【ステーキ漂流記】ハンバーグ篇 10軒目「数寄屋バーグ」(銀座)
【ステーキ漂流記】を始めた頃からずっと気になってたけど行けなかった店がある。……ってハンバーグステーキ篇を書くときほとんどこれが枕になっているね。もちろん、本道のステーキを忘れたわけじゃない。あくまでも「びっくりドンキー新宿靖国通り店」のコロコロステーキ&ハンバーグを食べた時から発した真実の追及である。
【ステーキ漂流記】だってステーキという肉料理の味の真実の追及なら、そのハンバーグステーキ篇も同じである。事実、「サイゼリヤ」のハンバーグステーキにビーフステーキと同じ種類のタレを使っていたことが分かった。
そこで枕の「【ステーキ漂流記】を始めた頃からずっと気になってたけど行けなかった店」というのは有楽町マリオン前の数寄屋橋の交差点の一角にある「数寄屋バーグ」である。
ハンバーグ専門店。故にメニューはハンバーグしかない。だからいままで行けなかったが、ハンバーグステーキ篇がある今は行けることになった。
数寄屋橋の交差点を渡ると目の前に数寄屋バーグ。
好立地だ。中に入ろうとすると、少し外で待たされ、3分程して中に入る。
中は7卓の二人がけテーブルとお一人様用カウンターに3人。つまり、最大で17人しかキャパがない小さな店だった。だからよく外で待っているのか。客層はほとんどが2、30代の女子かカップルで、どちらかというと女子が多い。ランチメニューがハンバーグオンリーなのにこの人気。そのハンバーグの大きさ(150gor200g)と4種類のソースとトッピングの有無が選べるのみ。徹底している。
店内にはジャズかかかっていて、オシャレな雰囲気でハンバーグを食べるのである。けど、ハンバーグは容赦なくジュージューパチパチ音を立ててやって来る。目の前にいた女の子があまりにも音を立てて跳ねる油にちょっとビビった様子だった。
しばらくして、ハンバーグ配膳。
ん、ボクのはジュージューパチパチ音を立ててない。あ、ハンバーグには最初からタレがかかってはなく、オリジナルガーリック醤油ソースがわけて置いてあった。おそらく音を立ててたのはデミグラスソースで頼んだ人だろう。
さてさて、ナイフで切ると、物凄い肉汁が溢れ出した。
凄い肉汁が溢れた!
まず一口。
なるほど、確かに美味い!
ふわふわながら中身ぎっしりの肉感満載。
肉汁もある。
三口目からタレをつけて。
ほう、ハンバーグがスポンジの役目をしてタレを吸い込むのか。なので、タレなしとタレをつけてのバージョンで楽しみながら食べられる。たまにライスやワインの存在を忘れそうになるほどだ。下拵えの塩・胡椒も微かに感じる。
ただ、モンブランのハンバーグのインパクトと比べるとほんの少しだけ落ちる。比べるなら「つばめグリル」のハンブルクステーキかな。それでもナイフとフォークで食べるハンバーグステーキらしい。
「つばめグリル」と同様に実力を感じるハンバーグステーキだった。次はデミグラスソースかな。
総合:★★★★
食べごたえ:★★★★
肉汁:★★★★
タレ:★★★★
付け合わせ:★★★
雰囲気:★★★★
アクセス:★★★★★
リーズナブル:★★★★