あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

世界の日本いじめ

2010年02月17日 23時45分20秒 | 国際
 最近、海狗が、

「クジラやイルカだけでなく、クロマグロ漁も妨害する」

 と息巻いているのは御存知の通り。
 実際、クロマグロの消費の8割は日本だというし、個体数も激減しているとの報告もあって、クロマグロ漁の禁止等、俺もやむを得ないのでは…。と思っていた。ん?いや思っている…。うーん。微妙なんだけどさ。ま、クロマグロみたいな高級魚、俺みたいなド庶民の口には入らないんで、実害はないのだけど。

 以下は、2006年度のクロマグロ漁の資料である(水産庁)

 平成19年国債漁業資源の現状(大西洋クロマグロ)
 http://kokushi.job.affrc.go.jp/H19/H19/H19_06.pdf

 この資料から俺が読み取った重要な情報は…

・1994年以降、米国のスポーツフィッシングによる漁獲が全体の半分を占める
・もう半分の大部分を日本のはえ縄漁業が占める
・スポーツフィッシングは小型魚を中心に釣り上げている

 こんなところである。
 無論、これは大西洋の資料であって、インド洋や太平洋等は含まれていない。2006年度なので、7年~9年の3年間の資料ではなく、若干古い事もある。
 クロマグロの保護が叫ばれはじめたのは最近だし、米国の漁獲についてはスポーツであった事もあり、激減して現状があるのではないかと分析する。

 さて。
 この知識を背景とし、その上で2chの「地球の裏側氏」によるチラ裏をご覧頂きたい。

127 名前:地球の裏側 ◆/lYVcP7um2 [sage] 投稿日:2010/02/15(月) 15:40:46 ID:nlpuXk58
マグロ問題:

スポーツフィッシングはマグロ資源問題の本質ではありません。
マグロ資源問題の本質は、産卵適齢期以前の「稚魚」の漁獲にあります。

この点で、日本の輸入は生食用大型魚にかなり特化しており、
また大型魚の漁獲方法でも、釣り、あるいは突きん棒漁などの選択性の高い漁法が主になっています。

翻って、缶詰用マグロ類の需要は、魚種識別すら基本的に不要で、
魚体も缶詰缶のサイズの肉塊が取れる大きさなら問題になりません。

しかし、それ以前に、巻き網漁を主体とする缶詰用マグロ漁獲は、
魚種選択自体が不可能で、群れを巻いて見て始めてそれが何だったのか判る、という漁法である事です。

そのうえ、大きな群れを巻いた場合、網に入った魚全てを漁獲出来ない事が多く、
選択的に大きな魚体の魚を漁獲し、小さい個体は捨てられているのが実情です。

これは水揚げだけを見た場合、一見選択的に見えますが、
その実は産卵適齢以前の「稚魚」段階のマグロ
(この段階では、クロマグロとその他のマグロが群れに混在している場合が多々あります)
を単に捨てているだけに過ぎません。

さらに、巻き網漁の場合、現在の主流は筏に破断した網などを取り付け、
小魚の付き場を人為的に作り、これにラジオブイなどを付けて放流、船はそのラジオブイを追って接近、
ソナーで群れの存在を確認した上で筏を中心に巻くという方法を取ります。

非常に効率的ですが、資源管理上は問題だらけ。

普通は流れ藻や流木などに付いている、
さまざまな回遊性魚類の稚魚がこの人為的な付き場に付きますが、
それをもまとめて巻いてしまい、結果的に非常に効果的にクロマグロに限らない、
様々な魚類の稚魚を減少させる結果になっています。


207 名前:地球の裏側 ◆/lYVcP7um2 [sage] 投稿日:2010/02/15(月) 17:34:48 ID:nlpuXk58
さてと、変なのが涌いたから、もう少しマグロ漁について皆さんに知って戴こう。

日本が輸入するクロマグロは巻き網で取られたものではないのです。
その理由は生食用だから。

明確な統計は多分無いはずですが、世界の巻き網漁船で生食用冷凍設備を持つ船は多くない。
あたしが確実に知るエクアドル船籍の船で、
生食用マグロを巻き網で漁獲、冷凍可能な船は3百数十隻(含む近海巻き網船)のうちたった2隻。

