JUNSKY blog 2015

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「名ばかり管理職」 に和解金支払いに応じる グッドウィル

2010-10-06 18:31:53 | 司法・裁判
2010年10月6日(水)

 グッドウィルで“管理職”として激務を負わされた上に、残業代も支払われなかった、いわゆる「名ばかり管理職」の人たち17人が、団結して立ち上がった裁判で、昨日東京地裁は和解を勧告し、労働者側の「勝利的和解」が成立した。

 原告17人は、06年から08年7月にグッドウィルが廃業するまで、全国の支店に勤務していた20~50代の元支店長ら。
 
 請求額は総額7千万円で、この和解で請求額を多少下回る数千万円の支払いが行われると見られる。 

 好ましい解決であったと思う。

 今後の同種の裁判にも影響して行くだろう。

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グッドウィル「名ばかり管理職」訴訟和解 残業代支給へ 

      朝日新聞 2010年10月5日(火)22:03
 2009年末に解散し、清算中の日雇い派遣大手グッドウィルの元支店長17人が、管理監督者の実態がない「名ばかり管理職」だったとして、未払い残業代など計約7千万円の支払いを求めた訴訟が、5日までに東京地裁で和解が成立した。会社側が残業代や慰謝料などを支払う内容で金額は非公表だが、総額は数千万円になると見られる。

 原告は、06年から08年7月にグッドウィルが廃業するまで、全国の支店に勤務していた20~50代の元支店長ら。原告によると、多い月では残業時間が100時間を超えることもあった。会社側は「支店長は残業代の対象外となる管理監督者」として残業代を支払っていなかったが、採用や時給引き上げなどの裁量権はなく、実態は管理監督者とは言えないものだったという。

 元支店長らは08年10月、最大2年間分の未払い残業代の支払いを求め、同地裁に労働審判を申し立て、その後、裁判に移行。元支店長らが管理監督者にあたるかどうかが争われていた。

 当時、会社側は残業時間の上限を月30時間として、それ以上の届け出をしても30時間に書き換えていたという。今回の残業代の額は、会社に残る記録を基に算出したため、請求額よりは少なくなったという。
  



残業代支払いで和解 グッドウィル「名ばかり」訴訟(共同通信) - goo ニュース

名ばかり店長に残業代

 グッドウィル裁判、勝利和解

        2010年10月6日(水)「しんぶん赤旗」
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 日雇い派遣業の最大手だったグッドウィルの支店長が首都圏青年ユニオンに加入し、解雇無効と「名ばかり管理職」として支払われなかった残業代を請求した裁判が、東京地裁で会社側が解決金を支払うことで和解が成立し、5日、厚生労働省内で記者会見が行われました。

 訴えていたのは、派遣労働者へ派遣先紹介をしていた
20~50代の17人。
総額7000万円(1人当たり100万~600万円)

  を請求していました。

 グッドウィルが違法派遣の相次ぐ発覚で、2008年7月末での廃業を決め、従業員に対して合意退職を迫り、拒否した従業員を解雇するなか、組合に加入しました。

 昨年12月にグッドウィルが解散し、今年、親会社のラディアホールディングスも解散するなか、9月29日の和解協議で解決金による勝利和解に至りました。

 会見で首都圏青年ユニオンは声明を発表。

 勝利和解を受け、「今後も正規・非正規問わず、すべての労働者の権利の実現のために邁進(まいしん)していく決意である」と表明。

 会見した元支店長の男性(33)は、「組合の尽力で主張が認められ、感無量です」と話しました。

 組合員たちは、派遣先からのクレームや派遣労働者からの問い合わせなど24時間対応を強いられ、徹夜残業も日常でした。

 役員会議への参加もできず、時給引き上げなどの裁量権もないのに、会社はわずかな役職手当のみで、残業代を支払いませんでした。

 組合側は、裁判のなかで、労務管理システムの出退勤記録を会社側に出させ、警備会社の施錠記録などから労働時間を明らかにさせました。 



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今日の運動
 *【燃やせ脂肪初級】 50分 20名ほど参加
 *【コンディショニング・バレエ】 60分
 *浴室で入浴して汗流し 50分
 トータル4時間ちょっと。
 【コンディショニング・バレエ】には女性4人参加で黒一点でした。
 歩数計:7200歩(スタジオ・レッスン含む)  




“意外” にも 民主党・小沢氏 「起訴議決」 東京第五検察審査会

2010-10-04 17:53:54 | 司法・裁判
2010年10月4日(月)

 大阪地検特捜部の組織を挙げての冤罪デッチアゲ事件の様相が

徐々に明らかになって行き、検察の『証拠』の真実性に極めて濃い

疑いが持たれ始めているさ中に、

 小沢一郎・元民主党代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で

東京第五検察審査会は、小沢氏を2004、05年分の政治資金規正法違反

(虚偽記載)容疑で強制的に起訴すべきだとする「起訴議決」を再びした。

本日・10月4日に公表されたが、実は大阪地検の事件が明るみに出る前の

9月14日(民主党代表選挙の真っ最中)に「起訴議決」をしていた という。

 この議決が遅れて大阪地検の事件が影響していたら、

検察審査会の判断はどうなっていただろうか?

 二回目の起訴議決を受けて(一回目は「起訴相当」で検察が再度不起訴)

今後は、検察庁ではなく、担当弁護士が検事役となって小沢氏を起訴する。


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小沢氏、強制起訴へ 検察審査会2度目は「起訴議決」 

      朝日新聞 2010年10月4日(月)15:41

 小沢一郎・元民主党代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、東京第五検察審査会は、小沢氏を2004、05年分の政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で強制的に起訴すべきだとする「起訴議決」をした。4日、公表した。裁判所が指定した弁護士が強制的に起訴する。市民の判断によって、政治家が起訴されるのは初めてのケースになる。議決日は9月14日。

 審査の対象になっていたのは、04年10月に陸山会が小沢氏からの借入金で都内の土地を約3億5千万円で購入したのに、04年分の政治資金収支報告書に計上せず、05年分の収支報告書には関連団体からの寄付を装った虚偽の収入と土地代支出を記載したとされる容疑。

 第五審査会は1度目の審査で4月に「起訴相当」と議決。再捜査した東京地検特捜部が5月に再び小沢氏を不起訴としたため、第五審査会が2度目の審査に入っていた。11人の審査員のうち8人以上が「強制起訴」に賛成したことになる。

 07年分の容疑については、市民団体が04、05年分と別に審査会に申し立てたため、東京第一審査会が審査を担当。7月に「不起訴不当」の議決をしたが、特捜部が9月末に再び不起訴にしたため、小沢氏は起訴されないことが決まっている。
 



小沢氏「自ら身を引くべき」…民主・牧野氏
     読売新聞 2010年10月4日(月)16:31

小沢氏、強制起訴へ 検審議決、陸山会の虚偽記入事件
     共同通信 2010年10月4日(月)16:44

小沢氏、強制起訴へ=検察審が起訴議決
 ―「刑事裁判で黒白を」・陸山会事件

       時事通信 2010年10月4日(月)16:03

 小沢一郎民主党元幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、東京第5検察審査会は4日、2004年と05年分の同会の政治資金収支報告書の虚偽記載について、「検察の基準に照らしても不起訴は疑問があり、刑事裁判で黒白をつけるべきだ」とし、小沢氏を政治資金規正法違反罪で起訴すべきだとする2回目の議決(起訴議決)を公表した。今後、東京地裁が指定する検察官役の弁護士が強制的に起訴する。議決は9月14日付。与党民主党の実力者である小沢氏の刑事責任が、国民の判断で問われる異例の事態となった。

 小沢氏は「誠に残念。裁判で無実が必ず明らかになると確信している」と文書でコメントした。今後は同氏の進退や野党が求める国会での証人喚問の行方が焦点となる。

 議決書で同審査会は、虚偽記載を小沢氏に報告し、了承を得たとする元秘書の衆院議員石川知裕被告(37)の供述について、「小沢氏を尊敬し師と仰いでおり、罪に陥れる虚偽供述をするとは考えがたい」と指摘。再捜査で供述を維持している点も挙げ、「信用性が認められる」とした。同様に、報告と了承を認めた元私設秘書池田光智被告(33)の供述の信用性も認定。同被告が再捜査で供述を変えた点は、「小沢氏の刑事処分への影響を恐れたことは明らか」とした。

 一方、小沢氏の供述については、「著しく不合理で、到底信用できない。土地購入資金4億円の出所を明らかにしないのは、虚偽記載の動機があったことを示している」と述べた。議決書は、小沢氏や石川被告らを事情聴取した東京地検特捜部の再捜査を「形式的な取り調べの域を出ず、不十分」と批判した。

 さらに起訴議決制度に触れ、「有罪の可能性があるのに検察官が起訴をちゅうちょした場合、国民の責任において刑事裁判で黒白をつけようとするもの」と説明した。
 



  **********

小沢氏、07年分の不起訴確定=陸山会事件、処分変えず―東京地検
     時事通信 2010年9月30日(木)16:03
 こちらの東京地検の判断には、大阪地検の不祥事が影響を与えた可能性がある。

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今日の運動
 *ストレッチング 30分
 *筋トレ 3種目 15回×2ユニット
 *浴室にて入浴して汗流し 45分
 歩数計 4000歩
  




検察庁 「組織ぐるみ」解明できるか 【河北新報社説(2010/10/3)】

2010-10-04 12:56:05 | 司法・裁判
2010年10月4日(月)

 今日は、大阪地検の“陰謀”事件に関する
【河北新報】の昨日(10月3日)付「社説」を御紹介します。

 (読み易くするための「適宜改行」は引用者)

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前特捜部長ら逮捕/「組織ぐるみ」解明できるか

 部下が大事な物件を悪用しようとしたのを知っていて隠したという疑いで、上司2人が逮捕された。
とても検察庁で起きたこととは思えない話だ。

 しかも特捜部の部長―副部長―主任検事という主軸の出来事。
文字通り、組織ぐるみの構図だ。大阪地検の押収資料改ざん事件は、前特捜部長と前副部長が犯人隠避容疑で最高検に逮捕される事態に発展した。

