ジャノメに入社したばかりの頃、私がお客さんに一番お勧めしていたのがこのミシンでした。
当時で最上級モデルのミシンがセシオEX-Ⅲで定価が確か281000円
プレール918は下取り値引きして10万円で販売ってのが多かった。
ガチャガチャとダイヤルを回して縫い模様を選び、縫い目の粗さを調節してジグザグのふり幅を調節して使う電子ミシンですので、色んな縫い目を使う方には面倒なミシンでしたが、直線縫いを主に使ってたまにジグザグ縫いをする程度だってお客様にはパワフルで丈夫でとっても良いミシンでした。
12年間ちょっとした不調は有りました物の、本格的な分解掃除は一度もしていなかったので相当に内部に縫い埃が溜まっておりました。
それと速度調整のスライドボリュームが、スムーズに出来ないと言いますか、ミシンの回転速度が不安定で使い難く成っていました。
部品交換が必要か?とも思いましたが、綿棒で掃除したところ回転ムラも治まりましたので、今回は交換なしで対応いたしました。
プレール918は今は販売しておらず、後継機種のエクール940に変わりました。
デザイン的には私はプレールの方が好きだったのですが、整備性はやっぱり後継機種の方が良いですね。
外装を全部外さないと整備がしにくいエクールですが、プレールの方がコネクタの接続が複雑で本格的修理はやっぱり新しい方がしやすい。
もっともお客さんがこんな分解をすることは有りませんがね。