも現実世界に近い世界の物語であり、台詞に現実味を持たせるためにあまり女性語が使われなくなったのではないかと推測する。