 特捜部長の上には次席検事、検事正がいる。
大阪高検にも捜査の節目で報告が上がっていたはずだ。

 厚生労働省元局長の村木厚子さんへの強制捜査は、最高検も加わった検討を経てのことだった。

 検察捜査の総体が問われている。

 組織ぐるみの構図を大阪地検に限定してとらえたのでは、「特捜検事の証拠捏造(ねつぞう)」の全容解明と信頼回復は望めない。

 証拠隠滅容疑で逮捕された主任検事の前田恒彦容疑者(43)は、押収したフロッピーディスク(FD)の改ざんを認めているという。
上司2人は、ミスだと思っていたと容疑を否認しているようだ。食い違いを詰める裏付けがまず必要だ。

 誤ってFDの日付を更新したという前田容疑者の説明が信用できたので、故意の改ざんだとは考えなかった。前特捜部長の大坪弘道容疑者(57)と前副部長の佐賀元明容疑者(49)は取材にそんなふうに答えてきた。

 最高検のこれまでの調べを伝える報道内容からは、前田容疑者がどんな思惑で、何を成果として狙ってFDに手を加えたのかが、いまひとつはっきりしない。
改ざんを公表すべきだと主張したといわれるほかの検事の言動も含めて、地検内の当時の状況を検証する必要がある。

 犯人隠避罪の適用までは難しいにしても、高検、最高検のチェックがなぜ機能しなかったのか。その精査も欠かせない。

 最高検は改ざん事件の捜査とは別に、一審で村木さんの無罪が確定した事件の検証をスタートさせている。

 次長検事、刑事部長ら13人のチームが年内に報告書をまとめる予定だ。

 著しく倫理観を欠いた一人の検察官の逸脱行為では済まされない。

 その危機感が最高検の検証作業にどれだけ反映されるか。

 不信の清算が進むかどうかの鍵の一つはそこにある。

 最高検による身内の検証には限界がある。

 刑事弁護の実務が長い弁護士や裁判官経験者も交えた検証チームに切り替えることを検討した方がいい。

 法曹三者の仲間意識に対する批判も考えれば、刑事法学者らの参加も必要だろう。

 大阪地検の特捜部は東京地検に次いで1957年につくられた。名古屋地検も合わせた三つの特捜組織が本当にまだ要るのか。

 歴史的な役割を終えたという見方に加えて、エリート意識がもたらす弊害が目立つならば議論は「特捜解体論」に進んでいかざるを得ない。

 では、特捜部をなくした後、永田町の醜聞や複雑な経済事犯の摘発をどんな組織が担うべきか。そんな問題意識も含めて、検察を組織ぐるみ見直すための検証であってほしい。

        河北新報【社説】 2010年10月03日日曜日  




最高検察が早期終息を目指して特捜部長の尻尾切り

2010-10-03 00:02:52 | 司法・裁判
2010年10月3日(日)

 昨日の記事のつづきです。
 
 大阪地検の元・特捜部長と副部長が逮捕されたことに関して、
マス・メディアの多くが『疑いの目』を向けている。

それらの視点の幾つかを順不同で挙げてみると

* 国民の不信を解消するために、『内部にも厳しい』装いを示した。

* 大阪地検検事正など上部への責任が及ばないところで線引き。

* 高検や最高検に害が及ばないうちにけりを付けてしまう。

* 最高検が描いた絵図に合うように前田主任検事に自白させ、
  これを元に、特捜部長や副部長に証言を迫るという
  相変わらず自白偏重の取調べを行っている。

* 特捜部長や副部長は最高検の取調べに対して、
  「FDを改竄するような者の言うことを信用するのか?」
  と徹底抗戦の構えで有罪に持ち込めない可能性がある。

* 特捜部長は、それまで大阪地検特捜の『エース』・
  自らの右腕として重用していた前田主任検事を
  手のひらを返して厳しく批判。

* 報告が上がったはずの大阪地検検事正は「改竄は知らない」
  と「知らぬ存ぜず」と無責任な回答。

* 取り調べる側も取り調べられる側も手の内を知り尽くした
  プロ中のプロ。 抗争は泥沼に?

等など・・・

   ***************

 以下は、私の感想

 総じてみれば、検察をあげて自己保身のために血眼になっている
という感じである。

 そのために誰と誰を『スケープゴート』にして決着させるかだけを
考えているのではないだろうか?

 佐賀元明・元副部長は、「検察のストーリーには絶対に乗らない」
との趣旨の発言をしているようであるが、この言い分は反面で
「検察はストーリーを立件に都合良く描く」
(≒ 無実の人を冤罪で有罪にするために話をでっちあげる)
ことを、自ら白状したに等しい。


 村木厚子さんが無実だと解っていて、陥れる『絵図を描いた』張本人が
今度は、最高検が自らを有罪に問おうとしている『絵図』がでっちあげ
であると主張するつもりのようだ。
 他人を陥れることは平気であるが、自らの保身には熱心である。
反省の無い傲慢な人々である。
 

 
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供述対立、「隠避」立証に高い壁…最高検は自信

 10月3日追記
        読売新聞 2010年10月3日(日)14:30

 郵便不正事件で押収された証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざんを巡り、大阪地検特捜部の当時のトップが逮捕された犯人隠避事件。最高検は、今後の起訴や公判維持に自信をみせるが、前部長らは全面否認を貫く構えで、専門家からは「立証は容易でない」との声も上がっている。

 「当然(有罪を)立証できるという認識のもとに逮捕している」

 1日夜、前特捜部長・大坪弘道(57)と前副部長・佐賀元明(49)両容疑者の逮捕を受けた記者会見。最高検の伊藤鉄男次長検事(62)は、事件の立証に強い自信をのぞかせた。

 立証の「核」となっているのは、主任検事・前田恒彦容疑者(43)(証拠隠滅容疑で逮捕)の供述だ。前田容疑者は、FDの改ざんが「故意」だったことを認め、大坪、佐賀両容疑者にも「改ざんが故意だと報告した」と供述。前田容疑者から改ざんを打ち明けられた同僚検事らの供述も、これと一致しているという。
 



前田容疑者、報告書を廃棄=パソコンの文書ファイルも削除―最高検(時事通信) - goo ニュース

前特捜部長「公判に影響」と改ざん調べず(読売新聞) - goo ニュース

「不利な証拠消したい」=前田容疑者が動機供述―証拠改ざん事件・最高検(時事通信) - goo ニュース

最高検検証チームが初会合 第三者の意見聞きまとめ(共同通信) - goo ニュース

検察のあり方見直す第三者検証機関、法相が設置検討(朝日新聞) - goo ニュース


大阪地検 元・特捜部長 と 副部長 も逮捕!

2010-10-02 10:25:44 | 司法・裁判
2010年10月2日(土)

  公判担当の女性検事が、「前田検事がFDを書き換えた。村木さんは無罪だ。たいへんなことだから公表すべきだ」と涙ながに訴えたのを抑え込み、前田主任検事に対して「今後は誤ってデータを書き換えたと説明するよう電話で指示した」と言われている大阪地検 前・特捜部長と副部長が逮捕された。

      ***************

 「正義の」 女性検事 が登場し TVドラマ的展開に・・・  と、このブログに書いたのが丁度1週間前で、その前日には、
 「FDに時限爆弾仕掛けた」と同僚に 故意の改ざん認める  と書いたが、

 昨夜、主任検事のFD改竄を隠蔽する指示をしたとして、上司である
特捜部長と副部長(いずれも当時) が逮捕 された。

 NHKでは、先日(9/26)のニュースで 前田主任検事の同僚検事が
【「前田検事が書き換えをした。村木さんは無罪だ。たいへんなことだから公表すべきだ」
 と涙ながらに訴えた 】と報道したが、

 その時も、今日のニュースでも 読売新聞などが報じた
【前田容疑者は「(証明書の作成日時が記録されていた)FDに 時限爆弾を仕掛け、上村被告側に返した」】 と、村木さんが無実と解っていながら陥れようとしたことを(NHKは)報じていない。

 この「時限爆弾を仕掛けた」という決定的情報は読売新聞のスクープだったのだろうか?
  (他社スクープなので、NHKの面子として使わないのか)

     *************

 逮捕された(当時の)特捜部長と副部長は、
「誤って書き換えたと聞いている。隠蔽工作はしていない。我々の一存で処理したのではない。上層部にも全て報告している」
 と言う趣旨で口裏を合わせているようだ。

 そして、「最高検察庁と全面的に争う」つもりのようだ。

 無責任極まりないとは、彼らのことであろう。
部下の前田主任検事に実行犯として責任を転嫁し、一方で報告は上げたと上層部にも責任を転嫁し、自らは違法行為はしていないとして争うのだと言う。

 とんでもないことである。

 こうなったら、検察外部の有識者や弁護士や裁判員、告発した同僚検察官なども含めた「検証委員会」のようなものを設けて、前田主任検事はもとより、特捜部長・副部長、報告を聴いたはずの大阪地検検事正、状況によっては検事総長まで、違法行為を隠蔽した者として厳しく責任を追求すべきであろう!
 
