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「 5年目の脳卒中後遺症の受容と回復」(5回連載の2回目)

2015-10-03 09:00:00 | エッセー「受容と回復」

今回は5回の内、第2回目です。

退院時、主治医に「私はどの程度まで回復するでしょうか?」という質問を投げかけた。

私の最大の関心事であった。主治医から「人それぞれ全く異なるので何も言えない。

リハビリには6ケ月の壁というのがあり、それ以上は回復しないので十分理解して生活して欲しい。」と指導を受けた。

その時は6ケ月の壁とはそんなものかと頷いたが、自分としては「きっと健常時と同じ位に行動できる迄努力してみる。」と心の中で反復していた。

常に持ち歩くことになる身体障害者手帳には「左片マヒ第1種2級」とあった。

退院翌日から毎日8000歩をノルマに課した。

入院中気にならなかった歩行時の左足指の痺れ、物を掴もうとする時の左手指の痺れ、うがいする時の首の痛み等に対して

主治医の診察を受けたが「気にし過ぎる!!」と一蹴されたことで、私は反って健常時に一歩近づいたと思い直した。

インターネット掲示板の投稿で「痺れ、痛みがあることは良いことだよ!! それは神経が戻っている証拠だ。」に同調した。

反面「ネクタイを結ぶ、タオルを絞る、缶ジュースの蓋を開ける等は、

健全な手足を使って出来る様に工夫していくことだよ。」という意見には反論していた。

マヒ側の手足を健常な時の状態に少しでも近づける努力が大切で、

常に両手両足で生活するイメージを持ちながら行動するべきです。

中途障害者は健常な時には両手両足で全身をバランス取って生活していたことを思い出すべきです。

つまり一瞬でも「左手左足は特に要らない」と思ったことを恥じるばかりである。

最初の段階ではバランスが取れずマヒ側は思う様に動かないので出来なくても良い、

一進一退はあるが月日の経過と共に少しずつ出来ていくので諦めないことである。

健全な手足にのみ頼ることはマヒ側は廃用になっていくと思っている。

最初の理学療法士の言動を強くかみしめた。

 

続きは来週第3回目をお待ち下さい。

 

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