廃校になった宇山小学校の元図書室は、
生活に使われていた道具類の資料館になっているのですが、
桜田知文さんの〔Art in「 MASU」〕がその道具たちのなかに紛れこむように展示されています。
山本辰典さんの〔その空間は如何なる場所か〕
ガラスケースに入っていて、窓の外側の山の風景が作品に写りこんでいます。
岡嶋晶子さんの〔つま先立ちで見る〕
本の1ページ1ページづつの紙で構成されています。
的場知美さんの〔アート・オリエンテーリングゲーム「宇山姫物語」〕
宇山の自然や花たちがスクリーンに映され、静かに宇山姫の物語が語られます。
難波章人さんの〔空間ドローイング~大地~〕
鉄の素材で、生命体の抜け殻をイメージして作られています。
米田章さんの〔eruption〕
防火水槽として使われている廃プール、スイッチを押すと噴水が吹き出します。
腰本悦二さんの〔ゆめ水車-北の星-〕
星の形の水車が水の力で回っています。
作者の言葉
星になりたい…
水車はつぶやきました。
遠い昔、宇山村のあちこちには大小様々な水車があって、年がら年中カタコト回り続けておりました。
働きづめの水車は近頃弱ってきて、殻搗く杵が持ち上げられません。石臼は動いてくれません。
夜更けに空を見上げると「キラッキラッ一緒に光ろうよ」遠くのとおくの声でした。
何時の日かカタコト回る星の幻
作品コメント
そうなんよ そうなんよ
お宮の石段 百いくつ
七十かぞえて目が回る
お寺の山門 じゃんけんぽん
夕日に染まって 西宇山
七つのお城に 夜が明ける
東宇山は 霧の海
ゆめの水車に 願ける
千年万年 北の星
そうなんよ そうなんよ
★
今日紹介の作品は、廃校になった宇山小学校の図書室、教室、和室、校庭、プールに展示されています。
それぞれの作品にそえられた作者の言葉もすてきなのですが、腰本悦二さんの〔ゆめ水車-北の星-〕を紹介しました。