ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

三笠鉄道村

2009-11-08 12:06:34 | 鉄道
携帯初投稿です。
今日は出張先での休日です。三笠市の鉄道村にきました。旧幌内駅、炭鉱鉄道として開設された駅で、鉄道史にも燦然と輝く歴史を有する駅ですが今はもちろん廃止。公園として整備され北海道で使用された国鉄旧車両が展示されています。残念ながら既に冬期休業でブルーシートが掛けられています。
車両は多数集めたものの、三笠市の財力では維持管理もままならず、朽ちるに任せるような状態です。有料化しても人が集まる場所でもないし、このままの状態が続くのでしょう。先週訪問の梅小路蒸気機関車館が万全のメンテナンスで文化財として保存されているのとはある意味当然ながら対極にあるようです。

ビクトルハラ チリの9月11日

2009-11-08 06:53:18 | 日記
南米音楽にハマりいろいろ聞いているうちに、チリ音楽にも関心が。
チリ音楽は南米音楽の中では特殊な事情があります。美しい音楽が多いが極めて政治的背景を有する、それがチリ音楽です。

社会主義者的に言うと、1960年代チリの農村部は大地主制により、都市部はアメリカ多国籍企業や資本階級による搾取により、労働者は貧困を余儀なくされるのです。
そんな中、音楽による社会変革運動がビクトルハラ(Victor Jara)や多くの若手音楽家により提唱されます。NUEVA CANCION(新しい歌)運動です。

 ビクトルハラ(ウィキペディアより借用)

そしてついに、1970年9月チリに転機が訪れます。
大統領選挙で社会党のサルバドールアジェンデが勝利し社会主義政権が成立するのです。
 サルバドールアジェンデ(ウィキペディアより借用)
そのことは、アメリカ合衆国に大きな衝撃を与えます。
①経済的に影響下にある中南米でキューバに次ぐ社会主義政権が成立した
 ⇒銅鉱山をはじめとした莫大な利権が、企業国有化により消失した
②戦争や革命ではなく、平和的な選挙で社会主義が成立した
 ⇒社会主義=流血は、アメリカ合衆国による社会主義批判の一つの根拠だった

合衆国はチリの社会主義政権転覆にむけて、経済的、社会的混乱を画策します。
①銅鉱山がチリの外貨獲得手段だった⇒合衆国の備蓄銅を大量放出し、銅相場の暴落を図る
②とどめになるのが、CIAとチリ国軍ピノチェト将軍によるクーデターによる政権転覆

1973年9月11日、クーデターによりアジェンデ大統領死亡
9月16日、アジェンデ支持者としてビクトルハラ虐殺
他にも、多くのアジェンデ支持者が虐殺されたり、国外に追放されたりします。
南米では9月11日は、冷戦下の合衆国の横暴を示す日として記憶されているのです。
ベネズエラのチャベス大統領の大騒ぎぶりをみるとその影響は理解できると思います。

さてビクトルハラの音楽ですが、
彼の音楽の特徴は、政治的側面があり、民衆の普段の生活や思いを代弁する熱さの半面、メロディーは優しく美しく、プロパガンダ的で強制的な印象はかなり排除されていることにあります。皆無とは言い切れません。
残念ながらピノチェト政権下で音源が処分されているので、良好な音源は少なく、CDも国内での入手ルートは限られています。
ただし支持者は多いのでYou Tubeでは多数アップされています。興味のある方は…。

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