放射線の被曝は、人体に対して悪影響を及ぼす可能性がある。問題は、その確率と危険性の程度であるが、その前に、放射線の被曝がなぜ人体に対して悪影響を及ぼす可能性があるかについて考えよう。
放射線は、細胞の重要な生体分子を傷つけることがある。活発に分裂する細胞ほど放射線の影響を受けやすい。
放射線を受ける組織にもよるが、100~数千ミリシーベルトの放射線量を一度に浴びた場合、胎児の異常、白内障、不妊、脱毛、皮膚の潰瘍等が生じる。
また、放射線が細胞の重要な生体分子を傷つた結果、発がんの確率が上昇すると言われている。「Newton2008年10月号」によると、100ミリシーベルト(1年あたり)の被爆をした場合、100人中1人の割合でがんになる人が増えるが、人工的な放射線に関係なく、自然にがんになる人は、100人中40人程度いる、とのことである。また、細胞には放射線により生じた傷を修復機能もある。
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