平成22(行ケ)10073:
請求棄却
本件は、拒絶査定不服審決審判不成立審決について取消を求めるものです。争点は容易想到性の有無。
裁判所の判断は37ページ以下。
まず、本判決は、審決の認定の誤りを認めましたが、それは、結論に影響を及ぼすものではないと判断しました。
また、本判決は、分子生物学におけるウイルス研究においては、異なる細胞株の特定の領域の遺伝子配列を解析し、比較するといった研究を行うことが知られていたことを認定した上で、当業者は、引用例1の記載から、引用例1に具体的に示されているORFについて、異なるサブタイプの配列が存在することを期待して、他の公知の細胞株を研究対象として解析してみようとする示唆を得ることができると判断しました。
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