いつも記していますが、吟道範典の一つに渡辺吟神先生が著された「吟神作品集」があります。
最初の章は「一日一吟、これを吟じ、これを実践して、幸福をつかんでいただきたいと祈りながら」の
前書きの基、「万人幸福之詩」として多数の吟譜が纏められています。
私も座右に置いている訳ですが、12月吟詠では、「和を以って貴しと為す」を紹介します。
1.詩文
和を以って貴しと為す 渡辺吟神
分争の家は亡び 国も亦立たず
愛は 万物を産み 和は果を実らす
想う可し 和を以って貴しと為すの訓
成就と繁栄は此の法に因る
2.詩文の意味(吟道範典より)
聖徳太子の発令された十七条憲法をつらぬく精神は「愛と和」である。
愛の井戸水は汲んでも汲んでも尽きることがない。
いや、汲めば汲むほど清らかな愛の泉がこんこんと湧き出てくる。
汲まずにいると腐ってしまう。
親切は社会と社会をつなぎ合わせる金の鎖である。(ゲーテ)
愛は悪に対する唯一の武器である。(ガンジー)
すべて分かれ争う国は亡び、分かれ争う町また家はたたず。(キリスト)
愛は万物を産み育て、和は万事を結実成就させる。(丸山敏雄)
3.吟詠をどうぞ
冬の花、椿等の写真を背景にお聴き下さい。
今回は吟詠伴奏にカノン(勇壮教訓)を使用しました。ご感想は?
平成29年12月の吟詠は渡辺吟神集から「和を以って貴しと為す」を紹介しました。
本年の「今月の吟詠」は、渡辺吟神集から「人生の教訓」をテーマに取り上げました。
来年は新しいテーマのシリーズにしたいと思います。
ではまたお会いしましょう。
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