あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

上司連中に宛てた手紙

2009年01月15日 22時16分34秒 | 日常ネタ
 年末の忘年会の事ですが、社長が

「景気は今年中に回復すると思われる方、挙手をお願いします」

 と言われました。私は、1人だけ挙手しました。社長は、続けて

「では、今年以上に景気は悪化して終わると思われる方、挙手をお願いします」

 と言われました。私以外の全員が挙手しました。

「みなさんが、そう思われるのなら、きっと来年はそうなるのでしょう」

 と、社長は締められましたが、私はこの社長のお言葉に、文句を言いたい。
 何故なら、社長やM部長が、これからどんどん景気が悪くなる事を力説した上での問いかけであったからです。
 はじめから、「今年は景気が悪化する」という印象操作の上での質問なのです。

 日本経済の受けたダメージというのは、実はそんなに大きくない。と私は思います。
 現在の日本経済の株価下落は、日本の流動株の大半を保有している外国人投資家の利益確保が要因です。
 今年年末ごろから、日本の個人投資家の証券口座開設がピークになっています。当然です。日本の受けたダメージの小ささを考えると、現在の株価下落はあきらかにパニック売りだからです。思い切り割安感があるからです。
 そして、日経をはじめとして、「日本は外需に依存しているので、アメリカや中国の経済が失速しては顧客が激減する。もう日本はおしまいだ」とバカな言葉を繰り返していますが、実は日本はアメリカに次ぐ「内需依存国家」です。(対GDPで輸出依存度は16%ぐらい)


 では、なぜ今日本はこれほどまでに景気が悪化しているのでしょうか。
 それは、日経をはじめとする、マスコミの責任が大きいと思っています。
 「日本はもうおしまいです」論が、日経を筆頭とする、日本の経済紙は大好きです。マスコミが悲観一色になると、それを受けて日本経済が動揺し、流動性が低下する。ただその悪循環なのです。

 フランスやアメリカの経済紙を見ていると、なるべく明るいニュースを流そうとします。自国の経済停滞を招くと解っているからです。腐れ日経。私は大嫌いです。

 昨日、A社(我が社)にて主要メンバー会議がありました。
 私は仕事の都合で少々遅れて、途中参加でしたが、お話の内容は、現在の経済状況が中心でした。

「今年は厳しい。人はいらん!案件情報をちょっとでもくれ!」みたいな。

 Sマネージャ、M部長のおっしゃる事はわかります。これだけの経済危機ですし、正確な現状把握ももちろん必要でしょう。
 しかし、上に立つ者が、悲観論だけは駄目でしょう。少なくとも私はそう思いました。年末の忘年会での社長の話もそうでした。

 美容・ヘルスケア分野は落ち込んでいません。ヘッジファンドでプラス収益が出ているところがいっぱいあります。国が既存住宅の省エネリフォーム費用を半額負担する話も出ています。
 安売り分野しか今強くないといったSマネージャ。じゃあなぜしまむらや西松屋が落ち込み、ユニクロが独走なんですか。「量」のイオンが落ち込み「質」のセブンがなぜ最高益なんですか。
 円高が悪?ならば何故、アメリカは「強いドル政策」なんてするんですか。
 

 車業界の落ち込みは当然です。7割がアメリカの需要なのですから。日本は交通インフラが世界一整った国で、世界で一番車を必要としない国なのです。自動車業界が日本経済の全てか?一度考えてみてください。

 とにかく私は、日本経済論をぶる日経中心のエコノミストの言を非常に嫌悪しています。悲観的現状の把握は必要ですが、悲観に傾きすぎていると思います。
 今挙げたとおり、日本経済回復の兆しもちゃんと見えます。こんな時期だからこそ、社員のモチベーション維持の為にも、明るい話題を出さないでなんの経営者かと、苦言を申し上げる次第です。



 …というような文章を、ウチの会社の社員用HPの掲示板にアップしようと思ったら、掲示板がなかった。
 しゃーないので上層部にメールで発射。

 ものすごい見当違いな返答が返ってきて悲しかった…。
 いや、別に俺はあんたら上司が、一般論を語っているわけではなく、現状の真実を語っているのは判っている。誰も嘘を言っているなんて、思ってないさ。

 ただ、日経ベースの悲観論を延々1時間近く垂れ流した後、「こんな時期だけどみんなで乗り切っていきましょう」ってのは、誰でも言えるんだよって言いたかったのだ。

 うーん。なーんか、「木を見て森を見ず」だと思わないのだろうか。