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前田容疑者、報告書を廃棄
 =パソコンの文書ファイルも削除―最高検
(

      時事通信 2010年10月2日(土)15:03

「意図的改ざん、特捜部長らに報告」 前田検事が供述
      朝日新聞 2010年9月29日(水)15:00

「改ざんは過失と説明しろ」…前特捜部長ら逮捕

      読売新聞 2010年10月2日(土)03:11

 郵便不正を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、最高検は1日、大阪地検特捜部主任検事・前田恒彦容疑者(43)(証拠隠滅容疑で逮捕)の上司だった大坪弘道・前特捜部長(57)と佐賀元明・前同部副部長(49)を、犯人隠避容疑で逮捕した。

 最高検は、郵便不正事件での厚生労働省元局長・村木厚子さん(54)(無罪確定)の公判を維持するため、改ざんが意図的なものと知りながら、組織的に 隠蔽 ( いんぺい ) したと判断した。

 特捜部の現職検事による証拠品改ざん事件は、特捜部トップの強制捜査という検察史上例のない事態に発展した。

 最高検の調べによると、大坪、佐賀両容疑者は共謀の上、1~2月、前田容疑者から「FDを故意に改ざんした」との報告を受けるなどし、前田容疑者が証拠隠滅罪を犯したことを知りながら、2月上旬頃、前田容疑者に電話で「データ改変は過失によるものだと説明しろ」と指示。さらに、同月10日頃、前田容疑者に対し、上司に提出する上申書案について、データ改変が過失によるものであるように書き換えさせることで、前田容疑者の摘発を免れさせた疑いが持たれている。

 両容疑者は容疑を否認している。最高検は当初、在宅起訴の選択肢も検討したが、大坪容疑者らが全面否認を貫く姿勢を示したため、逮捕に踏み切った。 



前特捜部長らを逮捕=改ざん認識し隠ぺい
 ―検事証拠隠滅事件・最高検
 

      時事通信 2010年10月2日(土)01:03

 大阪地検特捜部検事による証拠隠滅事件で、主任検事前田恒彦容疑者(43)による故意の証拠データ改ざんを認識しながら、隠ぺいした疑いが強まったとして、最高検は1日、犯人隠避容疑で、前特捜部長の大坪弘道(57)=現京都地検次席検事=、前同部副部長の佐賀元明(49)=現神戸地検特別刑事部長=両容疑者を逮捕した。

 現職特捜検事が逮捕された事件は、特捜部トップだった検察幹部の刑事責任が問われる事態へと発展した。

 検察関係者によると、2人はいずれも、「故意の改ざんという認識はなかった」と否認している。

 逮捕容疑によると、大坪容疑者らは2月上旬ごろ、東京地検に応援派遣されていた前田容疑者に対し、今後は改ざんが過失だったと説明するよう電話で指示。同10日ごろには、前田容疑者が作成した上申書の内容を、過失だったことが合理的に説明できるように修正させ、故意の改ざんではなかったように装い、処罰を免れさせた疑い。

 検察関係者によると、大坪容疑者らは、前田容疑者から改ざんを知らされた同僚検事から、「故意の改ざんであり、調査して公表すべきだ」と伝えられた。

 しかし2月上旬、地検トップの検事正らに「同僚とトラブルになっているが、解決している。故意ではなく、問題ない」などと報告していた。

 前田容疑者の上申書は、検事正らへの報告後、大坪容疑者らの指示で作成された。最高検の家宅捜索では押収されていないという。

 前田容疑者はこれまでの調べに対し、「意図的にデータを改ざんしたことを、特捜部長と副部長に伝えた」と供述していた。 


 
京都地検や前特捜部長の自宅を捜索 FD改ざんで最高検 

      朝日新聞 2010年10月2日(土)11:05

 大阪地検特捜部長(当時)らが部下の押収資料改ざんを隠したとされる犯人隠避事件で、最高検は2日、前特捜部長らが勤めていた京都地検(京都市上京区)や神戸地検(神戸市中央区)などの捜索に乗り出した。検察組織を揺るがした不祥事は、最高検が「身内」を捜索する異例の事態に発展した。

 犯人隠避容疑で1日夜に逮捕されたのは、前部長の大坪弘道容疑者(57)=大阪高検総務部付=と、前副部長の佐賀元明容疑者(49)=同。逮捕前まで大坪前部長は京都地検次席検事、佐賀前副部長は神戸地検特別刑事部長だったことから、最高検は両地検のそれぞれの執務室▽大阪府吹田市と神戸市垂水区の各自宅――の計4カ所を捜索した。

  京都、神戸両地検の捜索は午前9時前から始まり、数人の係官が次々と正面玄関などから入った。神戸地検では幹部が休日出勤し、報道陣の対応などに追われた。

 最高検によると、2人は1月末、同部主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=が昨年5月に郵便不正事件の証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)のデータを意図的に改ざんしたことを把握。翌2月初め、前田検事に対し、今後は誤ってデータを書き換えたと説明するよう電話で指示したうえ、同10日ごろに前田検事が持参した上申書の内容もデータ書き換えが過失だったとするよう修正させた疑いがある。

 検察関係者によると、2人は最高検の調べに容疑を否認しているという。逮捕前の朝日新聞の取材にも「前田検事から『データを誤って書き換えたかもしれない』と聞いたが、故意という認識はなかった」と説明。地検トップの小林敬(たかし)検事正らへの報告については「データを書き換えたといううわさがあるが問題ないと伝えており、隠したということはない」と話していた。

 これに対し、前田検事は最高検の調べに「事件の見立てに合うようにデータを改ざんしたことを、部長と副部長に伝えた」と供述。小林検事正らも「書き換えた疑いがあるという報告なら覚えているはずだが。聞いていない」と食い違う説明をしている。


 
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今日の運動
 運動前の体重 63.6kg
 *ストレッチング 15分
 *水中ウォーク  500m 20分
 *水泳 平泳ぎ 1200m 50分 (20分で178kca消費とのことl)
 *バタ足入門  20分
 *初級背泳ぎ  30分
 *平泳ぎ40  40分
 *浴室で入浴して汗流し 40分
 Total:推定600kcalほど消費
 入浴後の体重 61.8kg
 トータル5時間弱。
  





「正義の」女性検事 (公判担当) 『告発』 続報 (読売紙面より) NHKも

2010-09-26 03:13:43 | 司法・裁判
2010年9月26日(日)

 昨日ご紹介した、、「正義の」女性検事 (公判担当)の告発内容を、読売新聞紙面を入手して記録したので、改めて御紹介します。

       ***************
 以下、読売新聞紙面(2010年9月24日付け、第29面)より 

【村木さんは無罪です】 

 「村木さんは無罪です。きちんと調べて上に報告してください」
初公判から3日たった1月30日午後。
土曜日で閑散としていた大阪地検の一室で女性検事が居住まいを正して言った。
同席した男性検事2人も目前の上司を見据える。

 机を隔てて向かい合ったのは特捜部の佐賀元明副部長(49)
(当時。現・神戸地検特別判事部長)
 神戸市内の自宅から突然、3人に呼び出されていた。
 前田恒彦主任検事が証拠のFDを改ざんした---。
 それが3人が明かした「告発」の内容だった。
    (中  略)
 小林検事正は「女性検事の考えすぎだろうということで落ち着いた。
覚えているのは『大丈夫です』と言われたこと」と振り返る。
 

     *************

 従って、検事正は事態を把握していたということになる。

 テレビドラマのような気丈な女性検事が、居並ぶ男性検事が言い出せないことを
先頭に立って発言していた訳である。

 「正義」と言えるかどうかは別としても、勇気のある行動であったと言える。
少なくとも同僚検事の違法行為を見過ごさず、公表するべきだと迫ったことは
正しい行動であったし、臆病な男にはできない捨て身の行動だった。

 エールを送りたいと思う。

 この女性検事の行動がなければ、朝日新聞のスクープもあり得なかった。
そういう意味では検察の腐敗と暗部を世間に明らかにした功労者と言える。

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2010年9月26日(日)午後9時追記

 このニュースを遅ればせながら(読売記事より二日遅れ)今晩7時の 【NHKニュース】 で取り上げていた。

 それによると、一層視聴者の感情に訴えようとしてか(二日遅れを挽回するため?)
【“涙ながらの訴え”問題にせず】 と題して、以下のように放送している。 

 “涙ながらの訴え”問題にせず
               9月26日 19時28分

 大阪地検特捜部の主任検事が、押収した証拠を改ざんしたとして逮捕された事件で、主任検事がフロッピーディスクのデータを書き換えた可能性があることを知った検事が、当時の特捜部幹部に「たいへんなことで公表すべきだ」と涙ながらに訴えていたことが検察関係者への取材でわかりました。
 しかし、幹部らは「わざとではなかった」として問題にせず、最高検察庁は当時の特捜部長らから26日も事情を聴いて詳しい経緯を調べています。

 大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)は、証拠として押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして、証拠隠滅の疑いで逮捕されました。
 検察関係者によりますと、ことし1月から2月にかけて、厚生労働省の村木元局長の裁判でフロッピーディスクのデータが問題になったあと、前田検事が、同僚の検事にデータを書き換えたことを打ち明けたということです。

 同僚検事は、この話を村木さんの裁判を担当していた別の検事に伝え、この検事は特捜部の佐賀元明前副部長に
「前田検事が書き換えをした。村木さんは無罪だ。たいへんなことだから公表すべきだ」
 と涙ながらに訴えた ということです。

 これを受けて大坪弘道前特捜部長らは、前田検事から直接聞き取りをしましたが、本人が「誤って書き換えた」と説明したため、フロッピーディスクの調査もしないまま、大阪地検のトップの検事正に「問題はない」と報告したということです。

 最高検は大坪前特捜部長らから26日も事情を聞いて、当時、どのようなやり取りが行われたのか、さらに調べています。
 



NHKでは、今夜9時から【追跡!A to Z】第2弾と言える特集番組【堕ちた特捜検察】を放映している。

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今日の運動
 別用件がありスポーツクラブでの運動は無し
 *浴室で入浴して汗流し 40分
 入浴後の体重 62.9kg
 トータル1時間程度。
  




「正義の」 女性検事 が登場し TVドラマ的展開に・・・

2010-09-25 10:22:05 | 司法・裁判
2010年9月25日(土)

 きのうの「読売新聞」(紙面)の記事の中に、「正義の」女性検事 (公判担当)が登場し、前田恒彦主任検事がFDを書き換えたことを批判し、同僚検事と一緒に上司に 「村木厚子さんは無罪です」 と迫真の訴えをしていたことが描かれていた。

