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自衛隊 イージス艦 「弾道ミサイル迎撃」に成功?

2007-12-18 23:54:22 | 戦争と平和
 突如撃ち放たれたライフルの弾を、こちらから拳銃で狙って当て、その弾を破壊しようと言う話である。

 そんなものが当たる筈が無いではないか?

 

 そういう際物(きわもの)の実験に米国以外では初めて日本の海上自衛隊のイージス艦「こんごう」が成功させたと言う。
到底信じられない。

         

 米国でも百発百中どころか、数%しか当たらないのだと言う。

『成功』の理由は幾つか考えられる。
① 『成功』したCGを合成して流しているだけ。
  実際に当たっているかどうかは、当事者以外誰にも解らないので・・・
  要するに、映像を流しているだけで実際には発射さへしていない。
② 発射はしたが、その後の弾道はCGを公開し、命中したようなCG合成で
  『成功』を装っているだけ。
③ 実際に発射し命中もしたが、標的側も攻撃側も綿密に計算されプログラム
  された軌道を飛行して当たらせた。
  言わば、スペースシャトルのドッキングみたいなもの。
④ まぐれ当たりで当たった?

       

1969年のアポロ宇宙船の月面着陸や、そのごの月面での人間の活動も実は合成画像であり、人類は月面に着陸していないという根強い説もある位である。
またSF映画でスターウォーズを描ける時代である。

今日のテレビニュースで見る限り、迎撃に成功した瞬間というのは、赤外線映像か何かのような画像であり、リアルな画像ではなかったから「CG合成だけ」ということは充分あり得る話である。

           
          (防衛省が発表した命中した瞬間と説明された画像)
防衛省がMD迎撃実験の映像公開(朝日新聞) - goo ニュース
               朝日新聞  2007年12月18日(火)23:27

 防衛省は17日、ハワイ沖で成功した海上配備型迎撃ミサイル(SM3)の実射実験の様子を、映像と画像で公開した。

 海上自衛隊のイージス艦「こんごう」からSM3が炎を上げて発射される場面や標的となった模擬の中距離弾道ミサイルの発射など地上の映像に加え、大気圏外で標的のミサイルをSM3で迎撃するまでの約7分間を撮影した。迎撃の瞬間は、様々な特殊センサーを使用。弾頭とみられる二つの光が衝突し、画面いっぱいに赤と青の光が広がった。

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 それはそうと、この問題を「集団的自衛権」と日本国憲法の問題としてとらえる論点が少ないのには驚かされる。
「成功!」「成功!」と喜んでいていいのか?
 NHKは、今朝7時代のニュースで、「集団的自衛権」と日本国憲法の問題として今後国会の論議が起こりうるという趣旨の表現をし、日本政府がこの「迎撃ミサイルシステム」を一層拡充しようとしていること、そしてこれに掛る費用が8千億円から1兆円にも達すると伝えていた。
 しがらみがある中で、NHK的には精一杯の『国民への警鐘』を鳴らしたのであろう。

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海自イージス艦、初の弾道ミサイル迎撃に成功…ハワイ沖(読売新聞) - goo ニュース
海自イージス艦、SM3発射=ミサイル迎撃試験成功-ハワイ沖 (時事通信) - goo ニュース
海上配備型ミサイル、初実験成功 宇宙空間で標的を迎撃(朝日新聞) - goo ニュース


3 コメント

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07年記事だったんですね (製造業)
2008-10-26 17:13:11
湾岸戦争時のペトリオットのスカッド迎撃結果は、日本の防衛当局を
動揺させるのに十分だった。
当時の日本のマスコミのペトリオット報道は、かつての大本営発表並の
誇張大法螺であり、いつからレイセオン社の宣伝機関に成り下がった
のかと感じたことを覚えている。


防衛庁(当時)は急遽ペトリオットのライセンス生産日本側主契約社に
精度向上の改修工事を命じ、同社は最先端技術と優秀な技術者を動員、
地上設備機器と管制ソフトをそれぞれ数十億円の費用をかけて改修、
結果、日本製ペトリオットの精度は相当に向上はした。


それでも、もともとが航空機迎撃用だったものを弾道ミサイル迎撃に
使うことはやはり分不相応というべきだろう。
高度40,000フィートで進入してくるツポレフ爆撃機や、マッハ3程度の
ミコヤン・グレビッジにはそれなりに対処可能だろうが、大気圏外から
マッハ6乃至20で突進してくる弾道ミサイルが相手ではやはり勝手が
違いすぎる。


「飛んでくるライフルの弾丸をピストルで撃ち落すようなもの。
ゴルゴ13でも難しい。」
と評した技術者がいたが、本音だろう。
通常炸薬での破壊が極めて困難であることは素人でもわかる。
通常炸薬以外の方法となれば、それはそれでハードルが高い。


実戦でのミサイル攻撃ともなれば、時間もコースも予測できないし、
囮弾頭や偽装熱源放出等の迎撃対策も考えられる。
今回の実験成功はあくまでも実験であり、予め
決まった時間に決まったコースを迎撃対策もなく素直に飛翔する目標
の迎撃に成功したものであることは理解しておくべきだろう。


野球に喩えてみれば、打撃練習で打撃投手が打者に、
「次はインコースにストレートを投げる」
「今度はアウトコース高めのカーブだ」
等と逐一教えてくれれば打てたからといって、実戦でなんでもありの
敵投手を打てるかは別問題であろう。
今回の実験結果報道は、春先のスポーツ新聞によくある
「某球団のキャンプで、大枚はたいたて獲得した期待のルーキーが、
 フリーバッティングで打撃投手から見事柵越弾を放った」
などという提灯記事と同程度のものとして、妙にはしゃいだりせず
冷静に受け止めるべきだろう。
恐らく、前出のペトリオット改修工事を行った主契約社の技術陣も同じ
ことを感じていると思う。

だからといってミサイル防衛システムが全く無意味だとは思わない。
日本の製造業にとって極めて有意義である。


どこの国でも防衛機器はその国の最先端技術の結晶であり、コストダウン
の呪縛からある程度解放されて新技術開発に戦略的に取り組める数少ない
フィールドオブドリームである。日本の科学技術と製造技術の国家戦略上、
防衛機器製造の持つ意味は大きい。


また、経済産業政策の観点から見た場合、防衛産業の製造業としての裾野は
広く、下請発注による経済的波及効果、雇用創出効果は極めて大きい。
使いもしない道路や役にも立たないダムと比べては失礼だか、防衛産業が
国民経済を支える効果は土建業などよりも上であろう。
(実際、軍隊というものは雇用対策を含め公共事業的な側面がある)


日本の生きる道はものづくり大国、製造技術立国であるべきで、土建屋大国や
財テクギャンブル立国が日本の正しい未来とは思えない。
その観点から見たとき、ペトリオットは日本にとって意味あるものだと感じる。
返信する
Unknown (Unknown)
2007-12-19 18:48:39
CGとか最近覚えたように語る宗教活動家の日記に来てしまった
返信する
直接当てるんじゃないよ (おじさん)
2007-12-19 06:34:45
弾道ミサイルの軌道の前方で爆発させて(打ち上げ花火を思い浮かべてください。)その破片群でミサイルを破壊するんでしょう。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式ですね。
高射砲と同じに考えてください。
ミサイルだからといって迎撃方法が特別なわけではないと思います。
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