八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)高田 郁角川春樹事務所このアイテムの詳細を見る |
ともだちに教えてもらうまで、この作家は聞いたこともありませんでしたが、本屋さんで時代小説のコーナーを探してみると、話題の作家扱いで他の作品も一緒に並んでいました。
帯には、2009年歴史・時代小説ベスト10、2009年最高に面白い本大賞(文庫・時代部門)、R-40本屋さん大賞、と書いてあります。
読んでみたら、ほんとうに、驚くほど面白かった!
ひさしぶりに、ああ、面白かった、と思った本でした。
水害で両親をなくした大阪の少女が、料理人として江戸で奮闘する人情もの。
大坂(大阪)と江戸の味の違いも細やかに描かれていて楽しいし、主人公の澪とまわりの人々の心根がとても心地よい。
ほろりとさせる人情ものでありながら、時代劇風痛快さもちゃんとあって、娯楽読み物として、最高。文、描写、会話がうまくて、面白い時代劇ドラマを見てるようです。
主人公の澪は「下がり眉」が特徴。
心が動くときに、眉がますます下がったりする描写がひんぱんに出てきます。
そういえば、最近の人は、みんな眉を剃って描くので、みんな似たような上がり眉。
下がり眉の人はいないなあと思いました。
続編の「花散らしの雨」も面白い。
デビュー作の「出世花」は江戸の女性おくりびとの話です。
昨年から、ドラマ「JINー仁」、ふーふーあびあびのとりアタマさんに借りた「JIN」原作16巻(これもとても面白かった)、大河ドラマの「龍馬伝」、それに高田郁さんにはまって、すっかり江戸づいています。
お散歩のときに、すれ違ったおじいさんが「ベルジアンシェパードですね、めずらしいですね、日本で買われましたか?」と話しかけてこられました。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなとあちこちでドッグショーを見に行ってこられたそうです。
ドッグショーのジャッジもされていたとのこと。
ニケを見て、「この子はバランスがいいですね」とおっしゃいました。
「でも、ベルジアンはもう少し大きいというイメージがある、少し小さいですね」と。
確かにニケとパールは小ぶりです。
もっといろいろお話をきいてみたいかたでした。
三宮で、岩国観光大使という女性が、パンフレットを配っていました。
岩国がニケとパールのふるさと。(うららも)だからついもらってきてしまいました。
錦帯橋を横目で見ながら、うららを連れに行き、ニケに初顔合わせに行ったのでした。
いつかゆっくり観光に行きたいものです。