 このことは、9月22日付けでもちょっと言及されていたが、その表現は、
 【特捜部側は「改ざんを指摘した 別の検事とトラブルがあった が、(解決したので)大丈夫」と地検検事正に伝えていた】という簡単な表現に抑えられていた。
  同僚検事「改ざん」指摘しトラブル…不問に付す
         2010年9月22日14時35分 読売新聞


 9月24日の読売新聞Web版(きのうの当ブログに引用)でも
 【前田容疑者は「(証明書の作成日時が記録されていた)FDに時限爆弾を仕掛け、上村被告側に返した」と、更新日時を書き換えたとの趣旨の話をしたという。
 同僚検事からこの話を聞いた 公判担当の女性検事は1月30日、佐賀副部長に公表するよう訴え、 佐賀副部長は当時の大坪部長に相談した。】
 という表現で、同僚検事と一緒に上司に「村木厚子さんは無罪です」と訴えていたという迫真のやりとりは描かれていない。
  前田容疑者「FDに時限爆弾仕掛けた」と同僚に
        2010年9月24日03時03分 読売新聞

 しかし、その 「正義の」女性検事 (TVドラマ風に見れば矢田亜希子?) の進言は無視され 、結局今回のような事態となり、村木厚子・元局長を冤罪に陥れるという構図が大阪地検あげて造り上げ(Frame Up)られた。

 大阪地検の幹部は、ここまでの事態が明らかになる以前に、前田主任検事の個人的犯行として、「こういう事態が解っていれば対処の仕方もあった」という趣旨の発言をしていたようだが、この『対処』とは、不正を公表するという意味ではなく、「隠蔽する」対処であったであろうことは、これまでの経緯を聞く限り明らかであろう。

 この事件は映画化かTVドラマ化により“違法な”「司法の歴史」に長く記録されることが期待される

   公判検事は特捜幹部に公表進言 

      2010年9月24日 読売新聞

     
      (読売新聞Web記事より)

     
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前田容疑者、私用PC使う…内規違反も調査せず
      2010年9月24日15時05分 読売新聞

法相「あってはならないことで、怒り心頭だ」(読売新聞) - goo ニュース
      2010年9月24日12時51分 読売新聞

大阪地検検事正ら、週明けにも聴取 データ改ざん疑惑(朝日新聞) - goo ニュース

公判検事は特捜幹部に公表進言 

      2010年9月24日 読売新聞

 郵便不正を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、最高検に証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)が今年1月、同僚検事に「FDに時限爆弾を仕掛けた」と話し、特捜部幹部もこの発言を把握していた ことが、検察関係者の話でわかった。

 しかしその後も、FDの調査は行われていなかった。一方、同僚検事は、厚生労働省の村木厚子元局長(54)(無罪確定)の公判を担当する女性検事ら2人にも相談。
 女性検事は特捜部幹部に「事実を発表すべきだ」と訴えていたことも明らかになった。

 前田容疑者は最高検の調べに、「故意ではなく、過失だった」と容疑を否認している。

 検察関係者によると、今年1月27日に開かれた村木元局長の初公判で、FDに残っていた証明書の日付のずれが問題となった。

 証明書を作成した同省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)(公判中)の取り調べを担当していた同僚検事は、政治資金規正法違反事件の捜査を応援するため東京地検に派遣されていた前田容疑者に電話し、公判の経緯を連絡。
 すると 前田容疑者は「FDに時限爆弾を仕掛け、上村被告側に返した」と、更新日時を書き換えたとの趣旨の話をした という。

 同僚検事からこの話を聞いた 公判担当の女性検事が同年1月30日、当時の佐賀元明・特捜部副部長(現・神戸地検特別刑事部長)に発表を強く求め、 佐賀副部長は大坪弘道・同部長(現・京都地検次席検事)に相談した。

 ところがその後、前田容疑者は「誤って書き換えた」と説明したため、大坪部長らは2月3日、大阪地検の小林敬検事正や当時の玉井英章・次席検事(現・大阪高検次席検事)に対し、「意図的ではなく問題ない」と報告していた。

 一方、小林検事正らは疑問を挟まず、前田容疑者に事情を聞くことすらしなかった。

 村木元局長の公判では、改ざん前のFDの更新日時を記した捜査報告書が弁護側の証拠請求によって採用された。前田容疑者は報告書が特捜部から公判部に渡り、公判で弁護側によって明らかにされるとは予想していなかったとみられる。

         (2010年9月24日 読売新聞) 


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今日の運動
 運動前の体重 64.0kg
 *ストレッチング 15分
 *水中ウォーク  300m 10分
 *水泳 平泳ぎ 1200m 60分 (20分で178kca消費とのことl)
 *浴室で入浴して汗流し(サウナ3回など) 50分
 Total:推定500kcalほど消費
 入浴後の体重 62.5kg
 トータル3時間程度。
  





「FDに時限爆弾仕掛けた」と同僚に 故意の改ざん認める

2010-09-24 18:23:33 | 司法・裁判
2010年9月24日(金)

 「FDのデータを書き換えて遊んでいる内に誤って日付を書き換えた」 
 と恥知らずな言い逃れをしていた前田恒彦・主任検事が、最高検の取り調べに対して、とうとう故意でやったことを認めたようである。

 まさか、公判廷で「最高検に無理やり誘導されて『故意でやった』と供述させられた!」と再び言い逃れはしないだろうな?
 
    *******************
【前田恒彦容疑者(43)が、「故意にデータを改ざんした」と認める趣旨の供述を始めたことが分かった。】 
【FDは昨年7月に上村被告側に返却されていたため、同僚検事の一人が、東京地検特捜部に応援に行っていた前田検事に電話をかけて「重要な証拠なのに、なぜ返却したのか」と聞いた。これに対し、前田検事は「FDに時限爆弾を仕掛けた。プロパティ(最終更新日時)を変えた」と明かしたという。】 asahi.com



前田検事、故意の改ざん認める 最高検調べ、供述一転 

       朝日新聞 2010年9月24日(金)05:00

 大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータが改ざんされた疑いのある事件で、証拠隠滅容疑で最高検に逮捕された同部検事の前田恒彦容疑者(43)が、「故意にデータを改ざんした」と認める趣旨の供述を始めたことが分かった。大阪地検の調査や逮捕後のこれまでの調べでは「誤って書き換えた」と意図的な改ざんを否定していた。

 最高検は、郵便不正事件で捜査の主任を務めていた前田検事が特捜部の描いた事件の構図に沿わない証拠を都合よく改ざんした可能性があるとみて、書き換えた理由やその後の上司らへの説明状況などを調べている。

 最高検の調べによると、前田検事が改ざんした疑いがあるのは、厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から昨年5月に押収されたFD。昨年7月、大阪地検内に私物パソコンを持ち込み、専用ソフトを使って最終更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に書き換えたとされる。

 検察関係者によると、今年1月に大阪地裁で開かれた厚労省元局長の村木厚子氏(54)=無罪確定=の初公判で、FDに記録された最終更新日時が問題になった。FDは昨年7月に上村被告側に返却されていたため、同僚検事の一人が、東京地検特捜部に応援に行っていた前田検事に電話をかけて「重要な証拠なのに、なぜ返却したのか」と聞いた。これに対し、前田検事は「FDに時限爆弾を仕掛けた。プロパティ(最終更新日時)を変えた」と明かしたという。

 検察側は、2004年の「6月上旬」に、村木氏が上村被告に偽の証明書を発行するよう指示したのではないかと疑っていた。そうした内容の上村被告の捜査段階の供述調書もあった。だが、証明書のデータが入っていたFD内の最終更新日時は「6月1日未明」。これでは、村木氏の指示が5月中にあったことになり、検察側の主張が崩れかねない状況だった。
 



前田容疑者「FDに時限爆弾仕掛けた」と同僚に

      読売新聞 2010年9月24日(金)03:03

 郵便不正事件を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、最高検に証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部主任検事・前田恒彦容疑者(43)が1月、同僚検事に「FDに時限爆弾を仕掛けた」と話していたことがわかった。

 特捜部幹部は同部の検事らから「事実を発表すべきだ」と進言されながら、FDの調査をしなかったことも判明。最高検は23日、当時の大坪弘道・大阪地検特捜部長(現・京都地検次席検事)と佐賀元明・同副部長(現・神戸地検特別刑事部長)の事情聴取を行った。

 検察関係者によると、1月27日に開かれた厚生労働省の村木厚子元局長(54)(無罪確定)の初公判で、障害者団体と認定する証明書の作成日時が問題となった。

 このため、証明書を作成した同省元係長の 上村 ( かみむら ) 勉被告(41)(公判中)の取り調べを担当していた同僚検事が、東京地検特捜部に応援として派遣されていた前田容疑者に問い合わせたところ、前田容疑者は「(証明書の作成日時が記録されていた)FDに時限爆弾を仕掛け、上村被告側に返した」と、更新日時を書き換えたとの趣旨の話をしたという。

 同僚検事からこの話を聞いた公判担当の女性検事は1月30日、佐賀副部長に公表するよう訴え、佐賀副部長は当時の大坪部長に相談した。

 しかし、前田容疑者はこの後、「誤って書き換えた」と説明したため、大坪部長らは2月3日、大阪地検の小林敬検事正や当時の玉井英章・次席検事(現・大阪高検次席検事)に「意図的ではなく問題ない」と報告した。小林検事正らは報告に疑問を挟まず、前田容疑者に事情を聞くことすらしなかった。
 



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今日の運動
 *ストレッチング 10分
 *【ナチュラryスタイルヨーガ】 45分
 *【ピラティス】 45分
 *【ポルドブラ】 50分
 *浴室で入浴して汗流し 30分
 Total 4時間半ほど
 





朝日新聞(9/21)朝刊 スクープ記事 転載

2010-09-22 23:46:38 | 司法・裁判
2010年9月23日(木・秋分の日)

