「ふみの時」神野文子(じんのふみこ)のブログです。

朗読家・声優・ナレーター・朗読教室主宰・大学非常勤講師・パフォーマンスインストラクターの神野文子の最新情報など。

でんでんむしを見ない悲しみ

2014-05-31 | 朗読

先日、実家のある小さな町で、朗読指導をしました。

この時期、「山笑う」という季語がありますが、晴れて

いる日は、まさに、山が笑いながら迫ってくる。空気は

おいしいし、だから行くのが楽しみでした。

 

この日教材として使ったのは、新見南吉作

「でんでんむしのかなしみ」

これは、悲しんでいるでんでん虫が、この悲しみをどうしたら

よいのだろうと、仲間のでんでん虫に相談に行く話です。

3分弱で読めますが、何だかとても奥深いのです。

美智子妃殿下が子どもの頃読んで印象に残っている本の一

つとして、この作品も挙げていました。

今は、あじさいとでんでん虫が描かれている、きれいな

絵本も出ています。

 

でも、紫陽花はよく見ますが、でんでん虫はもう20年くらい見

かけたことがないです

どうしてでしょう、田舎に行けばいるのかな?

でんでんむしを見ない悲しみ、ですね。

 

梅雨の間に、どこかで見られないかな    

 


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