新!編集人の独り言

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プロレスリングSEM

2007-12-23 21:34:49 | Weblog
今日は非常に珍しくプロレス観戦。
しかもNOAH系の試合って本当に久しぶりです。
今日のNOAHは「SEM」というブランドでいわゆる若手主体の興行。
あくまで主役は若手・・なんですが、この日は若手がベテランに挑むという、わかりやすく言えば『夢☆勝ち』NOAHバージョンって奴ですな。

入場料は全席指定で5000円・・・
普段インディーや後楽園でも立ち見しか見てない自分にとって5000円は物凄く高く感じました。これでつまんなかったら、本当にシャレにならんぞと。

会場に入ると「Xmasストロー」がプレゼントされました。
でも、使えないなぁ。誰か子供にあげちゃおっと。

そして、試合開始なんですが・・・
あのですねぇ・・・こうまで休憩前と後の印象が異なる興行も珍しかったですね。
同じ団体なんですか?と思うくらい、落差が激しかったです。

石森対鈴木
このシングル、正直期待してたんですよ。
結論からいっちゃえば「見事に期待を裏切った」というかね。2人とも何やりたかったのかが全然見えなかった。
ルチャやりたいのか関節技の攻防やりたいのか、とにかく凄い技さえだせばいいやって思っているんじゃないのかと。
確かに技術は凄いです。2人ともうまいですよ。でもそれだけ。技の見本市みたいな試合。
2人とも伸び悩んでいるみたいだけど、自分は少なくとも原因が見えましたよ。
今のままじゃ、多分永遠に若手のままでしょうね。

金丸対伊藤
伊藤の奇襲で始まったんだけど、これも頭抱えてしまった試合。
でもこれは金丸が悪いね。伊藤のいいところを引き出そうとして、自分が相手のレベルまで下げちゃった。これで金丸のうまさが霞んじゃった感じなんですよ。
伊藤はねぇ・・・ぶっちゃけ金丸選手とせっかくやるんだから、きっちり相手の土壌に入っていったほうがよかったと思うんですよ。結局この試合も「何やりたかったのか」全然わからず・・・

この段階でかなりのフラストレーション・・・
これが日本の最高峰メジャーかよ・・・

ヨネ対谷口
この試合は気迫の一戦だったと思う。お客さんも湧いてたし、その点はよかったと思う。
んが!この試合も手放しで喜べる試合ではない。
プロレスというより喧嘩なんだよね。
殴る、蹴る、そんだけ。
よくいえばバチバチって奴。
でもここってNOAHだよね。馬場さんの系譜だよね。
この試合観たら馬場さん絶対怒るって。

さて、ここまで観てて非常に腹が立ったのは「若手の技の酷さ」
投げっぱなしジャーマンに投げっぱなしバックドロップ・・・
確かに投げっぱなしって派手だけど、威力は半減するし、第一美しくない。
情けない話だけど、NOAHでさえこんな調子だもんな。
プロレスが衰退云々言ってるけど、だったら技を忠実にこなしてみろと。
技が満足にできないなら、使うなよと。

休憩明け・・・既に腹が立ってしょうがなく、この試合でくだらない試合したら帰ろうかなと思ったくらいですから。

田上対平柳
田上選手は職人でした。ちゃんとお客が自分に何を求めているのかを瞬時に把握して応えてるんだよね。しかもそれでいて自分のキャラクターは絶対ブレないところも凄い。
平柳選手はいい勉強になったんじゃないかなぁ。
しかし田上選手は戦いぶりは「馬場さん」に似てきたなぁ(笑)
間の取り方とかそっくりだもん。
この試合で少し気が晴れました。

三沢対太田
この試合も三沢社長の度量の大きさがすべてでしたね。
太田選手の不恰好なロープワークで三沢社長が戦闘不能に(笑い転げて)
おおっ、殊勲賞ですなぁ。
ただし、その後は太田選手の攻撃に一切付き合わない三沢選手。
しかもフィニッシュがエルボー→タイガードライバー→エメラルドフロウジョン。
鬼やがな(笑)
でもプロの技を受けたというのは太田選手は本当に財産になると思うよ。

