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何なる三昧を行ずる 【妙音菩薩品第二十四】

2014年10月23日 23時38分22秒 | 生き方
   何なる三昧を行ずる 【妙音菩薩品第二十四】
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   ★★ きょうの謎!
   
   その謎1:釈迦はなぜ文殊師利の願いのままに妙音菩薩の持つ特殊な三
        昧の意味を詳しく教えてあげないのでしょうか?
      
   その謎2:文殊師利の釈迦へ要求した妙音菩薩に対する疑問は、前品の
        宿王華菩薩の懐いた薬王菩薩への疑問と類似なものではない
        でしょうか?
   
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   ■■第6-24日号
   
    何なる三昧を行ずる 【妙音菩薩品第二十四】
   
   
   ■■今日の一偈一句     (三十三行~三十八行)
   
    モンジュシリ オトケ モウ  モウ   セソン  コ ボサツ イカ  ゼンポン ウ イカ
    文殊師利、佛に白して言さく、世尊、是の菩薩は何なる善本を種え何
    
      クドク シュ   ヨ  コ ダイジンヅウリキ  イカ  マイ ギョウ  ネガ
    なる功徳を修して、能く是の大神通力ある、何なる三昧を行ずる。願
    
       ワレラ  タメ コ  マイ ミョウジ ト     ワレラマタコレ ツト シュギョウ
    わくは我等が爲に是の三昧の名字を説きたまえ。我等亦之を勤め修行
    
       ホッ  コ   マイ ギョウ スナワ ヨ  コ ボサツ シキソウ ダイショウ イ
    せんと欲す。此の三昧を行じて、乃ち能く是の菩薩の色相の大小、威
    
    ギ シンシ  ミ  タダネガ  セソン ジンヅウリキ モッ  カ ボサツ キタ
    儀・進止を見ん。唯願わくは世尊、神通力を以て、彼の菩薩の來らん
    
     ワレ   ミ     エ
    に我をして見ることを得せしめたまえ。
   
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      1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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   文殊師利は、またさらに釈迦に白して言さく、世尊、この菩薩は何なる
   
   善本(ぜんぽん:善根に同じで、善い結果を生ずる根幹となるもの。食
   
   欲・瞋恚・愚癡のないことなどを指す)を植え何なる功徳を修行して、
   
   鮮やかに示したるこの大神通力があるのでしょうか、何なる三昧を行ず
   
   るのでしょう。願わくは我等がためにこの三昧の名前を教えてください。
   
   我等はさらにまたこれを大切に修行させてもらう事を願っています。こ
   
   の三昧を披露されば、すぐにも有益にこの菩薩の色相の大小、威儀(い
   
   ぎ:厳正な行動・道徳行為)・進止(しんし:立ち居振る舞い)がどう
   
   いうものかを見れます。ただ願わくは世尊、神通力を用いて、彼の菩薩
   
   の来たるまえに我自身に対して見ることのできる知識を得させください。
    
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      2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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   前回での文殊師利の質問に対し釈迦ははっきり説明しなかったためか、
   今回、もう一度、文殊師利は釈迦へ少し質問の意味を変えて尋ねている
   ようです。
   つまり、前回のような奇妙な形の蓮華を化作できる不思議な力を持つ妙
   音菩薩は、いったいどんな善根を植えて、どんな功徳を修得して、あれ
   ほど見事に華やかなこの大神通力を持つに至れたのか? 何という三昧
   を行じているのか?
   是非、他の耆闍崛山の菩薩たちの為にもこの三昧の名前を教えてほしい
   とのことなのです。
   
   それにより娑婆世界の菩薩たちは皆新たな修行の知恵として取り入れて
   いきたいと願っているとのことです。
   そのためにはこの三昧を披露するところや、直に詳しくこの妙音菩薩の
   色相の大小、行動規準や立ち振る舞いを見させてもらいたいのであり、
   ただ願いは釈迦の神通力を用いて、その妙音菩薩の来る前にそれを見る
   ことを得させてくださいと懇願したのでした。
   
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      3. 今 日 の 謎 !   (滅) 
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   まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
   その謎1:釈迦はなぜ文殊師利の願いのままに妙音菩薩の持つ特殊な三
        昧の意味を詳しく教えてあげないのでしょうか?
      
   その謎2:文殊師利の釈迦へ要求した妙音菩薩に対する疑問は、前品の
        宿王華菩薩の懐いた薬王菩薩への疑問と類似なものではない
        でしょうか?
   