 今回の大阪地検特捜部による証拠物件電子データ改竄・違法捜査事件に関する
朝日新聞の最初のスクープ記事を【歴史的記録】として転載しておきます。


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検事、押収資料改ざんか 捜査見立て通り、郵便不正事件

      朝日新聞 2010年9月21日3時31分

  郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)が改ざんされた疑いがあることが朝日新聞の取材でわかった。

 取材を受けた地検側が事件の捜査現場を指揮した主任検事(43)から事情を聴いたところ、
「誤って書き換えてしまった」
   と説明したという。

 しかし、検察関係者は取材に対し
「主任検事が一部同僚に『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』と話した」
   としている。
検察当局は21日以降、本格調査に乗り出す。

 朝日新聞が入手した特捜部の捜査報告書などによると、FDは昨年5月26日、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の元部下の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収された。

 FD内には、実体のない障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるため、上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書や文書の作成日時などに関するデータが入っていた。
 特捜部は証明書の文書の最終的な更新日時を「04年6月1日午前1時20分06秒」とする捜査報告書を作成。FDは押収の約2カ月後にあたる7月16日付で上村被告側に返却され、村木氏らの公判には証拠提出されなかった。

 朝日新聞が今夏、上村被告の弁護団の承諾を得てFDの記録を確認したところ、証明書の文書の最終的な更新日時が「04年6月8日午後9時10分56秒」で、特捜部が捜査報告書に記した最終更新日時と食い違うことが分かった。

 このため、朝日新聞が大手情報セキュリティー会社(東京)にFDの解析を依頼。本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が「6月8日」と書き換えられていた。その書き換えは昨年7月13日午後だったことも判明。この日はFDを上村被告側に返す3日前だった。



    ◇

 また、他のデータについては上村被告が厚労省の管理するパソコンで操作したことを示していたが、最終更新日時だけが別のパソコンと専用ソフトを使って変えられた疑いがあることも確認された。

 検察幹部の聴取に対し、主任検事は
「上村被告によるFDデータの改ざんの有無を確認するために専用ソフトを使った」
   と説明したとされるが、
 同社の担当者によると、このソフトはデータを書き換える際に使われるもので、改ざんの有無をチェックする機能はないという。

 特捜部は捜査の過程で、上村被告の捜査段階の供述などを根拠に「村木氏による上村被告への証明書発行の指示は『6月上旬』」とみていた。
 だが、証明書の文書データが入ったFD内の最終更新日時が6月1日未明と判明。
 村木氏の指示が5月31日以前でなければ同氏の関与が裏付けられず、最終更新日時が6月8日であれば上村被告の供述とつじつまが合う状況だった。

 朝日新聞の取材に応じた検察関係者は
「主任検事から今年2月ごろ、『村木から上村への指示が6月上旬との見立てに合うよう、インターネット上から専用のソフトをダウンロードして最終更新日時を改ざんした』
   と聞いた」と説明。

FDの解析結果とほぼ一致する証言をしている。(板橋洋佳)

■主任検事が大阪地検側の聴取に対して説明した主な内容は次の通り。

 上村被告宅から押収したフロッピーディスク(FD)を返す直前、被告がデータを改ざんしていないか確認した。その際、私用のパソコンでダウンロードしたソフトを使った。改ざんは見あたらなかったため、そのソフトを使ってFDの更新日時データを書き換えて遊んでいた。USBメモリーにコピーして操作していたつもりだったが、FD本体のデータが変わってしまった可能性がある。FDはそのまま返却した。

    ◇

 厚労省元局長の村木厚子氏の話

 なぜこんなことが起きてしまったのか理解できない。私にとって無罪証明のよりどころとなる「2004年6月1日」の更新日時データを書き換えた行為はあまりに悪質で、心の底から怖さを感じる。書き換えが個人の責任なのかどうか、今は根の深さが見えていない。検事の職業倫理を内部で徹底し、その能力と倫理が「一級」のものになってほしい。



検事、押収資料改ざんか 捜査見立て通り  No.1  No.2  No.3

 朝日新聞だけでも、これ以外にも多くの記事がありますが、上記が最初のスクープ記事の大要です。


村木厚子 厚労省 元・雇用均等・児童家庭局長 復職!

2010-09-22 23:35:50 | 司法・裁判
2010年9月22日(水)

 村木厚子 厚労省 元・雇用均等・児童家庭局長が無罪を確定し、休職中だった厚労省に9月21日付で復職することが決まり、きょう登庁されました。
 
 データ改竄事件を最初にスクープした朝日新聞の記事を【歴史的記録】として転載しておきます。


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「ほっとした」 村木元局長、1年3カ月ぶり職場復帰 

      朝日新聞 2010年9月22日12時19分

  郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件で逮捕・起訴され、21日に無罪判決が確定した厚生労働省の村木厚子元局長(54)は22日、職場復帰した。同日正午前に厚労省に登庁、細川律夫厚労相から辞令交付された。

 村木さんが出勤するのは、昨年6月の逮捕から1年3カ月ぶり。昨年7月13日付で起訴休職となっていたが、無罪判決の確定を受け、同省は21日付で大臣官房付で復職させた。本人の意向を聞いた上で、同省か内閣府の局長級ポストに就任させる方向で検討している。


復職し、厚労省の玄関で同僚職員らに迎えられる村木厚子さん
=22日午前11時54分、東京・霞が関、越田省吾撮影

 厚労省に登庁した村木さんは22日正午前、70人以上の職員の拍手に迎えられて玄関をくぐった。久しぶりの「わが家」に、満面に笑みを浮かべ、「ありがとうございます」と頭を下げた。職員からは「村木さん」という呼びかけの声が上がり、涙を浮かべる女性職員の姿もあった。 

 登庁を前に東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、
「やっと胸のつかえが取れ、正直ほっとした」
   と笑顔で語った。



■「とても苦しかったが、得るものも」

 「どの分野でもいいから、公務員としてできることをやっていきたい」

 村木さんは東京・霞が関の司法記者クラブでの記者会見でそう語り、職場に復帰してからの意欲を見せた。

 21日夜、主任弁護人の弘中惇一郎弁護士(64)を通じて大阪地検から上訴権を放棄したとの連絡を受けた。

 「『おめでとう』と言われ、うれしかった。初めて実感がわいた」。

 家族とは、こぶしを突き合わせて喜び合ったという。

「長女は『ほっとした』、次女は『よく頑張りましたね』、

夫は『明日から専業主婦がいなくなるな』と言ってくれました」。

家族のことに話題が及ぶと、緊張がほぐれて笑顔をのぞかせた。

 同日夜には、細川律夫厚労相からも直接、激励の電話があったという。

「同僚に会ったら言いたいことが山ほどあるから、どうしていいか分からなくなると思う」

**********************

 証拠を改ざんした疑惑が朝日新聞の報道で発覚したその日のうちに、最高検が主任検事を逮捕するという展開は、予想もできなかった。

 「展開の早さに驚いているが、検察の抱える問題が修正されるきっかけになればいい。検証を厳しく、温かく見守る役割を果たしたい」
   と述べた。
 自分の体験が後に生きるよう、検察の抱える問題には何らかの形でかかわっていきたいという。

 共に会見した弘中弁護士は
「身内だけで処理せず、国会や弁護士会、報道が協力して検察の病理にメスを入れる必要がある。無罪になったから『はい、おしまい』ではない」
   と注文をつけた。

 逮捕からこの日まで、1年3カ月余という時間が流れた。記者から「どんな時間だったか」と問われると、
 村木さんはしばらく考えた後、
「自分の周りにこれだけ応援してくれる人がいるのかと実感させてもらった。とても苦しかったが、後になってみると、得るものの多い1年3カ月でした」
   と周囲への感謝の気持ちを表した。



「ほっとした」 村木元局長、1年3カ月ぶり職場復帰  -No.1  No.2


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今日の運動
 *【燃やせ脂肪初級】 50分 20名ほど参加
 *【コンディショニング・バレエ】 60分
 *浴室で入浴して汗流し 50分
 トータル4時間ちょっと。
 【コンディショニング・バレエ】には女性4人参加で黒一点でした。
 歩数計:7200歩(スタジオ・レッスン含む)  






村木元局長が復職 厚労相「大きな仕事してほしい」(産経新聞)

2010-09-22 12:43:21 | 司法・裁判
2010年9月22日(水)

 村木元局長の復職が決まり、細川厚労大臣は村木氏に「大きな仕事してほしい」として当面は官房付とした上で近い将来「局長級のポスト」への復帰を示唆した。

 産経新聞によると(他の新聞でも同じだろうが)、村木厚子さんは、雇用均等・児童家庭局長として
【障害者雇用や育児・介護に伴う労働時間の短縮など弱者に寄り添う政策に取り組んできた】
 ということであり、細川厚労大臣は21日夜、記者団に対し
「大きな仕事をしていただくことも考えており、いろいろなところと相談して早急に決めたい」
  と話したとのこと。

 大いに結構なことではあるが、昨日も書いたように、将来は事件前に嘱望されていた厚労省事務次官となって、弱い立場の人々に寄り添った政策推進に力を発揮して欲しいと私は思う。

 弱い立場の人たちには、乳幼児や高齢者や障害者はもちろん
さまざまな雇用形態の非正規労働者も含まれる。


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村木元局長が復職 厚労省、局長級ポストへ(共同通信) - goo ニュース
      2010年9月21日(火)22:54

村木元局長が復職 厚労相「大きな仕事してほしい」 

      産経新聞 2010年9月22日(水)08:00

 厚生労働省は21日、村木厚子元局長の無罪が確定したことで、
「休職中となっていた村木元局長が21日付で復職した」と発表した。
村木元局長は22日、厚労省に登庁し、細川律夫厚労相と今後の処遇について協議する。

 昨年6月の逮捕時のポストは雇用均等・児童家庭局長。復職後は当面、大臣官房付となる見通し。

 細川厚労相は21日夜、記者団に対し
「大きな仕事をしていただくことも考えており、いろいろなところと相談して早急に決めたい」
  と話した。その上で、
「ポストの急な異動も難しい」
  とし、内閣府か厚労省の局長級ポストに置く方向で調整する方針。

