映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』

2007年03月04日 | Weblog
エリ・エリ・レマ・サバクタニ - goo 映画
よい

青山真治 監督
浅野忠信、宮崎あおい、中原昌也、筒井康隆、戸田昌宏、鶴見辰吾、エリカ、川津祐介、岡田茉莉子 出演

音楽、音響に力を入れた実験的映画。映像も美しい。

2015年、レミング病という自殺したくなる病気が全世界的に流行し、明確な対応策のない状態が続いていた。娘がその病気にかかった大富豪が探偵を使い、あるミュージシャンの音楽を聴いた者たちがその病気をおさえることができたことを知る。

エリ・エリ・レマ・サバクタニとは、ヘブライ語でイエスが十字架に張り付けられながら唱えた最期の言葉「神よ、何故に我を見捨てたもうや」のこと。
絶望感に囲まれた世界というのは、いつの時代でも通用する話だ。

川津祐介がふてくされた男を好演しているが(はじめ誰だかわからなかった)、作品全体としてみると余計なパートだ。ストーリーはシンプルなのに、このような部分が多く無駄に長くしている印象がある。

映像と音響の使い方、見せ方がすばらしい。