Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Ancient P-51 & AT-6 No.1

2015-10-15 | PEANUT SCALE MODELS

もう3年か・・・(遠い目)
熟成されたマスタングとテキサン、熟成を通り越して模型作りの世界じゃ3年も放置すればもう古典機です。

同時期に同じ手法で作りかけた機体が3機、姿形は違えどその行程が変わりばえしないという事で置き去りにされてしまった不運。各駅停車の宿命でいつでも発車できるように準備していながら、後から来る快速列車に追い越されても愚痴ひとつ言わず静かに出番を待つ・・・
 
でも・・・
今年こそ!なのだ、ここまで来たのだからもう「いつでもイイや!」なんて思わず飛ばしてあげないとね。

個人的にはピーナッツ・スケールのキットを作ってくれ、それを販売してくれる会社があって始めてその土壌が出来上がり、愛好者を増やし底辺を広げると考えます。それが初心者用であろうとエキスパート専用であろうと、その存在自体が新しい模型の世界やその趣味の深さを教えてくれる訳ですから心から大歓迎しなくちゃいけないと思っています。模型屋で箱入りキットを手に取りそれを衝動的に買った時の小さな興奮は40年経っても忘れることはありません。

もちろんそこで始めてそのキットが良いとか悪いとか色々な意見が出たりする事はあるのでしょうけど、ここは難しいところです。それが自分のスキルに見合った物か、幼稚すぎるのか高度すぎるのか、熟練すればいとも簡単な事か、いやそれでもこれは無理でしょ!的なものか・・・キットの評価なんて所詮作り手次第なんです。大昔の外国製キットには未熟なスキルしか持ち合わせていない自分でも、そうじゃないでしょここは!という所を改良し、失敗し、考えあぐね、やっと出口を見つけ、最後にそんなキットを恨むんじゃなく、授業料と引き替えに色々勉強させてくれた君は私の技術向上の功労者?という感覚でした。教材と考えるか高いお買い物と考えるかによって、費やした時間の見方が変わります。たとえ苦労しても、その分幸せが少しだけ手元に残った気分になれれば良いんです!

人間は贅沢な物で、パーツのはめ込みが合わないとか、図面とパーツのサイズが違うとか、そんなズレや間違いが少なくなってきたレーザーカットのキットですら、そこでまた新たな問題を探し始めます。今までより格段に作りやすくなっているにも関わらず、細かすぎて初心者には向かないとか、レーザーの熱でバルサが弱くなったとか、焦げたバルサが気に入らないとか・・・
まあ、キットに対しての風当たりはいつの時代も優しくないことだけは確かですが、今手元にある2機はキットの持つ冷たさは無く、模型飛行機の暖かさを持っています。


当然3年近くも経っていますから、いくらホームの片隅でも少しずつではありますが完成に近づいている訳です。それをいきなり!というのもなんですから、とりあえず撮り貯めた写真も残っていますし、その経過を月日を追って少しだけ紹介します。一体どれだけ「休憩」してたの? がバレバレなんですけどね。





レーザーで鋭く抜いたこのキット(ラトルスネーク社製)は図面に対しての正確度から言えば100点です。
1mm角ストリンガーの弱さは慎重に扱う心構えが必要ですが、それに慣れることが出来れば、逆に胴枠なんかは頑丈すぎるからもう少し細く出来そうに思えてきます。





丸胴形の定番、この当時は分厚いボール紙がコスト的にバルサ使うより安いし(タダ同然)、ちょっと捻れば修正簡単で自重もそこそこあり、そんなに使い心地は悪くない・・・
カッターで抜くときは一気には無理ですが、数回に分けて切り込めば良し。





倒れると胴枠つぶす危険もありますから、玄関の目隠しに使う「ついたて」風に致しました。






正確なレーザーカットであれば胴枠をはめ込む溝も狂いは無いはず、でも心配性ですから赤のラインの入れて胴枠の位置を間違えない様にします。







はめ込む仕事が終わったら、微妙に位置修正して仮付けしちゃいます、こってり接着するのは最後にしましょう。丸胴って言うか楕円胴の雰囲気が解れば両サイドのストリンガーがどんな走り方するのか確認します。
「うーん、ここからここへはキツイだろ!」みたいな所があれば胴枠の溝を少しだけ斜めに切り込みます。
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