映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『サウスランド・テイルズ』

2008年11月09日 | Weblog
ふつう

リチャード・ケリー 監督
ドウェイン・ジョンソン、サラ・ミシェル・ゲラー、ショーン・ウィリアム・スコット、マンディ・ムーア、チェリ・オテリ、ホームズ・オズボーン、ウィル・サッソー、ジャスティン・ティンバーレイク、バイ・リン、ルー・テイラー・プッチ、クリストファー・ランバート 出演

テキサス州が核攻撃を受けたことから第三次世界大戦が勃発、それから3年経った2008年のアメリカは未だ混迷を極めていた。政府の特務機関“US認証” によって個人の行動は徹底管理され、その一方ではレジスタンス集団の暴動が激化している。そんな中、大統領候補の娘婿でアクション・スターのボクサーが行方不明に。

SFシリアスコメディミュージカル(笑)。

それほど複雑な話ではないが、長いのと要素が多すぎるので、整理しながら書いてみよう。
まず監視社会を象徴するような「US認証」というグループとそれに対抗する「ネオ・マルキシスト」というグループがあり、ネオ・マルキシストに拉致された主人公はなぜか「THE POWER」という脚本を書いている。
そこにエネルギー問題もからんできて、永久的な発電装置が作られるが、これによって別の問題が生じてしまう。

ここまでのことが了解できれば、それほど複雑な話ではない。
しかし、『ドニー・ダーコ』が監督の持つ世界観をうまく他人に伝えることができた作品だとすると、この作品ではその伝えることに失敗しているといっていいだろう。

無駄に登場人物が多いし(たとえば、クリストファー・ランバート)、監督の世界観が切実でシリアスであればあるほど、作品として冗長な部分が増えていったような印象を受ける。