 村木元局長は今月10日の無罪判決後、
「間違ったストーリーで逮捕された。もとの職場に戻ることは、どうしても実現したいことだった。復職することが、間違いを目に見える形で証明することになる」
  と話していた。

 障害者雇用や育児・介護に伴う労働時間の短縮など弱者に寄り添う政策に取り組んできた村木元局長。

 復職する際のポストについては、
「時間を逆戻りさせ、人事には迷惑をかけることになる。はめ込めるところに入れていただければ…」
  と話していた。 




FDのデータとの矛盾に最初に気付いたのは村木元局長
    朝日新聞のスクープを受けての村木元局長 記者会見概要
     と最高検の伊藤鉄男次長検事の主な発言および質疑応答
           (産経新聞 2010年9月22日付け記事より)

押収資料改竄 村木氏「本当に怖い」
  無罪確定「涙がこぼれた」
 

     産経新聞 2010年9月22日(水)08:00

 大阪地検特捜部の主任検事だった前田恒彦容疑者が逮捕されたことについて、
厚生労働省の村木厚子元局長は21日夜、
「改竄(かいざん)のみでなく、本件全体を通じての問題点をきちんと検証してくださることを期待しています」
  とコメントを出した。

 大阪地検の上訴権放棄は弁護人を通じて知ったといい、
「この1年3カ月余のことを思い、涙がこぼれました」
  とつづった。

 村木元局長は前田容疑者が逮捕される前の21日昼、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、
改竄が発覚したことについて
「そこ(改竄)までは想像できなかった」
  と唇を震わせた。

 検察側の主張と改竄前のフロッピーディスク(FD)のデータとの矛盾に、最初に気付いたのは村木元局長。
「改竄されていれば、自分の無罪の足掛かりになるものが得られない。本当に怖い」
  と話した。

 終始、険しい表情の村木元局長は
「組織としてこういうことが起こらないようにするのが一番大事。個人の問題に矮小(わいしょう)化してほしくない」
  と力を込めた。

 村木元局長の弁護人、弘中惇一郎弁護士も会見。
「事件全体をコントロールして正しい方向に捜査をもっていく立場の主任検事が、改竄していたとすれば前代未聞」
  と、検察への不信感をあらわにした。
さらに
「主任検事は冤罪(えんざい)であることをかなり前から分かっていたのではないか」
  と指摘し、刑事告発の可能性についても言及していた。

 FDを押収された厚労省元係長の上村勉被告(41)=公判中=は、同日昼に弁護人を通じ改竄が発覚したことについて
「検察に恐ろしさを感じる。これが当たり前になると誰でも逮捕されてしまう」
  とコメントした。

     ******************

 ■最高検「逮捕と不控訴無関係」

 大阪地検特捜部主任検事、前田恒彦容疑者の逮捕を発表した、最高検の伊藤鉄男次長検事の主な発言と質疑応答は次の通り。

 伊藤次長「重大かつ深刻に受け止めている。事実関係を徹底的に捜査し、早急かつ厳正に対処する。基本に忠実な捜査が不徹底であったと言わざるを得ず、村木元局長にご負担をおかけしたことを申し訳なく思っております」

 --最高検が主体となって容疑者を逮捕した例はあるか

 「私の承知する範囲ではないと思う」

 --捜査チームは

 「最高検刑事部の検事を主任に、最高検裁判員公判部、東京高検公判部、大阪高検刑事部、東京地検公判部が各1人、同地検特別公判部2人の計7人。情が絡んではいけないので東京・大阪の特捜部検事は除外。郵便不正事件の捜査に関与した者、前田検事と懇意な者も除外し、できるだけ中立かつ捜査力の優れた人を選んだ」

 --村木元局長の控訴断念と逮捕との関係は

 「まったく関係ない。今日午前、大阪地検・高検と最高検で予定通り協議し確認した。判決後に検討した結果で逮捕がなくても控訴しなかったと断言できる」

 --次長も含め最高検の捜査指揮の責任は

 「一般的な意味では責任を感じているが具体的に適切だったかは今後の捜査、検証で客観的に明らかにしていかねばならない」

 --個人的な事案なのか、それとも組織的な背景があると考える

 「今言ってもしようがないんで、今後の捜査で徹底的に捜査する、とみていただきたい」
 



押収資料改竄疑い 未曾有の事態 スピード逮捕(産経新聞) - goo ニュース
     2010年9月22日(水)08:00


村木元局長の無罪確定 検察が控訴断念 前田恒彦主任検事は逮捕 

2010-09-22 00:18:35 | 司法・裁判
2010年9月22日(水)

 大阪地検は、不手際を村木元局長に謝罪した上で、控訴を断念した。

村木氏の無罪確定、厚労省に復職 地検が上訴権放棄(朝日新聞) - goo ニュース

 これで、村木厚子さんの無罪が名実共に確定し、細川厚労相は21日付での復職と明日からの大臣官房勤務を依頼した。

      *************

 一方では、村木さんを被疑者に追い込んだ主任検察官は証拠隠滅の罪で逮捕された。

主任検事を逮捕=郵便不正事件データ改ざん-証拠隠滅容疑、自宅を捜索・最高検(時事通信) - goo ニュース



 前のブログにも遠慮なく書いたが、間抜け顔のメタボ男でおまけに「胴長短足」ときている。 うだつの上がらない男である。

 「『自らが全能の神である』かのような錯誤に陥り幻想を抱いている」という昨日の私の評価とは裏腹に、このコンプレックスが彼を犯罪に走らせたのであろうか?

 まあ、余談はさておき、彼個人の「証拠隠滅」程度の犯罪に押し込めるのではなく、「検察挙げての組織的犯罪」として暴いて欲しいところだ。


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改ざん「上司に報告」 前田容疑者、村木氏初公判の直後(朝日新聞) - goo ニュース
      2010年9月22日(水)03:00

村木元局長の無罪確定
 …検察が上訴権放棄
 

      読売新聞 2010年9月21日(火)22:10

 大阪地検の大島 忠郁 ( ただふみ ) ・次席検事は21日夜、緊急記者会見し、冒頭、村木元局長について「判決で客観的な証拠と供述が不整合だとの指摘を受けた。検討した結果、判決を受け入れるべきだとの結論に達した」と説明し、「控訴を断念し、上訴権放棄の手続きを行った」と発表した。

 「基本に忠実な捜査が不徹底だったと言わざるを得ない。元局長に負担をかけ、申し訳ない」と陳謝した。

 さらに「(前田容疑者の)逮捕となり、深くおわびしたい。地検としては最高検の捜査に全面的に協力する」と言い、約5秒間、深々と頭を下げた。

 刑事訴訟法は検察側や被告・弁護側が判決に対し、控訴や上告といった「上訴権」を放棄できると規定。「無罪」判決が言い渡された今回の裁判では検察側にだけ上訴権があった。控訴期限の24日を過ぎれば、上訴権は消滅するが、大阪地検はこの日、大阪地裁に対して上訴権放棄の手続きを取り、確定を早めた。
 



村木氏の無罪確定、厚労省に復職 地検が上訴権放棄(朝日新聞) - goo ニュース

「元局長に負担掛けた」=大阪地検次席検事が謝罪-最高検次長「半端なことしない」(時事通信) - goo ニュース

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主任検事を逮捕=郵便不正事件データ改ざん
 -証拠隠滅容疑、自宅を捜索・最高検
 

      時事通信 2010年9月21日(火)22:03

 障害者割引郵便制度の悪用に絡む厚生労働省の偽証明書発行事件で、大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)内の文書データを改ざんしたとして、最高検は21日、証拠隠滅容疑で、同事件の主任検事前田恒彦容疑者(43)を逮捕し、大阪府枚方市の自宅を家宅捜索した。

 村木厚子同省元局長(54)への無罪判決で、特捜捜査の問題点が指摘された事件は、検察そのものの信頼を揺るがす事態に発展した。

 大阪地検は同日、村木元局長について控訴を断念して上訴権を放棄、元局長の無罪が確定した。

 前田容疑者の逮捕容疑は、昨年7月中旬ごろ、捜査で押収した厚労省元係長上村勉被告(41)=公判中=のFDに記録された文書データを改ざんし、証拠を隠滅した疑い。

 捜査関係者によると、前田容疑者は21日までの大阪地検の事情聴取に改ざんを認めたが、「誤ってやった」などと故意を否定する説明をしているという。

 最高検は同日に捜査を開始し、証明書事件の捜査にかかわった検事や当時の上司らを一斉聴取。上村被告の弁護側からFDの任意提出を受けていた。

 FDは昨年5月26日、特捜部が上村被告宅から押収。同被告が自称障害者団体「凛(りん)の会」に発行したとされる偽の証明書のデータが保存されていた。押収されたFDが返却されたのは同年7月16日で、改ざんは3日前の同13日だった。

 公判で証拠採用された捜査報告書によると、データの最終更新日時は2004年6月1日だったが、返却されたFDに残された記録では同月8日となっていた。

 検察側は公判で、村木元局長が同月上旬、上村被告に偽証明書発行を指示したと主張。更新日時はこの主張と矛盾しないよう変更されていた。 
 



前田大阪地検特捜検事を逮捕 証拠隠滅容疑、地検も捜索。(共同通信) - goo ニュース

最高検、主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕 

        朝日新聞 2010年9月21日(火)21:51

 郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件をめぐり、押収品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、最高検は21日夜、大阪地検特捜部でこの事件の主任を務めた前田恒彦検事(43)を、証拠隠滅の容疑で逮捕した。

 朝日新聞が21日朝刊で疑惑を報じたことから、最高検が捜査に乗り出していた。

 朝日新聞が入手した特捜部の捜査報告書などによると、FDは昨年5月、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の元部下の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収された。自称障害者団体が同制度の適用を受けるため、上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書の作成日時データなどが入っていた。

