平成30年4月14日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で
公益社団法人日本吟道学院公認修神会(会長高橋龍正)春季吟道大会が開催されました。
今回紹介します吟詠は、プログラム番号53番目に登場した
吟者 大陽日酸本社教場 平原正洲さん「平泉懐古)です。
詩文は以下の通りです。
平泉懐古 大槻磐渓
三世の豪華 帝京に擬す 朱楼碧殿 雲に接して長し
只今唯 東山の月のみありて 来り照らす 当年の金色堂
平原さんから寄稿してもらいました文面は下記の通りです。
私(平原正洲)は、4月14日(土)に開催された上記大会に、
今年も独吟に応募し、何とか無事に吟ずることが出来、安堵しております。
吟題は、11世紀から12世紀にかけての藤原三代(清衡、基衡、秀衡)の栄華を偲ぶ『平泉懐古』ですが、
作詩者の大槻磐渓は江戸時代後期から幕末にかけての仙台藩士・漢学者で、
藩校の「養賢堂」の学頭でもあったとのこと、幾度となく荒廃した平泉を訪れながら、
都・京都にも勝るとも劣らない往時の風情を思い浮かべ、胸を痛めたことでしょう。
また、既に江戸時代初期には松尾芭蕉が当地を訪れて、有名な俳句集『奥の細道』では、
*夏草や つわものどもが 夢のあと
*さみだれの 振りのこしてや 光堂
と詠われており、同じ感慨に浸ったことと思います。
私も、数度、当地を訪れて中尊寺の金色堂は勿論、毛越寺の極楽浄土を顕した
美しく・素晴らしい池の形状や造作に胸を打たれたことを思い出します。
それでは、どうぞお聞きください。
最後まで、お聴き頂きありがとうございました。
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