銀座メゾンエルメスフォーラムでひらかれている「コンダンサシオン:アーティスト・イン・レジデンス展 エルメスのアトリエにて」を見に行きました。
銀座エルメスの8階と9階がギャラリーになっていて、入場料無料です。
作品の写真撮影は禁止ですが、縦38センチ横27センチの大きなパンフレットをもらいました。
以下、そのパンフレットからの紹介です。
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アーティストと職人の対話が想像を刺激する
エルメスの工房での「アーティスト・イン・レジデンス」は2010年の夏に始まりました。
このプログラムは、造形芸術の分野での現代美術と優れた職人技とを連携させたいと願うエルメス財団によって運営されています。
(中略)
「アーティスト・イン・レジデンス」にて、参加アーティストたちは、レジデンス先の工房において、並外れた職人技に触れるとともに、クリスタルや特別な革、銀やシルクのような普段は手の届きにくい素材を使いながら作品を作る機会を得ることになります。
若いアーティストにとって、この恵まれた制作環境は、新たな芸術に向けて冒険の扉を開くのです。
(中略)
これまでの4年間で制作された16人による作品を、ガエル・シャルボーのキュレーションに寄って紹介するこの「コンダンサシオン」展は、その試みの一つです。
(後略)
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メンタープロフィール
リチャード・ディーゴン、スザンナ・フリッチャー、ジュゼッペ・ぺノーネ、エマニュエル・ソーニエ
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★エリザベス・S・クラーク
《横切って》 2010年 滞在先:サヤ皮革工房
★ブノワ・ピエロン
《ベッド》 2010年 滞在先:アトリエAS
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★オリヴィエ・セヴェール
《無からは何も生まれない》 2010年 滞在先:サンルイ・クリスタル
★シモン・ブトヴァン
《テーブル01(ボニー)》 2010年 滞在先:アルデンヌ皮革工房
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★マリン・クラス
《テーブル・レリーフ》 2011年 滞在先:ピュイフォルカ
★セバスチャン・グシュウィンド
《人類》 2011年 滞在先:サン=タントワーヌ皮革工房
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★小平篤乃生
《サンルイのための楽器》 2011年 滞在先:サンルイ・クリスタル
★エミリー・ピトワゼ
《ジゼル》 2011年 滞在先:ピエール=ベニト皮革工房
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★オリヴァー・ビアー
《沈黙は金(槌骨、きぬた骨、あぶみ骨)》 2012年 滞在先:サンルイ・クリスタル
★オ・ユギュン
《月のパゴダ》 2012年 滞在先:ピュイフォルカ
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★フェリックス・パンキエ
《ステーション》 2012年 滞在先:ベレイ皮革工房
★アンドレス・ラミレス
《恋に夢中》 2012年 滞在先:アトリエAS
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★ガブリエル・チアリ
《鎖3.1》《鎖3.2》 2013年 滞在先:アトリエAS
★マルコス・アビラ・フォレロ
《パレンケロス―職人たちによる解釈/演奏により旅に変身させられた5つの太鼓》 2013年 滞在先:ノントロン皮革工房
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★マリー=アンヌ・フランクヴィル
《ほとんど純潔》 2013年 滞在先:サンルイ・クリスタル
★アンヌ=シャルロット・イヴェール
《生ける屍工場―第一幕 操作》《生ける屍工場―第二幕 欲望の分野》 2013年 滞在先:ジョン・ロブ
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若いアーティストを対象に、これから花開く新たな才能を支援するこの取り組みはすばらしいと思います。
会場では、作品の制作過程を紹介したビデオも上映されていて、作品にかけた作者の思い、職人さんたちとの力の合わせ方など、興味深いシーンがたくさんありました。
6月30日(月)までひらかれていますので、お近くにお出かけの折りに、ぜひお出かけください。
ミニシアターもあって、今年のテーマは「メタモルフォーズ(変身)」、ネットで予約すれば、こちらも無料です。
東京滞在最終日に、「ジキル博士とハイド氏」を見て帰りました。
くわしいことは下のアドレスで見ていただけます。
メゾンエルメス