和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

「俺ではない炎上」読了。

2024-03-07 19:27:04 | 読書感想文。
ということで「俺ではない炎上」感想。


いやー、最初から最後まで惹き付けられっぱなしでしたね。

グイグイ読まされる、とはこのこと。


そして朝倉秋成お得意のどんでん返しも健在。

「犯人全然分からんぞ」
「まさかコイツが犯人!?」
「いや、コイツだったのか!」
どっちも違いました

という流れ。

無敵か。


「俺ではない炎上」というからには「俺」が主人公なわけですが、

他のキャラも本当にいい味出してる。

さすが漫画原作者でもある朝倉秋成。

キャラで読ませる、という部分も分かってる。

後半で出てきた

「主人公なら使わない言葉遣いがキッカケで、疑いが晴れる」

という流れ、見事でした。

いや、そこで完全に警察からの容疑が晴れるわけじゃないよ。

そこは実際読んでみてよ。


強いていずみに合わなかった部分があるとすると、

結末がハッピーエンド過ぎるかなって部分。

途中、絶望感が強すぎて

「これどうやったってハッピーエンド無理やろ」

と思ったんですが、それを払拭しないまま

何となくハッピーエンドになっちゃったのは、何だかなあ。

でも、許容範囲ではありました。

物語の基本はハッピーエンド。


というわけで、非常に面白く読めました。

前述の通り絶望感が強くて読むのはしんどかったですが、

得るものもある作品だったなと。

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