Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

製作を始める「きっかけ」となる理想の形とは?

2017-09-07 | PEANUT SCALE MODELS




以前 「・・・と、一件落着したら今度はチェコのグレゴブスキーさんから「住所教えてくれっ!」って、次は何、何、なにっ????」てな話がございました。
今回はそちらに話がシフトしていく訳でして。

あれも作りたい、これも作りたい・・・夢はどんどん膨らむばかり、でも実際に手が動き出すことも無く悶々としている時もあれば、膨らんだ夢も一晩寝たらきれいさっぱり忘れて又新しい1日が始まる時もあります。一体どんなきっかけでピーナッツが生まれるのか?その始まりの部分には色々な愛と欲望が絡み合って、何かが琴線に触れた時にスイッチが入るんでしょうが、それは人によってもまちまちですしまことに不思議な部分でもあります。

本来はバルサや接着剤や紙や道具や塗料など製作に必要なハードと、実機写真や図面や参考資料などのソフトが揃って「いくぜっ!」ってなる訳ですが、まあ全部揃わなくってもぼちぼち始めて進行しながら揃えていく人もいれば、全ての目処が付かないとスタートラインに並べない人もいます、どちらかといえば私なんか後者の方ですが。昔は図面1枚で速攻スイッチが入ってましたが、最近ではそこそこの資料が揃わないとなかなか動き出せない、いやそれを理由に動き出さないのかも?

「三種の神器」で製作図面と三面図と実機写真があればすんなりいくのですが、塗装の種類が豊富な機体や部分的に資料写真が欠落していたりするとそこで手が止まっちゃうなんてこと日常茶飯事ですね・・・
それに心がさほど純粋でもありませんから、たとえそれが大好きな機体でも、これは飛ばすのが難しいんじゃね?とか、この色分け無理だわ!とかで、どんどん負の方向に妥協していくことだってあります。ですから昔ハンナンさんが出してくれた「Peanuts & Pistachios」なんかの冊子は必要最低限の資料がついていましたから作り始めるのにそれほど敷居が高くなかったんだと思います。

近年ネットでもそんな「三種の神器」セットでパックを販売していたサイトがありました。
「Small Flying Aeroplanes」は3人の有能なチェコのモデル・ビルダー、RadekGregovsky、PetrKonopasek、JirkaVy?tejnが始めた会社でした。彼らは2010年頃から活動を開始し、第1次大戦機を中心に1/20スケール機やピーナッツ・スケールの図面、参考資料、実機写真などをパックにし、それらに必要なアクセサリーまでも個別に製作して販売していました。
製作図面はラディク・グレゴブスキーさんの手書き図面ですが、恐ろしく精巧でコンピュータ図面には出せない味のあるものでした。超スーパー・ビルダーであり世界でその名をとどろかせた「チェコ・スタイル」の生みの親、ルボミール・コートニーさんが彼の背中に乗り移ってるのかもしれません。図面もその影響を多分に受けていますが、カラー出力されたドキュメンテーションの冊子にもその繊細さや線の美しさ、図面の持つ暖かさにラディクさんの精神が現れていました。サンプルのダウンロードできる図面やローゼンジの資料なんかもリキが入ってました。





しかしそれがいつの間にか消えてしまい、どーしちゃったんだろ・・・なんて思っていた矢先、このサイトを創設した3人のうちのひとり、グレゴブスキーさんからの住所問い合わせでした。
彼らに何があってサイトを消滅させてしまったのかは知る由もありませんが、今までの状態を継続する意思があるグレゴブスキーさんが個人で立ち上げたのかもしれません。

彼が「Peanut on the Runway」という冊子を創刊させたことは数週間前からネット上のフォーラムやフェース・ブックその他のSNSでチラッと見た記憶はありましたが、その時の印象はハンナンさんの通販ウエブサイト「Hannan's Runway」とかぶちゃいないか?なんて思ったくらいでした。ネットの世界であらゆるる情報を手に入れることが出来る昨今、果たして「三種の神器」セットのパック販売など余程の質の高さとか希少な機種のシリーズとか何か心をひきつける物を持っていないとビジネスとしては無理な気がします。それも決して大量に売れるものではありませんが、印刷物として世界に向けて売り出す彼の情熱とか生きがいとか特別なものを感じてしまいます。





パックの内容はさすがに充実しています。機種選定には好き嫌いの領域はありますが、それが望んでいたものであれば間違いなく過去に出版された同じような冊子より質の高いものですし濃い内容でもあります。惜しみなくカラー印刷を使い「電気的に引く線」とは一味違った温かみを感じる手書きの図面は、決してあやふやなものではなく正確に仕上がっています、今回のパックで個人的にはアビアチックD.IIがかなりお勧めです。製作法も彼独特の技法が写真と共に紹介されていますので参考になる部分も多く色々な「ツボ」はおさえています。
金額的には決して安いものではありません、それだけの価値はあるのか?と聞かれるとそこは個人の価値観によるものでしょう。


注文は直接彼のメール・アドレスにオーダーする方法です。
peanutontherunway@email.cz

この冊子を紹介するフォーラムや個人の製作ウエブサイト(イギリスのマイク・スチュアートさん)はこちらから・・・

http://www.hippocketaeronautics.com/hpa_forum/index.php?topic=21837.0

http://www.smallflyingarts.net/forum/viewtopic.php?f=19&t=65&p=497&hilit=Peanut+on+the+runway#p497

http://www.ffscale.co.uk/review5.htm





そしていよいよ始まる・・・ 

「ノーズを制するものは世界を制する!」 (何かの時間稼ぎかそれともスーパー・サブかも?)



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