スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

亡き師匠に伝えたい『師匠の節調は引き継いでいます』と(前編)

2021-09-18 09:00:00 | エッセー「スマート詩吟は面白い」

約40年前に私を詩吟の世界に誘って頂いた

故古角安祥師匠の二十三回忌が近づいています。

この機会に私の伝えたい想いを

師匠の節調は引き継いでいます』と纏めてみました。

前編です。                     

約20年前、詩吟師匠古角安祥さんにお電話した際に、

「指方君、最近視力が合わない、眼鏡屋に行くよ」と。

「師匠、それは脳と関係があると思います。

すぐ病院に行った方が・・・」と続けましたが、

私の昇段審査を心配され、アドバイスが延々と続きました。

実はその前年に、父の脳卒中を体験していましたので、

「病院に行って・・・」となったのですが、

この時の会話が最期になりました。

詩吟は口伝で教わるものです。

昇段審査は、師匠の師匠に当たる高橋修神先生の前で吟じました。

「君は古角君の節調そっくりだね」と評価を受けました。

「私は古角師匠の栄えある第一号弟子です」とお返事しました。

後日昇段認許証が授与されました。「師匠ありがとうございました。

喜んで下さいね、師匠の節調は私が引き継いでいます。」

正直言いますと、弟子に誘って頂いた時は、

あまり乗り気ではありませんでした。

しかし、師匠が「詩吟はみんなの福祉(幸せ)の為にあるべき」と

伝授されてから、私の姿勢が変わりました。

詩吟はネクラでない、未来を拓くものだと。

師匠のお気持ちを忘れていません。

弟子になった時、師匠の雅号は「祥」でしたが、

私も「祥」、その上の「龍」と昇段し、

今は「龍順」となり雅号では師匠を超えました。

****************

後編は次回に続きます。

 

 

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