冒頭は、野坂昭如との対談。司馬さんは、土地公有化論を主張される。理由は、土地が不合理な投機の対象になっているから。
2番目は石井先生との対談。日本では納税の意識と所有の意識がつながっているが、ヨーロッパではそうではないらしい。信託制度と関係ありそう。
3番目は高橋裕先生との対談。司馬さんは信長を天才と評価しています。理由は、大航海時代に乗ることが近世を開く唯一の扉と直感したから。また、国土の設計開発に関して、日本には利他意識がないと指摘されています。
4番目は、ぬやまさんとの対談。タイトルずばり、「土地は公有にすべきもの」。鎌倉幕府成立は頼朝の土地革命で、その結果、公家による土地公有制が私有制に変わったとのこと。つまり、鎌倉幕府は、関東地主団の利益代表。
最後は、松下幸之助さんとの対談。曰く、土地は製造販売することはできないから、強い公共性があり、水や空気と同様とのこと。また、江戸自体は、藩主は土地の所有者ではなく、町人・百姓が所有者であったとのこと。
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