「ふみの時」神野文子(じんのふみこ)のブログです。

朗読家・声優・ナレーター・朗読教室主宰・大学非常勤講師・パフォーマンスインストラクターの神野文子の最新情報など。

話芸としての朗読を

2016-04-06 | 朗読

 

きょうは後輩と多磨霊園に行きました。

正面入り口に続く道路は桜のトンネルのよう。

花びらが、パラパラと降っていました。

 

明日4月7日は、朗読の師、山内雅人の命日。

2003年に亡くなりました。

その後、お墓参に行きたいと思いながらなかなか行けず、

霊園内の場所を示す番地みたいなものもわからなくなって

しまい、きょうになってしまいました。

後輩が番地を知っていて、それでも地図と案内板を見なが

ら、きょろきょろ探し回り、本当に広い。

スニーカーで来ればよかったと後悔しかけたころ、ようや

く見つかりました!

 

師は、日本で最初に、朗読だけを専門に教える学校を開き

ました。株式会社で運営していますが、まさに学校です。

朗読を話芸としてとらえ、厳しく稽古してくださいました。

もっと教えて頂きたかったのに、といつも思います。

 

この霊園にはたくさんの著名な方も眠っています。

以前お参りした江戸川乱歩さんのところにもお花を手向けて

きました。

その近くにはウコンザクラがあり、白い八重でぼたん雪のよう。

 

人の生が終え、それを受け継ぐかのように、植物がいきいきと生を表現する、

そんな春、ここは呼吸が楽になるところです。