森と水辺の散策紀行

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ぶらり気ままに散策しています。

釣れないので独り言

2011年12月29日 | タナゴ釣り


今日も放流の話を少し。

今日から冬休みで午前中は子供と家で遊びましたが、午後からは
友達と遊ぶらしいのでお役ご免となりました。

よって、昼から都内のT公園内の端にある小さな池へ行きました。
ここは、都内でもタイリクバラタナゴで有名なところだそうです。
前に訪れたとき、隣で釣っていたおじさんが色々教えてくれました。

・地元のおじさん達がかなりの放流をしているらしいこと。
・おそらく二枚貝による累代生息ではなく、放流固体だけが生息。

おじさんはポイントや仕掛けについても丁寧に教えてくれました。
おじさんは、誰がとは言いませんでしたが、公園内にある大池にも
かなりのタナゴが放流されていると言っていました。

タナゴに関して言えば、放流はもはや特別な事ではないと思います。
どこへ行っても同じような放流の話を聞くからです。

関東(私が行く埼玉)の場合は、放流のプロセスがあるようです。
先ずは外来種のタイリクバラタナゴ、今は国内移入種のカネヒラが
生息地を急速に増やしています。そして次は霞ヶ浦に生息している
外来種のオオタナゴが生息域を拡大してくると思われています。
既に埼玉でも目撃情報があるとも聞きました。

放流は魚だけでなく、二枚貝によっても起きます。護岸化により
産卵用の二枚貝を失った在来種を守るために、二枚貝を放流する
人も少なくないようです。結果、外来種により産卵された後の
二枚貝を放流してしまい、外来種が増え在来種との勢力図を塗り替え
てしまい、在来種が絶滅するという皮肉も起こっているようです。

しかし、タナゴが余りにも貴重になったがゆえに、タナゴ愛好家は
タナゴの保護、繁殖の手助け等の「善意」から個人、もしくは集団で
放流しているのでしょう。

もちろんただ釣りたいだけの為の「善意とはいえない」放流も残念
ながら少なくないかも知れません。

タナゴに限らず動植物から昆虫等に至るまで、生態系が懸念されて
いるものは枚挙にいとまがありません。
生態系の混乱のひとつはこの放流等の異種移入によるものです。

タナゴは色々なことを私に教えてくれ、また考えさせてくれます。
わずか半年前に興味を持ったこの小さな魚にますます引き込まれて
いくようです。
綺麗だといわれる繁殖期の婚姻色もまだ見ていないですが、タナゴ
との付き合いは長くなりそうな予感がします。

今日の釣果?

ボウズです。アタリは一回のみでした。(分かったのがですが)

写真は秋に埼玉のB川で釣れたタイリクバラタナゴです。秋までは
釣れたんですが12月に入ってからは全然だめです。
タナゴ釣りは冬って聞くけど本当なのかなあ。


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