その他の船は冷凍設備を持っていても、アンモニアブライン凍結法が主流で、これは生食には無理。
解凍時、強烈なアンモニア臭がしますし、その臭いは身にもついています。
また、凍結前、一旦塩漬けにしてから凍結します。
缶詰用には問題ないですが生食はできません。(実際に経験してます。)

日本で流通する冷凍マグロ類はそのほぼ全てがフレオンによる間接冷凍法。
(空気冷凍)凍結温度は-50度C以下です。

船での保存は-45度C以下になっていますが、よほど古い船でない限り、-60度程度の実力は持っています。
これらの船の大半が延縄漁船で、漁獲は選択的です。
延縄がなぜ選択的な漁法か、というのは、釣鉤の大きさで魚体の大きさを制限できるから。

加えて、マグロ延縄漁は稚魚の多い表層での漁ではない、
と言うことも重要なファクターかも知れません。
現在、南米西岸沖で操業する延縄漁船、主にメバチマグロ主体ですが、
水深150mから350m程度という深い水深で操業します。

もっとも、これは日本籍マグロ延縄船の話で、
台湾籍、韓国籍、中国籍、また韓国籍船が規制逃れで逃げた、
バヌアツ船籍などですと多少事情が異なります。

これらの延縄漁船は釣鉤を小さくして、より小型のマグロまで漁獲します。
今でもやっているかは判りませんが、商社などが1船買いと呼ぶ買取方法に登場するのがこれらの船です。

主にキハダマグロが主ですが、これらの船の漁獲は、価格が非常に安いために、
回転寿司や弁当、惣菜などに多く用いられています。

ただ、これらの船の漁獲でも、マグロ資源減少の本質的原因にはならないと思います。
本質的原因は、缶詰需要の増大に合わせて増加した巻き網漁法による工業的漁獲です。
ちなみに、これらの船の漁労長は米国人、スペイン人、ポルトガル人が大半です。



 このチラ裏の面白いところは、上記水産庁の見解と180度異なるというところだ。
 なにせ、水産庁発表の資料では、漁獲方法は延(はえ)縄漁業とスポーツフィッシングで90%を占めているのだ。
 しかし、このチラ裏で、問題視しているのは巻き網漁業…。水産庁の統計には現れていない漁法だ。

 これは、どちらかが嘘をついているのか?という考え方もできるのだが、俺は

「どちらも本当の事を言っている」

という可能性が考えられると思って、ちょっとドキドキした。
 要するに。巻き網漁業の分は、ちゃんと報告されていないと考えるわけだ。
 そう考えると地球の裏側氏の言う事がいろいろと合点がゆく。

 でも、哀しいかな。地球の裏側氏のには裏付けがないんだよな~。

 それでも。このマグロ問題についての今日のエントリは、俺にとって、いい勉強になった。
 なんせ、日本は世界のクロマグロの8割を独占していたと思っていたわけだからな。

 実際は、水産庁の統計をベースにしたとしても、クロマグロの減少については米国のスポーツフィッシングも大きく関与しており、間違っても「日本8割」とかいう状況ではないわけで。
※例え米国が現在自粛中で、現状漁獲8割が日本だったとしても、激減時期をグラフで見るに、日本に8割の責任はなかろう。

 さらにチラ裏氏の話にちゃんとソースがつけば、日本の延縄漁業は言うに及ばず、米国のスポーツフィッシングすら問題ない事になってしまう。
 そして、その主犯たるや、アメリカ・スペイン・ポルトガルというわけなのだ。

 これは…。温暖化問題や南京時変と同じ反日プロパガンダの一種みたいなもんじゃないかと。

 このチラ裏の真偽は不明なので、断定はしないものの。
 俺は今後、この件についてはそれなりに「疑いのまなざし」で見ていこうと思う。

 そういう意味で、「勉強になった」のであった。

 最早、海狗とか緑豆とか、朝鮮人とか中国人が、日本の不利益に食いつく場所には、まず日本に対する理不尽が存在すると思ってかかった方がいいのかもしれぬ。
 比較的日本人に非がありそうな、「クロマグロ漁獲制限」ですらこれだ。

 なんかおかしいと思ったんだ。クロマグロみたいな庶民の口にまず入らん魚が絶滅の危機で、しかもそれが日本のせいとか。
 ただのいつもの世界的日本いじめか(※チラ裏抜きでもそうだろ?)。なーんだ。