「やらせメール」問題に関する第三者委員会の報告で、九電も佐賀県知事も“有罪”と断定されたが、まさにその「罪」の大元である『虚構の安全宣伝』で今も稼働中の
九州電力玄海原発で4号機が事故を起こし停止した
と云う。
九電の玄海原発4号機が自動停止 復水器トラブル
(共同通信) 2011年10月4日(火)16:27
いよいよフクシマだけの特異事象では無くなってきた。
全国どの原発も『潜在的危険性』(実は潜在的ではなく「本質的危険性」)を抱えており、いつか暴走する可能性が高いのである。
事故で停止したのに、マスコミは九電発表そのまま
『トラブルがあり、原子炉が自動停止』 と“軽く”伝える!
小出先生の話では、フクシマ原発の放射能は、既に地球を何周もして、多かれ少なかれ世界中を汚染しているらしいが、玄海原発が暴走すると、偏西風に乗って、日本全体が高度に汚染された地域『死の街』に成りかねないのである。
九電に残された稼働中の原発は【玄海1号機】のみだが、これは最初期に建設された老朽原発で、当初の耐用年数は過ぎているのに「騙しダマシ」使っているもの。
既に強度の一種である「耐久温度」は“限界”を超しているらしい。
これも12月には定期検査に入るので、「やらせ事件」で、「安全」“民話”をデッチアゲて来た経緯を考えると、再稼働は無理な話である。
古川佐賀県知事が、
「震災後、全国最初に原発を再稼働させて『範を示す』」
と目論んだ 『安全宣伝広報番組』 が、裏目に出てしまったので、
玄海町民も佐賀県民も九州人も国民も再稼働を認めない! だろう。
私たち原発廃止を求める市民としては、九州電力に
「震災後、全国最初に全ての原発の稼働を止めて『範を示す』」
ことを求めたいし、そう追い込まなければならない!
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玄海原発4号機が自動停止…冷却系トラブルで
(読売新聞) - 2011年10月4日(火)14:57
九州電力によると、佐賀県玄海町の玄海原子力発電所4号機で4日午後1時40分頃、復水器周辺でトラブルがあり、原子炉が自動停止した。
九電によると、炉心を回る1次冷却系ではなく、タービンを循環する2次系のトラブルで、放射能漏れの恐れはないとしている。佐賀県の放射線観測のモニタリングポストには異常がないという。
玄海4号機が自動停止
(朝日新聞) - 2011年10月4日(火)14:49
九州電力は4日、佐賀県玄海町の玄海原子力発電所4号機(出力118万キロワット)が午後1時40分に自動停止したと発表した。九州電力が原因を確認している。4号機は昨年9月から定期検査に入り、昨年11月26日から通常運転に入っていた。
玄海4号機は2008年6月にも発電機の過熱を防ぐ冷却水の水圧が異常な値を示し、自動停止している。
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(2011/10/05 読売新聞・産経新聞記事・追記)
玄海原発4号機が自動停止…九電、稼働1基のみ
(読売新聞) - 2011年10月4日(火)21:17
九州電力は4日、佐賀県玄海町の玄海原子力発電所4号機(加圧水型軽水炉、出力118万キロ・ワット)で、発電用タービン近くの復水器と呼ばれる装置で真空度が低下するトラブルがあり、午後1時40分に原子炉が自動停止したと発表した。
放射能漏れやけが人はないという。今回のトラブルで、九電の原発全6基のうち5基が停止。冬場の電力供給は厳しい状態に追い込まれそうだ。
九電によると、復水器は2次冷却系にあり、タービンを回した蒸気を冷やして水に戻す装置。通常は蒸気だけの真空に近い状態に保たれている。
4日午後1時半頃、真空を維持するため蒸気を補充する系統で、弁を開閉させる「トルクスイッチ」の点検を開始。約10分後、真空度低下を知らせる信号が出て、タービンと原子炉が自動停止した。空気が内部に入った可能性が高いという。
9月14日に弁の異常を知らせる警報が鳴ったため、この日、社員ら5人が点検していた。
玄海4号機、自動停止 復水器異常 九電、年内に原発稼働ゼロ
(産経新聞) - 2011年10月5日(水)08:00
九州電力は4日、玄海原発4号機(佐賀県玄海町)で同日午後1時40分ごろ、原子炉が自動停止したと発表した。
蒸気を冷やして水に戻す復水器の設備に異常が検知された。
九電によると、外部への放射性物質漏れはないとみられ、けが人もいない。詳しい原因を調べている。
この結果、九電では全6基のうち5基が停止し、残る1基も12月に定期検査に入る。4号機も12月に検査に入る予定だったため、検査を終えた原発が再稼働できないと、九電は原発ゼロで冬の需要期を迎えることになっていたが、今回のトラブルで再稼働の時期がさらに遅れる懸念もある。
九電の現在の瞬間的な最大電力需要は1200万キロワット程度。出力118万キロワットの玄海4号機が停止しても、供給力は1300万キロワット程度あり、電力需要に対する供給余力を示す予備率は適正とされる下限の8%程度を確保。
九電では「足元の供給力は問題ない」としている。
現在唯一稼働しており、12月に検査に入るのは、玄海1号機(55・9万キロワット)。玄海原発では検査を終えた2、3号機の再稼働に地元がいったん同意したが、その後、菅直人前首相が「ストレステスト」(耐性検査)の実施を打ち出したことから白紙撤回された。停止中の川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)も含め、再稼働の見通しは立っていない。
「やらせメール」問題に加えて4号機のトラブルで、テストに合格しても再稼働に向けた地元の同意を得ることがさらに難しくなる事態も予想される。
九電の供給計画によると、今冬の最大電力需要予測は1457万キロワットで、現状では供給力が足りない。電力購入などで上積みを図る考えだが、原発ゼロなら需給は今夏よりも厳しくなるのは避けられない。