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佐賀・玄海原発1号機原子炉「58年間健全」:保安院  嘘ばっかり!

2012-08-01 23:19:14 | 政治
2012年8月1日(水)

 2009年に原子炉圧力容器の劣化の程度を示す「脆性遷移温度」が98℃と

想定以上の老朽化を示す結果が判明した、九電・佐賀・玄海原発1号機原子炉を

九州電力に再調査させていた、経産省・原子力安全保安院は、

専門家の検証結果に対する評価(意見聴取会で大筋了承を得た)を踏まえ、

このまま運転を続けても2033年まで(58年間)原子炉圧力容器は健全である

との見解を示した。

玄海原発1号機「十分に健全」 老朽化問題で保安院報告
 (朝日新聞) - 2012年7月27日(金)20:26
 

 その上、安全・保安院は、劣化を予測する従来の予測方法と計算式について

【日本電気協会の予測計算式に問題があり】

【同協会に予測式や評価方法の改善を求める】と云う

本末転倒の『安全対策の改善』を指示した。

玄海1号機は「健全」=原子炉脆弱化の予測式改善へ―保安院
 (時事通信) - 2012年7月27日(金)20:25


 これに対するマスメディアの追究は甘く、Web検索にも殆どHITしない。

 Web記事では、毎日新聞が比較的詳しく報道していた。

<佐賀・玄海原発>1号機原子炉「58年間健全」
保安院見解、40年廃炉とそご

 毎日新聞 - 2012年7月28日(土)13:00


<佐賀・玄海原発>1号機、保安院「健全」 劣化詳細不明のまま
九電の再分析追認

 毎日新聞 - 2012年7月28日(土)13:00


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<佐賀・玄海原発>1号機、保安院「健全」 劣化詳細不明のまま
九電の再分析追認

 毎日新聞 - 2012年7月28日(土)13:00
 

 予想以上の劣化が不安視されながら、経済産業省原子力安全・保安院から27日、「健全」とのお墨付きを得た佐賀県の九州電力玄海原発1号機。昨年12月から定期検査で停止中だが、再稼働に向けたハードルの一つをクリアした形だ。しかし、専門家による検討を経ても、予想外に劣化していた原因は分からずじまい。老朽原発を危ぶむ人たちの不安が払拭(ふっしょく)されたとは言えない。【奥山智己】

 意見聴取会で論点の一つになったのは、中性子を浴びた原子炉圧力容器のもろさを示す「脆性遷移(ぜいせいせんい)温度」が98度になったことで、事故で注水する事態になっても破損しないと評価できるのかだった。

 委員の井野博満・東京大名誉教授は「直ちに危険な状態ではないにせよ、破損までそれほどの余裕がないのでは」と主張。九電は新たなデータを加味して再分析し、「(安全という)評価に問題点は認められず、海外の文献と比べても妥当性はある」と結論づけた。井野氏を除く委員11人も九電の考えを追認した。

 6月に成立した改正原子炉等規制法では、原発の運転期間を原則40年とする「40年廃炉ルール」が盛り込まれた。このルールは原子力規制委員会発足後に再検討されるが、保安院が今回、特定の原発とはいえ「最長58年までは健全」との見方を示したことは「40年は政治判断の結果であり科学的根拠がない」と主張する電力会社などには有利な材料となる可能性がある。一方、法改正に携わった内閣官房幹部は「原子力規制委は保安院の見解を参考にするだろうが、最終的には独自に判断する」と、見解がルール見直しに直結しないことを強調する。

 国内の原発は、最も古い日本原電敦賀原発1号機でも運転開始から42年で、60年近い老朽化を経験したことがない。学術的に未知の部分が多い上、情報共有にも課題がある。

 老朽化の物差しとして使われる脆性遷移温度が異常な値を示しても、電力会社が国への報告を義務づけられているのは運転30年目と、その後10年ごとだけ。運転開始34年で判明した玄海1号機の異常も、井野氏らが指摘するまで保安院は把握していなかった。老朽化に関するデータを電力会社が積極的に公表しないことも問題だ。 