 特捜部は証明書の文書の最終更新日時を「04年6月1日午前1時20分06秒」とする捜査報告書を作成。FDは押収の約2カ月後にあたる7月16日付で上村被告側に返却され、村木氏らの公判には証拠提出されなかった。

 朝日新聞が今夏、上村被告の弁護団の承諾を得てFDの記録を確認したところ、最終更新日時が「04年6月8日午後9時10分56秒」になっており、特捜部が捜査報告書に記した最終更新日時と食い違うことが分かった。このため、朝日新聞が大手情報セキュリティー会社(東京)にFDの解析を依頼。本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が「6月8日」と書き換えられていた。その書き換えは昨年7月13日午後だったことも判明。この日はFDを上村被告側に返す3日前だった。
 


主任検事「大阪地検のエース」 公判で取り調べに批判も(朝日新聞) - goo ニュース

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昨日(9/21)の運動
 *【ピラティス】 45分
 *【ポルドブラ】 50分
 *【ナチュラルスタイル・ヨーガ】 45分
 * トレッドミル 30分 2.4km 102kcal 
 トータル4時間半ほど。
 *歩数計 5200歩 (スタジオレッスン含む) 
 ピラティスは16名ほどで男は3名、ポルドブラは24名ほど、
 ナチュラルスタイル・ヨーガは20名ほど参加でした。



FD証拠改竄! 特捜部の「 “全能” 幻想」 「思い上がり」 「腐敗・堕落」 の極み

2010-09-21 12:40:44 | 司法・裁判
2010年9月21日(火)

 今朝の朝日新聞の第一面TOP記事に大きく出ていた【大スクープ】
大阪地検特捜部による郵便不正事件の重要証拠FD(データディスク)の改竄問題。

 朝のNHKニュースはもちろん、昼のNHKニュースでも大きく取り上げられていた。

 検察・特捜部の腐敗・堕落も ここに極まれり!

 というところである。

 改竄に手を下したのは、前田恒彦主任検事。

      

 遠慮なく言わしてもらえば、間抜け顔のメタボ男である。

 こんな野郎が主任検事として取り仕切っていたとは唖然とさせられる。

 さらに背後に改竄を指示した者が居る可能性もある!

 朝日新聞によれば、『データ書き換えソフトで遊んでいて偶然当該のFDのデータも書き換えてしまった』 と言っているようである。 

「上村被告によるデータの改ざんの有無を確認する際にインターネットで(専用の)ソフトをダウンロードした。データを書き換えて遊んでいるうちに更新日時が変わった可能性があったが、そのままFDを(被告側に)返却した」(朝日新聞 9月21日) 


 冗談じゃない!

 遊びたいのなら、自作のFDででもUSBででもやれば良い。

 村木厚子容疑者(当時)有罪か冤罪かを決める決定的証拠のデータをいじくり回して『遊ぶ』とは何と言う愚かな話であろうか?

 もちろん 「遊んでいて誤って書き換えた」 というのは苦しい言い逃れに過ぎない。

 意図して改竄した ことは明白である。

 朝日新聞では独自の聴き取りで、別の検察官から「前田恒彦主任検事が検察のストーリーに合うようにデータを修正したとの話を聞いていた」ことを掴んでいる。 

 検察関係者は取材に対し「主任検事が一部同僚に『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』と話した」としている。(朝日新聞 9月21日)



 この『証拠物件』は、あまりにもデータ管理が杜撰なためか?大阪地裁の裁判では「証拠物件」としては、採用されなかったというが、万が一従来の裁判所のように検察の物的証拠を無批判に採用していれば、この改竄されたデータは、冤罪が明らかになった 村木厚子・元局長を有罪にする極めつけの手掛かりになったらしい。

 検察自らが創作したストーリーに合せ、無実の容疑者を有罪に陥れるために検察官自らが押収した証拠を改竄するというのである。

 今回はFDという電子データであり、ソフトウェア専門家が調べればどのように改竄されたかも明瞭になるものであるが、
 これが「髪の毛」や「指紋」や「唾液」などであれば、被害者の衣服などに取り調べ中の被疑者の「髪の毛」や「指紋」や「唾液」などを付着させるのは捜査官(警察官・検察官など)にとっては意図もた易いことであり、おそらくそういう改竄で無実の罪に陥れられた者も数多いものと思われる。 そして、これらの証拠は電子データと比べて、改竄が発覚しにくい。

 恐ろしい話だ!

 このような強引極まるやり口は、如何にも『自らが全能の神である』かのような錯誤に陥り幻想を抱いている似非(えせ)「エリート」の思い上がりに他ならない。
 精神の堕落であり、腐敗である。


 今回は検察官からこのような腐敗堕落が明らかになったが、高級警察官や裁判官や官僚にも起こりがちな『幻想』である。

 特に莫大な予算を勝手気ままに仕分ける官僚や一部議員にもこういう輩は出てくる。
事業仕分けに携わった議員や委員にも同類の錯覚した者が目立った次第だ!
 
 犠牲者である村木厚子さん は、マスコミのインタビューに以下のような控えめの回答をしている。
【厚生労働省の村木厚子元局長(54)は21日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した。 「こんなことまであり得るのかと恐ろしい気持ちがした」 と語ったうえで、「一部に変な人がいたんだという話にせず、事件全体について何があって、なぜこうなったのか検証してもらい、検察のあり方に生かしてほしい」 と、検察に事件全体の検証を求めた。

 村木元局長は今回のFD改ざん疑惑の内容を新聞報道でしか知らないとしたうえで、「(供述を裏付ける際に)頼りになる客観的な証拠にこういうことをされたら、何を頼りにしていいかわからない」 と語った。最高検が捜査に着手したことについては 「検察の信用がかかった問題だ。何があったのか真相解明して欲しい」 「検察の信用がかかった問題だ。何があったのか真相解明して欲しい」と望んだ。】(朝日新聞 2010年9月21日)
 村木元局長「恐ろしい」「一部のせいにせず検証を」(朝日新聞) - goo ニュース

【村木元局長は冒頭、「大変びっくりした。こんなことが起きるのかと恐ろしい気持ちだ」 「大変びっくりした。こんなことが起きるのかと恐ろしい気持ちだ」と検察に対する不信感をあらわにした。

 検察側の主張と改変前のフロッピーディスク(FD)のデータとの矛盾に、最初に気付いたのは村木元局長。 「データは残っていないのかと思ったら、開示証拠の中に合致したものがあった。大事な証拠なのに真相解明に使われていないことに大変ショックを受けた」 と振り返った。その上で、「改ざんされていれば、自分の無罪の足掛かりになるものが得られない。本当に怖いことだ」 と述べた。 】 (時事通信 2010年9月21日)
「個人の問題にしないで」=検察不信あらわ―村木元局長(時事通信) - goo ニュース

 このような事態が明らかになったことで、今後の大阪地検・特捜部の捜査の信用性が問われるのはもちろんのこと、検察一般の取り調べや捜査の合法性や信用性が疑われることになり、罪はますます重くなるであろう。

 今回の不正・違法行為に関わった者は全て“天下り先無しの” 懲戒免職 に処するのはもちろん、実刑の厳罰を下すべきであると私は思う。

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検事、押収資料改ざんか
 捜査見立て通り、郵便不正事件
 

     朝日新聞 2010年9月21日(火)03:31
 郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠品として押収したフロッピーディスク(FD)が改ざんされた疑いがあることが朝日新聞の取材でわかった。取材を受けた地検側が事件の捜査現場を指揮した主任検事(43)から事情を聴いたところ、「誤って書き換えてしまった」と説明したという。しかし、検察関係者は取材に対し「主任検事が一部同僚に『捜査の見立てに合うようにデータを変えた』と話した」としている。検察当局は21日以降、本格調査に乗り出す。

 朝日新聞が入手した特捜部の捜査報告書などによると、FDは昨年5月26日、厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の元部下の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅から押収された。FD内には、実体のない障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるため、上村被告が2004年6月に発行したとされる偽の証明書や文書の作成日時などに関するデータが入っていた。特捜部は証明書の文書の最終的な更新日時を「04年6月1日午前1時20分06秒」とする捜査報告書を作成。FDは押収の約2カ月後にあたる7月16日付で上村被告側に返却され、村木氏らの公判には証拠提出されなかった。

  



フロッピーの日付、検察に都合よく 押収資料改ざん疑惑(朝日新聞) - goo ニュース
      2010年9月21日(火)05:40

証拠隠滅容疑で最高検が捜査 改ざん疑惑「疑い濃い」(朝日新聞) - goo ニュース
      2010年9月21日(火)12:44

村木元局長「恐ろしい」「一部のせいにせず検証を」(朝日新聞) - goo ニュース
      2010年9月21日(火)13:05

「特別扱いしない」=証拠改ざん問題で最高検次長(時事通信) - goo ニュース
      2010年9月21日(火)13:03

「前代未聞、根幹揺るがす」=検察に徹底調査求める―村木元局長弁護人(時事通信) - goo ニュース
      2010年9月21日(火)12:03

仙谷官房長官「事実なら厳正に対処」 資料改ざん疑惑(朝日新聞) - goo ニュース
      2010年9月21日(火)11:16

郵便不正押収資料改竄 深まる捜査の「闇」 検察当局、主任検事から聴取(産経新聞) - goo ニュース
      2010年9月21日(火)14:54

前特捜部長らを一斉聴取へ 大阪地検、FD改ざん疑惑で 

      朝日新聞 2010年9月21日(火)15:00

 郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件をめぐり、大阪地検特捜部の主任検事が押収品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんした疑いがある問題で、最高検は21日、証拠隠滅容疑で捜査を始めたことを明らかにした。最高検の検事を主任として数人のチームをつくったという。最高検が自ら捜査に乗り出すのは極めて異例。大阪地検も事件の捜査を指揮した前特捜部長の大坪弘道・京都地検次席検事らから一斉に事情を聴き、FDのデータが書き換えられた経緯や押収品の当時の管理状況を把握する方針。

