ということで「俺ではない炎上」感想。
いやー、最初から最後まで惹き付けられっぱなしでしたね。
グイグイ読まされる、とはこのこと。
そして朝倉秋成お得意のどんでん返しも健在。
「犯人全然分からんぞ」
↓
「まさかコイツが犯人!?」
↓
「いや、コイツだったのか!」
↓
どっちも違いました
という流れ。
無敵か。
「俺ではない炎上」というからには「俺」が主人公なわけですが、
他のキャラも本当にいい味出してる。
さすが漫画原作者でもある朝倉秋成。
キャラで読ませる、という部分も分かってる。
後半で出てきた
「主人公なら使わない言葉遣いがキッカケで、疑いが晴れる」
という流れ、見事でした。
いや、そこで完全に警察からの容疑が晴れるわけじゃないよ。
そこは実際読んでみてよ。
強いていずみに合わなかった部分があるとすると、
結末がハッピーエンド過ぎるかなって部分。
途中、絶望感が強すぎて
「これどうやったってハッピーエンド無理やろ」
と思ったんですが、それを払拭しないまま
何となくハッピーエンドになっちゃったのは、何だかなあ。
でも、許容範囲ではありました。
物語の基本はハッピーエンド。
というわけで、非常に面白く読めました。
前述の通り絶望感が強くて読むのはしんどかったですが、
得るものもある作品だったなと。
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