   ________________________________
   
      4. 今 日 の 知 識 !  (道)
   ________________________________
   
   前回、妙音菩薩が耆闍崛山へ到来する前に見せた素晴らしい蓮華の化作
   について、文殊師利菩薩はその不思議な瑞相の意味を釈迦へ尋ねました。
   しかし、釈迦はその化作された蓮華の意味については触れず、ただ妙音
   菩薩が到来する理由だけを説明しました。
   
   そこで今回はもう一度、釈迦に対し文殊師利は、妙音菩薩の持っている
   らしいそのとても珍しい三昧はいったいどういうものであるか、耆闍崛
   山に居る他の菩薩のため、そして今後のためにも事前にどうしても教え
   てほしいと懇願したのでした。
   
   ところで、文殊師利はどうしても妙音菩薩が直に到来する前にそれを知
   っておきたいと切に願っているようなのです。
   これはあきらかに文殊師利が何かに気まずくあせっている様子が伺える
   ようなのです。
   
   実際はその文殊師利の不穏な気持ちを釈迦は簡単に見抜いていて、あえ
   て妙音菩薩の持つその特殊な三昧の意味を打ち明けようとはしないよう
   なのです。
   
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   また、これは妙音菩薩に対する個人情報の保護策でもあり、釈迦といえ
   ど無防備には本人に無断で他人の文殊師利へ大切な情報を漏らすわけに
   はいかないということでしょう。
   
   つまり、妙音菩薩のその三昧を得るに至った過去の経緯を文殊師利など
   他の菩薩へ先に知られてしまっては妙音菩薩自体が困ってしまうと思え
   るからです。
   ですから、文殊師利への詳しい回答は実際に妙音菩薩が来てからじっく
   り話そうということなのでしょう。
   
   なお、前品の薬王菩薩本事品では、宿王華菩薩が佛に対し薬王菩薩はな
   ぜ娑婆世界に遊んでいるのかとあたかも疑惑や不満を交えたかのように
   聞き出そうとしていましたね。
   これは、宿王華菩薩も文殊師利菩薩も各々に薬王菩薩と妙音菩薩へは以
   前から個人的に鋭い関心を持ち、気になる存在だったらしいことが考え
   られますね。
   
   また、釈迦あるいは他の佛が薬王菩薩と妙音菩薩を何らか救済しようと
   する気配を事前に知り、それを食い止めたいような気持ちがあったよう
   にも思えます。
   
   つまり、釈迦はいずれ滅度を迎えるのであり、その後において薬王菩薩
   と妙音菩薩をどう活用するかに文殊師利たちは何らかの目策を立ててい
   たのではないでしょうか?
   
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      5. 今 日 の 解 脱 !  (悟)
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   宿王華菩薩や文殊師利菩薩とは、何か現代の政治家志願のようでもあり、
   釈迦の力を当てにした選挙票数の獲得を手段とする者たちのように思え
   てきませんか?
   
   その点で実は、妙音菩薩や薬王菩薩の背後に以前連なる八万四千ほどの
   膨大な目安の眷属菩薩こそがその目当てなのではないかと思えるのです。
   そこで、前回のこの品で釈迦が文殊師利の問い合わせに対する曖昧な返
   事は、妙音菩薩は八万四千の菩薩に囲繞され、この娑婆世界の釈迦佛と
   法華経を供養するために来るのだと告げていますね。
   
   ですから、釈迦は文殊師利に対し、念を押して八万四千の数と、釈迦佛
   と法華経の供養であることを強調して示唆したものと考えられるのです。
   
   また、この八万四千の数とは、釈迦が耆闍崛山に集めていた菩薩摩訶薩
   の八万人に匹敵し、その数を保有する妙音は菩薩でもあり、同じく菩薩
   の文殊師利などに強いライバル心を抱かせると共に、耆闍崛山へ招き入
   れて菩薩数の倍増を図れる又とないチャンスとも考えられるのです。
   
   またさらに、妙音菩薩を囲繞する八万四千の菩薩とは、古くからの王家
   の眷属でもあり、王族の性質というところに知らずうちにも宿王華と文
   殊師利を疑問がらせるところがあったのでしょう。
   
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      6. 今 日 の 振 り 返 り !
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   おそらく、宿王華菩薩と文殊師利法王子菩薩とは、その名前からしても
   かつてからの王族の関係であるのでしょう。
   その点で、多宝佛とも結び合う何かの関係があるのかもしれません。
   
   よって、宿王華菩薩と文殊師利法王子菩薩、そして薬王・妙音などの妙
   荘厳王の親族である菩薩は系統は違うでしょうが、今後、王家の財宝を
   掌る多宝如来の登場により、財宝に関して関連性を生じ易い菩薩同士と
   なってくるのでしょう。
   
   これら多宝如来を取り囲む将来の菩薩たちは、釈迦滅後の悪世の到来に
   対しどのような思索を取り組んでいくのでしょう。
   さて、無量義経の側には大荘厳菩薩が釈迦への質問の主流と成って待ち
   構えています。
   しかし、無量義経は大乗経であっても法華経ではないので、それを説い
   ても恐らく多宝如来の七宝塔は現れないでしょう。
   
   そして、無量義経徳行品第一の最初の菩薩紹介には文殊師利や薬王菩薩
   は名を連ねていますが、宿王華菩薩と妙音菩薩は載っていないのです。
   それらの点などを考慮しつつ、今後、法華経と共に無量義経を併用しな
   がらどんどん研究を推し進めていきましょう。
   
   
   今回もお読みいただき、誠にありがとうございました。
   末永くご愛読いただけますよう、今後とも何とぞよろしくお願いいたし
   ます。
    (成安)
      
   
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