一昨日の金曜日、平年より遅く東京に初雪が降りました。
そして昨日の土曜日も一日中雨。予報では今日も東京は雨でしたが、
朝から曇り空で、雨はそれほど降りそうにありませんでしたので、
近場の公園に行くことにしました。
行ったのは埼玉県所沢市の「滝の城址公園」です。
この公園は東に関越自動車道、南に柳瀬川、そして西側には武蔵野線が
横切る何とも賑やかな?公園です。城址公園の名前のとおり、この場所は
滝の城という城があった場所で、公園の北側が城跡と城跡に建立された
城山神社、南側が近代的?な公園となっています。
滝の城は、室町時代に築城された後、武田信玄、今川義元と三国同盟を
結んだことで有名な戦国時代の武将、北条氏康の子である北条氏照の
居城になったと言われている城です。南の柳瀬川を防御の要にした平山城で
6万6千ヘクタールの広さの中に3つの郭(本郭、二の郭、三の郭)が
あり、現在も遺構の調査が行われています。
※20数年前の大河ドラマ「武田信玄」では確か信玄を中井貴一、義元を
当時の中村勘九郎、氏康を杉良太郎が演じていたと思いますが、駿河の寺で
行われた三国同盟を結ぶシーンでは三者が揃い三国同盟の和睦が成立しま
したが、そのなかでの駿河の義元と甲斐の信玄が富士山を巡ってのやりとり
(義元は駿河から見える富士こそ本当の富士で、山国の甲斐から見える富士を
”裏富士”と呼びましたが、それに対し信玄が甲斐から見える富士こそ本来の
姿で裾野まで見える駿河側の富士は尻丸出しの富士だとやり返すシーン)は、
今も記憶に残っています。
この城は、秀吉の小田原攻めの際、小田原城落城と共に落城し廃城となった
ようです。
廃城後、本丸跡は城山神社となっています。
右は本丸跡(城山神社)から見た公園です。
本丸跡は下の城址公園からは高台になっているため、本丸跡への散策路は
起伏に富んでチョットした運動になります。
この公園には野球場とテニスコートがあるため、日曜日にはそれなりに
人が集まりますが、雨上がりということもあって今日は殆ど人が居ませんでした。
城山神社から下の公園に下りて、遊具の先にある東側の池に行ってみます。
この池はクチボソが多く、他にメダカやヌマエビなどが生息しています。
※大きな鯉も見たことがあります。多分この池の主ではないでしょうか。
今日は、ヘラブナ釣りのおじさんが一人竿を出していましたが、この池に
ヘラブナがいるのでしょうか?
※池の水深は深いところでも40センチ位だと思います。
池の脇におかしな木がありました。
同じ木ですが、違った幹が伸びています。(何の木か調べてみよう…)
公園を歩くと秋の名残と共に春の息吹を感じることが出来ます。
人が殆どいない公園にはヒヨドリとシジュウカラの鳴き声が響いていました。
さほど大きくない公園なので一回りするのにそれほど時間は掛かりません。
そんなわけで、公園の南側を流れている柳瀬川を覗いてみることにしました。
西側の駐車場を出て、柳瀬川に架かる「城前橋」に向かいます。
この橋を渡って、川の上流にある金山緑地公園方面に川伝いに歩いてみました。
荒川水系の支流である柳瀬川は埼玉と東京を流れる一級河川です。かつては
汚い川だったようですが、行政とボランティアの人々の努力で、綺麗な川に
生まれ変わり魚や水鳥が帰ってきました。
秋頃に落ち鮎を狙っていた多くの釣り人達の姿は今はありません。
上流に向かって川べりを歩くと水辺に集まる鳥達を見ることが出来ます。
右の写真には小さくて見えませんが、石の上や浅瀬にセグロセキレイ、キセキレイ、
マガモなどがいます。
ここから少し上流には、小さいものでも40センチ以上くらいはある大きな鯉が
集まっている場所があります。
今日も、少しずつ近づいてきました。
少なくと30匹から40匹くらいでしょうか。餌を貰えると思って追ってきます。
鯉から逃げて?、更に上流に進むと少し流れが緩やかなになる場所があり、鴨たちが
くつろいでいます。※3倍ズームデジカメでは写りません…。
川べりの木を見ると、カマキリの卵鞘がありました。形からすると左はハラビロカマキリ、
右はチョウセンカマキリでしょうか?(同じかもしれませんが判別不明です)
そして、「玉虫!」を見つけました。 ※ピンぼけが酷い…。
玉虫はイラガの蛹ですが、タナゴ釣りでは「最高級」といわれているものです。蛹の
腸の部分を針先に付けて使うようですが、今まで使ったことはありません。
非常に針持ちが良く、一回の餌付けで10匹くらい釣れるそうです。
そもそも釣れても一日2、3匹がやっとの私には不要かもしれませんが…。
しかし、この最強の餌があれば、黄身練りしか使ったことのない私の釣果も格段に?
上がるかもしれませんので、トライしてみたいと思います。
探してもなかなか見つけられなかった玉虫を、まさか今日見つけられるとは思いもよ
りませんでした。
雨上がりのチョットした散策のつもりでしたが、大きなお土産ができました。
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