日本語おもしろ発見

日々の生活から

横山光輝『三国志』における「お疲れ」

2017-08-05 10:30:19 | 日記

twitterは今や私の大切な情報源になっています。8月6日中には閉じられるようですが,「横山光輝 三国志 全文検索」が最高!

さきほどの「お疲れさま」が気になったので,そういえば『三国志』ではどうなのかと検索。すると,「お疲れさま・お疲れ様」ではヒットせず,「お疲れ」で18コマの画像が見つかりました。

一コマしかないので,前後関係がわかりにくいですが,実に面白いサイトです。「お疲れさま」という語形で別れの挨拶としてはもちろん使われておらず,ねぎらいの意味でも使われていません。「お疲れでございましょう」の形で多く用いられ,長旅の後に使われることが多いようです。ところで私の好きな原泰久『キングダム』ではどうでしょう。これから気を付けて読もうっと。

以下,引用

・長旅さぞお疲れでございましょう。

・奥方様お疲れでございましょう。

・宇吉仙人様お疲れでございました。

・さあさあ長旅お疲れでござろう。ゆっくりご休息くだされ。

・寝ずの長旅奥方がお疲れなので。

・これこれ長旅でご使者もお疲れであろう。

・太師は毎日のご政務でさぞやお疲れでございましょう。

・奥方もお疲れだろう。

・やあやあ皆さんお疲れのようじゃのう。

・蜀の険阻な山道を超えてはるばる都まで来られさぞかしお疲れでございましょうな。

・父上らしからぬずいぶん弱気なことを仰せられる。少しお疲れ気味なのではございませぬか。

・さあさあお疲れじゃろう。城中でくつろぎたまえ。

・遠路,難所を超えられさぞお疲れでございましょう。まずはあちらでご休息を…

・さあ玄徳殿のお疲れであろう。食事をして今夜は休まれるがよい。

・さあさあお疲れであろう。くつろいでくだされ。

・将軍は朝から戦い続けてお疲れになってるのだ。少し休ませてあげるのだ。

・さあさあお父上お疲れでございましょう。今夜はこの寺で疲れをいやしてくださいませ。

・丞相お疲れではございませぬか。

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「お疲れさま」を初めて口にしたのは・・・?

2017-08-05 10:19:20 | 日記

先日,某駅で女子中学生とおぼしき集団と一緒になりました。クラブ活動の帰りだったらしく,皆が口々に「お疲れ~」「お疲れさま~」と言っていました。

中学生(もしかしたら高校生だったかも?)が友人や先輩に「お疲れさま」というのにちょっと違和感を覚えました。もともと慰労の言葉ですから,まだ義務教育の子どもが使うのが妙だと思ったのです。「お疲れさま」の「慰労」というそもそもの機能は薄れて,別れを告げる機能を持つようになっているという指摘も10年以上前からありますが・・・。一体,年齢の下限はどこまで来たのでしょう。

そこで,今,中学生の姪っ子に聞いてみたところ,その姪っ子は部活でも「お疲れさま」は使わず,友達には「バイバイ」,先輩には「さようなら」と言っているそう。まだ,「お疲れさま」を別れの言葉としては使っていない模様。

そういえば,私は,いつ,誰に初めて「お疲れさま」と言ったのだろうとふと思いました。こういうのを考えるのもちょっと楽しい♪

コメント (2)
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