竜巻被害、埼玉県は1002棟に…確認で拡大
(読売新聞) -2013年9月4日(水)12:50
竜巻発生は注意情報発表前…「予測困難」気象庁
(読売新聞) - 2013年9月4日(水)09:57
スーパーセル、25分で発生 竜巻予測「間に合わず」
(産経新聞) - 2013年9月4日(水)08:05
竜巻か、突風で67人重軽傷=部活中の中学生も
―屋根飛び、電線切れる―埼玉、千葉
(時事通信) - 2013年9月2日(月)22:00
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竜巻被害、埼玉県は1002棟に…確認で拡大
(読売新聞) -2013年9月4日(水)12:50
埼玉県によると、竜巻による建物被害は4日午前10時現在、越谷市で全壊13棟、半壊・一部損壊883棟、松伏町で半壊・一部損壊106棟の計1002棟となった。
3日午前の段階では計460棟とされていたが、その後の調査で被害の拡大が確認された。一方、千葉県の建物被害は野田市の計153棟となっている。
竜巻発生は注意情報発表前…「予測困難」気象庁
(読売新聞) - 2013年9月4日(水)09:57
埼玉、千葉で2日、64人が重軽傷を負った竜巻で、気象庁は2日午後2時11分に竜巻注意情報を発表したが、気象庁の現地調査で、竜巻は午後2時頃にさいたま市内で発生していたことが分かった。
竜巻を引き起こしやすい巨大な積乱雲「スーパーセル」が急速に発達した直後に竜巻が発生したため、予測が困難だったとしている。
スーパーセル、25分で発生 竜巻予測「間に合わず」
(産経新聞) - 2013年9月4日(水)08:05
埼玉、千葉両県で発生した竜巻被害。最初に積乱雲が生じ始めてからわずか30分足らずの短時間で、竜巻の発生要因となることが多い巨大積乱雲「スーパーセル」に発達し、今回の竜巻を生んでいたことが3日、気象庁の分析で判明した。竜巻の全体像が徐々に明らかになってきた。
埼玉県越谷市や千葉県野田市などでは3日、竜巻の規模を調べる気象庁の調査班計34人が入った。調査員は越谷市下間久里(しもまくり)の路上で電柱がなぎ倒された方向や建物が被害を受けた範囲を確認した。写真の提供を受けた男性からは竜巻の形状も細かく聞いた。熊谷地方気象台防災業務課の前利幸課長は、被害を受けた地域が1本の筋になっていることから「竜巻は1つだろう」との見方を示した。
こうした結果も踏まえ、気象庁は今回の竜巻について分析した。スーパーセル内部には回転しながら上昇する渦状の気流「メソサイクロン」を伴う。観測レーダーでは2日午後2時ごろ、雨粒が渦を巻き始めるなどメソサイクロンの特徴を確認、気象庁はスーパーセル発生と断定した。
一連の流れは非常に短時間で生じた。レーダーには午後1時35分から発達する前の積乱雲が観測され始め、わずか約25分ほどでスーパーセルへと成長。20キロ四方に広がり、「通常の積乱雲より巨大」(気象庁担当者)だったという。
もっとも早い被害の発生は午後2時5分。埼玉、千葉両県に竜巻注意情報が出されたのは午後2時11分で、気象庁観測システム運用室の鈴木修室長(54)は「スーパーセルがある程度成熟すれば予報できるが、成熟直後で間に合わなかった」と話した。
今回の竜巻の発生メカニズムはこうだ。現場付近では暖かく湿った空気が南から流れ込む一方、北から冷たい空気が南下してぶつかった。冷気は暖気の下に潜り込む性質があるため暖かい空気が上昇。さらに上空の寒気との気温差で暖かい気流は上昇し続け、急激に積乱雲を発生させた。
一方、上空では西寄りの風が生じていた。上部で生じる下降気流は通常、同じ場所で下降して上昇気流と打ち消し合うが、風下へ流れて別の場所で下降。その結果、弱まることなく上昇気流がどんどん流れ込み、積乱雲が持続的に発達。上空と地表では風向きが異なることで回転が加わり、雲内部にメソサイクロンが生じた。このメソサイクロンの渦が地表付近まで下りて竜巻が生じたとみられる。
夏の終わりの9~10月は太平洋高気圧が弱まり、湿った空気が入るため竜巻が発生しやすい。平成3~24年に観測された竜巻のうち、9~10月は132回で全体の約4割。気象庁は急激に発達する積乱雲への注意を呼びかけている。
竜巻か、突風で67人重軽傷=部活中の中学生も
―屋根飛び、電線切れる―埼玉、千葉
(時事通信) - 2013年9月2日(月)22:00
2日午後2時すぎ、埼玉県越谷市で竜巻とみられる突風があった。県警によると、家屋などに被害が出ているほか、部活中の中学生を含む66人が負傷し、うち頭を骨折した男性(40)ら2人が重傷。同県松伏町や千葉県野田市でも建物の屋根が飛んだり、電線が切れたりした。野田市によると、女性1人が軽傷を負った。
気象庁予報課の松本積予報官は「報道の映像を見る限りでは、おそらく竜巻と思われる」と話した。
東京電力によると、埼玉県と千葉県で一時6万6850軒が停電した。埼玉県のまとめで、越谷市で85の家屋が全半壊、241棟が一部損壊した。千葉県によると、野田市で計約150棟が被害を受けた。越谷市と松伏町は計7カ所の避難所を開設した。
越谷市教育委員会によると、市内の三つの小中学校から被害の報告があり、児童、生徒計10人がけがをした。1人は骨折の疑いがあるという。
このうち北陽中では体育館の屋根が3分の1ほど飛び、窓ガラスが割れたほか、敷地内の電柱6本が倒れた。けがをしたのは体育館で練習中だったバレーボール部とバドミントン部の女子部員計8人。市立桜井南小では校舎の窓ガラスが割れ、サッカーゴール3基が壊れた。市立栄進中でも玄関のガラス1枚が割れた。
野田市教委によると、市立北部小で工事の足場やフェンスが倒壊。ガラスが割れるなどした。安全確認のため3日は臨時休校にするという。
越谷市周辺の被害現場には気象庁や熊谷地方気象台などの2班計10人、野田市の現場には東京管区気象台などの2班計8人が調査に向かい、家屋などの被害状況から突風の強さを推定し、竜巻かどうかも調べた。3日も引き続き調査する。
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