石原慎太郎知事は、大ピンチ!

2007年03月06日 15時52分01秒 | 政治
◆浅野史郎前宮城県知事が、東京都知事選挙に立候補することが正式に決り、石原慎太郎知事は、ピンチに立たされている。自民党と公明党が応援することにしているけれど、どこまで底力を発揮するか疑問である。とくに公明党の応援が微妙である。石原知事は、霊友会や立正佼成会との関係が緊密で、公明党の支持母体の創価学会からは、嫌われていた。いかに連立与党であるとはいえ、石原知事を熱狂的に応援するとは、思えない、
 石原票の一部は、建築家の黒川紀章氏に流れるだろうから、前回の308万票獲得は、難しいだろう。浅野前知事には、宮崎県の東国原英夫知事が応援に駆けつけ、「そのまんま旋風」が、浅野有利に働くに違いない。
◆普通の都民の多くは、石原知事の「横柄さ」「傲慢さ」に嫌気がさしており、石原支持者のなかで、「石原離れ」が加速している。最近の石原知事は、「私欲」が露骨に表れており、その代表例が、東京マラソンだった。だれが見ても、これは三選を意識した事前運動である。東京オリンピック自体も、「オリンピック利権の独占」という「私欲」がプンプンしている。これらは、政治家としては、拙劣である。政治家は、「天下国家のため」「国民のため」という「公的な約束」を前面に出して訴え、当選を果たし、そのうえで、「私欲」を果たすというパラドックスのなかで生きているのだが、「私欲」をどこまでも隠し通すことによって、自己実現できる。ところが、石原知事は、「私欲」があまりにも剥き出しで、もはや政治家というより、「欲どおしい」ただの醜い老人に堕している。老害政治家と言っても過言ではない。この点でも、石原知事は、大量に票を失うであろう。
◆一方、浅野前知事は、「マニフェストづくり」に相当力を入れているようだが、大震災を念頭においた「首都機能移転」をどこまで本気で公約できるかが、見ものである。石原知事が、自民党衆院議員時代、「首都機能移転」に賛成しておりながら、都知事選挙に立候補して以来、「反対」に回っている。君子は豹変するものであるとは言え、これは変節以外の何ものでもない。浅野前知事は、果たしてどういう姿勢を取るか、注視したい。
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コメント (2)
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