新!編集人の独り言

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悪魔のような奴ら

2007-02-16 13:04:30 | Weblog
エピソード3 黄色い謀略

またまた移動の時の話

「腹へったなぁ、メシ食うか」

2人はファミリーレストランで食事をする事に。
「あ、すみません、トイレ行ってきます」
「何食べるか決めていけよ」
「あ、日替わりでいいっす」
「日替わりな。わかった。大盛りでいいか」
「あ、ごっちゃんしぃ」

Fくんはトイレに行きます。
Fくんのいない間にサービススープの『コーンポタージュ』が運ばれてきました。

しばらくしてからFくんが戻ってきました。
Tちゃんはおいしそうにコーンポタージュをすすっています。
「おう、スープ冷めるぞ。早く飲めよ」
「はい」
Fくんはコーンポタージュを口に含みました。すると・・・
「ぐえっ!!」
断末魔とともに口からポタージュを吐き出してしまいました。
「きったねぇなぁ。何やってんだよ」
「このスープおかしいっす」
「そんな事ないだろう。俺はちゃんとおいしく飲んだぞ」
「辛いっす」
「コーンポタージュは普通甘いだろう。味覚バカか?お前は」
「Tさん、何か入れたでしょう」
「俺がそんな事すると思うか」
「思います」
「いかんなぁ、こんなに面倒みてやっているのに」

Fくんはテーブルに散らばったスープをお手拭で拭いてます。すると・・・
「Tさん、このマスタードのビン。やけに少ないんですけど」
「そうか?俺はしらないぞ」
「マスタード入れたんですよね」
「しらねぇって」
「こんな事やるとTさんしかいないじゃないですか」

しばし2人の間に沈黙が・・・そこに
「日替わりセットライス大盛り、お待ちしましたぁ」
ウエイトレスさんがセットを持ってきた。

「わかった」
「何がですか」
「きっとなあ、あのウエイトレスさんがお前にうらみを抱いてて、一服盛ったんだ」
「そんな訳ないでしょう」
「いや、今やお前はプロレスラーだからな。もう全国区の知名度なんだよ。凄いなお前。エラくなつたもんだよ」
「やめてください。そうやって人のせいにするのよくないですよ」
「いや、よく見てみろ。あの女は只者じゃねえぞ」
「何言ってるんですか」
「まあ、澄んだ事はどーでもいいじゃないか。あ、そうそう、食べ物はなんであれ残すんじゃないぞ。プロレスラーたるもの、食べる事も仕事だからな」
「このスープも飲むんですか」
「当然だろう」

結局Fくんはこのスープを飲むハメとなりました(笑)

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紅夜叉は利用された

2007-02-16 05:49:33 | Weblog
宍倉は記者らしく会場とインタビュールームを忙しく往復していた。
そして第3試合終了後、やっとウォーリー山口の姿を見つけた。
「ウォーリーさん、私です!週プロの宍倉です!」
  「ああ、アナタか。私、忙しいんですよ」
「此間から気になってるんですよ。あんた、何を企んでるんです?」
宍倉の質問にウォーリーは明らかに迷惑そうな表情を見せた。
「企んでるも何も・・・私は最高の試合のお手伝いするだけなんですよ・・・」
伏目がちに、そして人目を気にしながらウォーリーが小声で話す。
「正直に言えよ! 私は神取-北斗戦を誰にも邪魔して欲しく無いんだよ!」
下手に出るウォーリーに宍倉は思わず大声を張り上げた。
少し困ったような顔をしたウォーリーが、不意に鋭い目つきで宍倉を睨んだ。
  「仮に私が何か企んでいたとして・・アナタそれを書けるの?」
初めて見るウォーリーの表情に、思わず宍倉が後ずさりする。
  「レフェリーには試合を盛り上げていくという作業も有るんですよ・・・
   例えどんな手段を使ったとしても・・それは名勝負を作るためなんです」
宍倉はウォーリーの迫力に押され何も言い返すことが出来ない。体が震えてきた。
「私は・・・私はただ・・・」
  「アナタは雑誌記者! リング上で起こった事だけ書いてれば良いの!」
今度はウォーリーが大声を張り上げた。宍倉が項垂れる。
立場を考えなさい、と言ってウォーリーが笑いながら去っていく。


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