映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『雨月物語』

2008年11月07日 | Weblog
雨月物語 - goo 映画

よい

溝口健二 監督
京マチ子、水戸光子、田中絹代、森雅之、小沢栄太郎、青山杉作、羅門光三郎、香川良介、上田吉二郎、毛利菊枝 出演

戦乱の到来を契機に大商いを目論む陶器の名工源十郎と、息子と家族3人で貧しくともささやかな幸せを望む妻の宮木。そして、侍として立身出世を夢見る源十郎の弟・藤兵衛とその妻。やがて源十郎と藤兵衛はそれぞれの妻を故郷に残して都に出るが、源十郎はそこで怪しい美女に出会う。

美術・映像のすばらしさと、高貴な女性と簡単にスケベなことができるという外国人でなくても男ならば飛んで喜びそうな話で海外でも高く評価された作品。

ロードムービーになっていて、「行って戻る」を何回も繰り返している。
市に陶器を売りに行って戻る。
柴田の軍勢が来て逃げ出すのだが、窯の焼き物が気になってまた戻る。
焼きあがった陶器を船に乗せて売りに行くが、海賊の話を聞いて戻る。
そして男たちが元のサヤに戻る。

これらのことが97分という時間の中で幻想的に描かれる。

源十郎が天才肌で、死の世界を見る能力があったともとらえることができる。

gooのあらすじ紹介のページで大正十一年と書かれているのは、天正十一年の間違いだろう。