<佐賀・玄海原発>1号機原子炉「58年間健全」
保安院見解、40年廃炉とそご

 毎日新聞 - 2012年7月28日(土)13:00
 

 九州電力玄海原発1号機(佐賀県、定期検査で停止中)の原子炉圧力容器が予想を上回り劣化していた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は27日、現時点の劣化は異常なレベルではなく「2033年までは十分健全」との見解をまとめた。1975年に運転開始した1号機は、2033年まで運転すれば58年となる。政府は原発を原則40年で廃炉とする方針を決めているが、9月に発足予定の原子力規制委員会が再検討することが決まっており、今回の見解は論議に影響を与えそうだ。

 保安院は昨年11月からこの問題を検討。27日開かれた専門家による意見聴取会で大筋了承を得た。

 原子炉圧力容器は、核分裂反応で生じる中性子を浴び続けるともろくなる。劣化の程度を間接的に調べるため、各電力会社は圧力容器内に同じ材質の試験片を設置。定期検査の際に取り出し、劣化の程度を示す「脆性遷移(ぜいせいせんい)温度」などを調べる。この値が異常に高いと、事故の際の注水がきっかけで圧力容器が破損する恐れがある。

 九電は玄海1号機について97年までに3回分析。いずれも脆性遷移温度は予測値を下回っていたが、09年の値が約14度上回る98度と、国内の原発で最高値を記録した。想定以上の老朽化を示す結果に、圧力容器の健全性を不安視する声が上がり、保安院が専門家会合で検討してきた。

 試験片を電子顕微鏡で詳しく調べたところ、現時点では「健全」と判断。圧力容器の内壁は試験片より炉心から遠く、その分浴びる中性子の量が少ないため劣化は遅く、実際に圧力容器の劣化が試験片と同程度になるのは、運転開始から約58年後の2033年ごろになるとした。【奥山智己】 



玄海1号機は「健全」=原子炉脆弱化の予測式改善へ―保安院
 (時事通信) - 2012年7月27日(金)20:25
 

 1975年に運転を始めた九州電力玄海原発1号機(佐賀県玄海町)で、原子炉圧力容器が中性子照射で予測以上に脆弱(ぜいじゃく)になったと解釈されるデータが出たことについて、経済産業省原子力安全・保安院は27日の専門家意見聴取会で、日本電気協会の予測計算式に問題があり、圧力容器の健全性は詳細調査で確認されているとの報告書をまとめた。

 老朽化した原発が増えるにつれ、脆弱化の状況を正しく把握する必要性が高まっている。保安院は9月に原子力規制庁に移行するが、同協会に予測式や評価方法の改善を求めるほか、原子炉内の試験片のデータを素早く収集する態勢を整える。  



玄海原発1号機「十分に健全」 老朽化問題で保安院報告
 (朝日新聞) - 2012年7月27日(金)20:26
 

 経済産業省原子力安全・保安院は27日、定期検査で運転停止中の九州電力玄海原発1号機(佐賀県)の原子炉圧力容器が予想以上に老朽化しているとの専門家の指摘に「十分に健全だ」とする検証結果をまとめた。保安院はこの日で専門家会合での確認を終え、8月中に報告書をまとめる。

 圧力容器は核燃料から出る中性子で劣化する。電力会社は運転開始時に圧力容器の中に同じ材質の金属片を入れ、取り出して調べている。運転から36年がたつ玄海1号機は、劣化の目安となる「脆性遷移(ぜいせいせんい)温度」が1993年に取り出した金属片は56度だったのが、2009年は98度にまで上昇していた。予測値を14度超えていた。

 保安院は昨年11月から、事故時に原子炉を急激に冷やすと壊れないか検証してきた。09年に取り出した金属片を分析し、圧力容器の溶接部を調べたが、異常は見つからなかった。急激に冷やしても圧力容器が耐えられることも確認した。ただ、「予測精度が十分ではない」として学会に見直しの検討を求めた。 







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