秋山対青木
この試合はよかったです。本当にチャレンジマッチと名を打っていいのはこの試合だけだと思う。
青木選手の目がいいですよ。秋山選手に対して絶対に目をそらさないんです。
で、秋山選手も絶対相手に合わせない。
なんかねぇ、相手にあわせるんじゃなくて、自分の領域に無理やり首根っこ捕まえて引っ張り挙げてる感じなんですよ。
昔小橋選手にやられたことをそのままやってるって感じでしたね。
いやぁ、この試合は観てて面白かったです。

森嶋・潮崎対KENTA・丸藤
この試合は実は知らなかったんですよ。あっそ、やるんだ。ラッキーって感じでしたね。
スタートはいつもと違ってちょっと明るめの試合。
ところが、KENTAと潮崎選手の意地の張り合いから、いつものハイテンションプロレスに。
でも前半のバチバチと違うのは「技をちゃんとこなしている」事。
投げ技はちゃんとホールドしているし、受身もとれる試合をしている。
やっぱりこの4人はNOAHを背負って立つ存在だよなぁ。
多分数年後、いや近い将来、武道館で再戦するんじゃないかなぁと。

で、後半見て本当に感じたのは「ベテラン勢が若手に合わせない」んですよ。
あくまでも自分のキャラは徹底しつつ、なおかつ相手を自分の位置まで引き上げているってところ。
前半のベテラン勢はそれを全くと言っていいほどやってません。

意識の問題かもしれないですけど、ベテラン勢もこのままじゃいつまで経ってもダメだろうなぁ。
ヨネにせよ、金丸にせよ、コタローにせよ、主役級に登りきれない理由って多分そこにあるんだと思うよ。

とまぁ、色々書いたけど、後半だけで5000円の価値はあったかな。

最後にオマケのビデオですが・・・
青木ぃ、お前は笑いを知ってるなぁ(笑)


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夢ン中(序章)

2007-12-23 07:46:01 | Weblog
「いい加減起きてくれないかしら」
女房のちょっと怒ったような声で目が覚めた。
「何だよぉ、もうちょっと寝かせておいてくれよ」
「何言ってるのよ、朝ご飯片付かないじゃないの。とっとと食べて欲しいんだけど」
「たまの休みなんだから、もう少しゆっくりさせてくれよ」
布団に潜りこみながら俺は再び寝る体制に入ろうとした。
すると女房は俺の布団をひっぱがし、鬼のような発言

「何言ってるの。たまの休みだからやってもらうこと沢山あるんだから。ほら起きた起きた」
「何だよぉ・・・わかったよぉ」
頭をかきむしりつつ、リビングに降りてくると、テーブルには俺の茶碗と御椀が伏せておいてあり、冷えた目玉焼きがちょこんと置いてあった。
「あれ?子供達は?」
「とっくに出かけましたよ」
「どこに」
「お姉ちゃんはバイト、一人は部活だって」
「ふーん」
「一人、来年高校受験なんですよ。もういい加減部活とかやってる場合じゃないのに」
「まだ中2だろぉ」
「何言ってるの。受験は中2から始まってるんだから」
「そんなに勉強勉強言ってたら、一人に嫌われるぞ」
「無責任な事言わないで。大体あなたの稼ぎが少ないから私立なんて行かせられないの。一人は公立になんとしても入ってもらわないと困るのよ」

段々へんな雰囲気になってきたぞ。

「それにしても、この目玉焼、もう覚めちゃってるじゃないか」
「あなたが起きてこないからでしょ。文句があるなら食べなくていいわよ」
「わ、わかったよ。すいませんでした」
「お味噌汁、温め直してね。あたしは洗濯物で忙しいんだから」
「はいはい」

女房はせわしなく風呂場に戻っていった。

コンロに火をつける。
鍋の中の味噌が様々な模様を見せる。それを眺めながら、俺はふと思った。
いや、この感情は昨日今日の感情ではない。
「俺は・・・一体何やってるんだろう・・・」

炊飯器からメシをよそい、冷えた目玉焼を口にほおりこむ。

誰もいない、一人で食べる休日の朝食。
そこには当然ながら会話もなく、家族の温かさの微塵も感じられない
「俺は一体・・・何をやっているんだろう」

俺の心が何かを訴えているのだ。
「俺は今生きているんだろうか」


つづく・・・

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