 朝日新聞の取材などによると、主任検事は前田恒彦検事(43)。FD内には、厚生労働省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=が2004年6月に自称障害者団体に発行したとされる偽の証明書や文書の作成データなどが入っていた。「04年6月1日」とされていた証明書の文書の最終的な更新日時が、特捜部がFD保管中の昨年7月13日に専用ソフトで「04年6月8日」に書き換えられていた。

 現場の捜査を取り仕切った主任検事は地検の聴取に「上村被告によるデータの改ざんの有無を確認する際にインターネットで(専用の)ソフトをダウンロードした。データを書き換えて遊んでいるうちに更新日時が変わった可能性があったが、そのままFDを(被告側に)返却した」と説明。しかし、朝日新聞が上村被告の弁護団の承諾を得てFDの解析を依頼した大手情報セキュリティー会社の担当者によると、このソフトはデータを書き換える際に使われるもので、改ざんの有無をチェックする機能はない。

 地検はこうした主任検事の説明が事実かどうかを確認するため、主任検事の上司だった大坪前部長ら当時の特捜部の検事や検察事務官から事情を聴く必要があると判断。特捜部の検事11人のうち主任検事を除く10人が今春の人事異動で他の部署に移っており、21日から地検に呼び出すなどして説明を求める。

 主任検事は1月以降、厚労省元局長の村木厚子氏(54)=一審・無罪判決=の公判に専従で立ち会っており、特捜部の捜査に実質的に携わっていない。
          (朝日新聞 板橋洋佳、野上英文)
  

 
      

村木厚子・元厚労省局長 「完全無罪判決」 に対して、検察側は控訴を断念

2010-09-19 22:58:00 | 司法・裁判
2010年9月19日(日)

 厚労省を巻き込んだ郵便不正事件で、厚労省課長(当時)在職中に不正関与を疑われ、大阪地裁で『冤罪』を明確に判断された、村木厚子・元厚労省局長に対する「完全無罪判決」に対して、検察側は控訴を断念したようである。

 当然の結果である! 喜ばしいことだ!

 さらに検察庁内では、今回の検察の不祥事に対する「検証が必要」としているようである。
 【上級庁を中心に今回の捜査手法などをめぐる検証が必要との判断に傾いているもようだ】 (産経新聞 2010年9月14日)

 私は、検察内部調査に留まらず、利害が対立する弁護士や第三者や法律専門家も含む公開の調査を望むところである。

 また、厚労省の元・長妻大臣や新・細川大臣は、検察側の控訴断念・無罪確定の際には 「しかるべき職」を考えると言うが、局長として現職の折には次期・事務次官(厚労省事務方TOP 大臣の次に権力のある役職)を嘱望されていたほどの方であるから、今回の試練もプラスα要素として、事務次官に据えるべきだと私は考える。

 人々の『弱さ』 や 『痛み』 の解る厚生労働行政を推進して頂きたい。

 共同通信の報道では、
 【ポストは「まずは官房付というような形に戻して、しかるべき職を考える」として、一定期間を置いた後、局長級に置く考えを示唆した。】 という。

村木氏に「しかるべき職考える」 細川新厚労相(共同通信) - goo ニュース
      共同通信 2010年9月17日(金)21:37

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村木元局長の控訴断念へ 検察当局、検証必要と判断(産経新聞) - goo ニュース
      2010年9月14日(火)08:00

浮かび上がったずさんな裏付け捜査。特捜部が完全敗北「村木元局長裁判」を検証する(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース
      2010年9月17日(金)10:45

検察側、控訴断念へ=「逆転困難」強まる―村木元局長の無罪判決・郵便不正(時事通信) - goo ニュース
      2010年9月15日(水)13:03

大阪地検、村木元局長の控訴断念へ 上級庁と協議し結論 

      朝日新聞 2010年9月15日(水)03:01
 郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地裁が無罪判決(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した厚生労働省元局長の村木厚子氏(54)について、大阪地検は14日、控訴を断念する方向で上級庁と協議に入ることを決めた。大阪高検には15日に方針を伝え、検察当局として控訴期限の24日までに最終的な結論を出すとみられる。

 検察関係者によると、幹部の一人は「現時点は地検だけの判断」としている。高検と最高検にも、村木氏を起訴した大阪地検特捜部の捜査のあり方が問われる事態に発展した今回の判決を重視し、受け入れるべきだとする意見があり、地検は控訴は難しいと判断したとみられる。

  村木氏の裁判では、実体のない障害者団体が郵便割引制度の適用を受けるための証明書を発行するよう、2004年に村木氏から指示されたなどとする元部下らの供述調書の大半が「検事の誘導で作られた」などとして証拠採用されなかった。検察側は団体元会長の「証明書を村木氏から受け取った」とした公判証言などを根拠に求刑したが、10日の地裁判決は「村木氏の関与は認められない」として無罪を言い渡した。

 検察関係者によると、地検は14日、この判決を踏まえて特捜部や公判部などの幹部が控訴できるかどうか協議。控訴したとしても(1)捜査段階に作成された供述調書などが関係者の手帳などの客観的証拠と矛盾しており、信用性が認められない可能性が高い(2)有力な証拠を新たに出せる見込みがほとんどない――などとして、「控訴は困難な状況」と判断したという。

 長妻昭厚労相は村木氏の無罪判決後、「控訴がない場合は復職していただいて、それなりのポストで処遇していく」との考えを示している。

    (朝日新聞 板橋洋佳、野上英文)
 



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今日の運動
 *ストレッチング 20分
 *旅行中にてスポーツクラブでの運動は無し
 *歩数計 3,800歩
  




第二次菅内閣発足の裏で・・・小沢氏に4回目聴取

2010-09-17 23:59:37 | 司法・裁判
2010年9月17日(土)

 第二次菅内閣が発足した。

 幹事長を受けてくれる幹部の選定に難航したようだ。
参議院で逆転、小沢問題、普天間問題などを抱えて『火中の栗を拾う』のを嫌がったらしい。

 勝利後の党幹部人事と閣僚配置を考えておかなかったという間抜けな対応があちこちで顰蹙をかっている。
 『泥縄式』と言う他はない。『勝つ』予定ではなかったのか?

 嫌々受諾した岡田幹事長は、早速「比例定数削減」という『民主党独裁』への道を探求し始めたようである。  
 
 ****************

 一方で、総理になれなかった小沢一郎には、検察審査会での「不起訴不当」との審理結果を受けて検察による4回目の取調べを受けることが本決まりとなったようだ。

 しかし、民間人には高圧的ではあるが、『実権を持つ』政治家には「及び腰」の検察がどこまで深層に迫れるかは疑問である。

 また、前にも書いたが、この「不起訴不当」決定は、「起訴相当」のような強制力が無いことも問題解決を遠ざけてしまう可能性がある。


菅代表再選 小沢氏の強制起訴 憲法上の問題消える(産経新聞) - goo ニュース

小沢氏、あすにも4回目聴取
 =陸山会虚偽記載―東京地検
 

     (時事通信 2010年9月17日(金)11:03

 小沢一郎民主党前幹事長の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部の小沢氏への4回目の事情聴取が、18日午後に行われる方向で調整されていることが17日、関係者の話で分かった。

 2007年分の収支報告書への虚偽記載について、「不起訴不当」とした東京第1検察審査会の議決を受けたもので、過去3回の聴取と同様に小沢氏が関与を否定すれば、特捜部は改めて不起訴処分にする方針。 

 

補正、野党と事前協議=「有言実行内閣」と命名―菅改造内閣が発足・首相会見(時事通信) - goo ニュース 

 2010年9月18日(土)02:03
 菅改造内閣は17日夕、皇居での閣僚認証式を経て発足した。菅直人首相は同日夜、首相官邸で記者会見し、追加の経済対策を盛り込んだ2010年度補正予算案の提出を検討していることに関し「野党の希望も入れた形で組むことができれば国会の審議も順調にいく」と述べ、事前に野党と協議する意向を表明。同時に「合意形成の可能性は十分ある」と述べ、次期臨時国会を念頭に野党の賛成を得ての成立もあり得るとの見方を示した。

 首相は、民主党政権発足後の1年間を振り返り「試行錯誤を繰り返した」とした上で、これを教訓に「具体的な事柄を実行していく『有言実行内閣』を目指す」と表明。第1の課題として景気・雇用対策を挙げ、「経済に関しては一歩たりとも緩めることはできない」と力説した。また、首相は、消費税を含む税制の抜本改革に関し「社会保障と財源を一体的に議論する場を超党派でつくることが可能なら、他党と話し合いたい」と強調。自民党など野党との連立の可能性については「あり得ない、考えないということではなく、まずは政策的な協議を進めることから努力する」と語った。

 これに先立ち、政府は初閣議で「昨年の政権交代の原点に立ち返り、国民に約束した政策を政治主導・官邸主導で実現する」とした内閣の基本方針を決定。経済・財政・社会保障の一体的立て直しに取り組むため「直近の円高・デフレ状況に緊急な対応を行う」ことを確認した。首相は、仙谷由人官房長官や野田佳彦財務相らを留任させ、民主党幹事長に外相の岡田克也氏を起用。後任の外相に国土交通相の前原誠司氏を横滑りさせるなど、党と内閣の要職に小沢一郎元幹事長と距離を置く実力者を据えた。一方で、小沢氏の議員グループからは閣僚に一人も登用しないなど、「脱小沢」路線を一層鮮明にした。

 ただ、首相は会見で、一連の人事について「どこかのグループを外したとか全く念頭になく、客観的にもそういうことはない」と強調した。  

     
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今日の運動
 *ストレッチング 10分
 *【ナチュラryスタイルヨーガ】 45分
 *【ピラティス】 45分
 *【ポルドブラ】 50分
 *浴室で入浴して汗流し 30分
 Total 4時間半ほど