先日のブログで、日本型強制入院制度である「医療保護入院」制度について、厚労省が、3月16日までは「基本的には将来的な廃止も視野に、縮小に向け検
討」としていたのを翻して、4月15日に「将来的な継続を前提とせず、縮減に向け検討」と修正、「将来的な廃止」の文言を削除したことを書きました。
ところが、驚いたことにさらにそれにとどまらず、5月30日、厚労省は有識者検討会「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討
会」の「報告書(案)」において、「将来的な継続を前提とせず」も「縮減」も削除し、「誰もが安心して信頼できる入院医療が実現されるよう」に文言を
変更し、さらには「諸外国においても、患者の同意を得ずに入院を行う制度は存在しており、権利擁護の仕組みとともに運用されている。」との一文も追加
して、方針をさらに後退させているのが伺えます。→資料参照