1ヶ月にわたった釧路市議会の広報への不掲載問題
が、「掲載する」となり、一転解決した。
この1ヶ月間の混乱はなんであったのか?
事の発端は、月田議長に金安委員長が「アベ政治を
許さない」という文言を「不適切」だと思ったこと
を相談したことだ。
この時点で、20年以上ベテラン議員である議長が
とどめれば何ら問題は起きなかった。
一緒になって各会派の議論に持ち込み、代表者会議
にかけてしまった。
公開された議会の議論を市民に知らせるかどうかを
多数決にかけるべきではなかった。
「民主主義」や「言論の自由」に対して、いかに底
の浅い、浅はかな認識であったか。
「貧困なる精神」の露呈であった。
議長は、「広報を期日通り発行することが重要」と
して今回の結論に至ったと説明しているが、完全に
問題をすり替えて、「逃げ」の一手である。責任を
代表者会議にもって行こうとしているのではないか。
さらにこの間の一連の混乱を引き起こした経過の説
明も必要ないと逃げてしまった。
議会の「イロハ」もわからないという「釧路市議会
史上の汚点」となってしまった。
あらためて「不掲載」にしようとした質問原稿は、
梅津議員
流行語大賞に選ばれた「アベ政治は許さない」クリ
アファイルを「職員室の机の上に置いたのはだれか」
という調査は適切なのか。
松永議員
市長が後援会から13年と14年で1,350万円も借入
している。その使途は。いつ返すのか。
ともに市長、教育委員会の執行機関が行ったことへ
の監視、チェックであり、議会の重要な役割の発揮
であった。
今回のようなことを二度と起こさないように願う。
最後に、「議会制民主主義」がどのように発展して
きたのか、ヨーロッパや日本の歴史をあらためて学
ぶ機会にしたい。
「私はあなたの意見には反対だが、それを主張する
権利は命をかけて守る」(ヴォルテール)