首相の唐突な要請に基づき始まった浜岡原発停止問題、中電による停止要請受入れとなったが、以下、中電の立場に立ったロジックを構築してみた。
1 原発の安全性
各種の原発裁判によれば、原発の安全性とは、絶対的安全性ではなく、相対的安全性であるとされる。相対的安全性とは、社会通念上無視できる危険を考慮の対象外としたうえで、具体的危険性がない状態をいう。
2 社会通念の変化
東電事故以前は、大津波リスクは、社会通念上無視できるものであったので、浜岡原発は「安全」であった。
しかるに、東電事故以降、社会通念が変化し、大津波リスクを考慮することが求められている可能性がある。首相による「要請」は、この社会通念の変化の可能性を示唆するものといえる。したがって、社会通念の変化の有無・大津波がもたらす危険性等、新たに検討する必要が生じた。そこで、その検討に必要な期間、浜岡原発を停止した上で、この点について慎重に検討することとした。
このロジックであれば、東電事故前の中電の浜岡原発の安全性に関する立場と矛盾しない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます