10月になって急に日本でも報道され始めたニューヨーク・ウォール街での若者の集結とデモ。
9月末から数百人程度の小規模な運動として続けられてきたようだ。
米ウォール街で80人逮捕=金融機関への抗議デモで
時事通信 - 2011/09/26-09:17
10月1日のデモでは、千人を超えて集結した参加者の内、なんと七百人を超える参加者が逮捕されたという。
言わば一網打尽にしたというか、参加者の大半が逮捕されたことになる。
ニュースによって参加者数は異なるが、あるニュースでは千五百名超の集結だったらしい。
(共同通信 NYでデモ参加の700人逮捕 反ウォール街訴え)
ウォール街デモで700人超逮捕=NY
(時事通信) - 2011年10月2日(日)12:03
(読売新聞) 2011年10月2日(日)23:38
大量逮捕にも関わらず、熱気は衰えていないと云う。
「ウォール街」敵視の若者、逮捕も熱気衰えず
(読売新聞) - 2011年10月2日(日)23:38
釈放された人々は再び集結しているとか。
「ウォール街占拠」運動、釈放の参加者再び集結
(読売新聞) - 2011年10月3日(月)23:44
その多くが、「アラブの春」 に 倣って、【facebook】 や 【twitter】 を通じて“個別的・自発的”に集まった人々らしい。
そういう意味では、日本の 【反(脱)原発運動】 とも共通する処がある。
このアメリカの若者の運動を 「アメリカの春」 と書いている処もあるが、季節は「秋」なのに「春」と書く感覚はやはり 『息吹き』『芽生え』 という印象のためか?
なお、「アメリカの春」 との表現が、日本のメディアによるものか、米国メディアからの引用かは知らない。
ところで、 【反(脱)原発運動】 での集会やデモは、日本各地でも千人や二千人の規模で行われているが、日本のマスコミは、中東や中国や米国で行われた『もっと規模の小さい運動』は報道するのに、日本の運動は先だっての 『五万人規模』 にならないと報道しない。
おおいに問題である。
日本国民の運動が、日本の“マスゴミ”よりも「海外メディア」の方に多く紹介されているというのが現状である。
せめて、この米国のデモの報道程度でも良いから日本国内の国民の運動を『日本のメディア』が取り上げてくれないものだろうか?
*************
なお、このブログ記事のテーマである 「アメリカの春」 に話を戻すと、
抗議行動は、東海岸のニューヨークからロサンゼルスなど西海岸に飛び火し、
(時事通信 抗議デモ、西海岸に波及=米)
抗議デモ、西海岸に波及=生活苦と経済格差深刻化―米
(時事通信) - 2011年10月3日(月)18:03
今や全米各地で行われているようである。
(共同通信 米のデモ、西海岸など各地に拡大 格差是正訴える)
抗議デモ、全米に拡大 格差反発「アメリカの春」
(産経新聞) - 2011年10月4日(火)08:00
映画監督・マイケル・ムーアさんや、オノ・ヨーコさんも賛同しているようだ!
格差是正求めるデモ、NYで長期化 M・ムーア氏も応援
(朝日新聞) - 2011年10月2日(日)23:56
ウォール街デモ、オノ・ヨーコさんら支持表明
(読売新聞) - 2011年10月4日(火)12:00
***************
一方、米国政府の情報機関・【米国防総省の先端研究プロジェクト(IARPA)】 (いわば、スパイ組織)は、『Twitter』や検索エンジンのクエリ、街角の監視用ウェブカメラなど、あらゆるデータを統合して分析・監視しているらしい。
SNS等を監視・分析する米政府のプロジェクト
(WIRED) - 2011年10月4日(火)12:17
*******************************************
(左のアイコンをクリックして
もらえたら嬉しいです)
*******************************************
【時系列表示】
米ウォール街で80人逮捕=金融機関への抗議デモで
時事通信 - 2011/09/26-09:17
【ニューヨーク時事】
米ニューヨーク市内のウォール街(金融街)周辺では24日も若者を中心に数百人が金融機関に対する抗議運動を繰り広げた。米メディアが25日までに同市警の話として伝えたところによると、24日だけで公務執行妨害や公共交通妨害などの容疑で約80人が逮捕された。
ウォール街デモで700人超逮捕=NY
(時事通信) - 2011年10月2日(日)12:03
【ニューヨーク時事】
米金融界を象徴するニューヨークのウォール街周辺で9月中旬から続いている抗議活動で、ニューヨーク市警は1日、交通を妨害したなどとして700人を超えるデモ行進の参加者を逮捕した。同市警が明らかにした。
ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、同日のデモ行進は1500人規模。同市警によると、観光名所として知られるブルックリン橋の車道を行進していた参加者に対し、警告を発したものの歩道に戻らなかったため逮捕に踏み切ったという。これに伴い、橋の一部は数時間にわたって閉鎖された。
「ウォール街」敵視の若者、逮捕も熱気衰えず
(読売新聞) - 2011年10月2日(日)23:38
【ニューヨーク=吉形祐司】
米ニューヨークのウォール街の近くで連日行われているデモに参加している若者たちの熱気は、1日、市警によって大量の逮捕者が出た後も、衰える気配がない。
「ウォール街を占拠せよ」をスローガンにしたデモは、改善の兆しが見えない暮らしに対する若者たちの不満を背景にしており、政治にも波紋を広げ始めている。
「ウォール街、占拠」。男性の音頭で大合唱が起こる。ウォール街から約100メートルにあるズコッティ公園は、1000人を超える若者であふれている。9月16日以降、2週間以上、ここで毎日集会を開き、街に繰り出している。
配布されるパンフレットには「私たちは99%」とあり、ごく少数の富裕層に対する敵意をむき出しにしている。参加者たちは、ウォール街を貧富の格差を作り出す米国経済の象徴とみなしている。サム・ウッドさん(21)は「大学に行く資金もなく失業中。大企業にもっと税金を払わせるべきだ。変革が訪れるまで、この場を離れない」と息巻いた。
1日は、デモ隊が観光名所でもあるブルックリン橋に集結した。市警は、交通を妨害したとして逮捕に踏み切ったという。それでも逮捕された人々は数時間後に釈放された。
格差是正求めるデモ、NYで長期化 M・ムーア氏も応援
(朝日新聞) - 2011年10月2日(日)23:56
高失業率に苦しむ米国で、経済政策の見直しや格差是正を求めるデモが長期化している。ニューヨークで3週間目に突入した1日にはブルックリン橋を埋め尽くし、約700人が逮捕された。デモはフェイスブックなどネットを通じてボストンやロサンゼルスなど全米各地に広がっている。
「ウォール街を占拠せよ」と名乗るグループが9月17日から、米国経済を象徴するウォール街近くの公園で居座りを続けている。大学を卒業してもうまく就職できない現状や、貧富の格差に不満を持つ若者らが入れ代わり立ち代わり参加。警察官との衝突が散発的に起きている。映画監督のマイケル・ムーア氏らが応援に駆けつけるなど注目を集めている。
(ニューヨーク=田中光)
抗議デモ、西海岸に波及=生活苦と経済格差深刻化―米
(時事通信) - 2011年10月3日(月)18:03
【ニューヨーク、ロサンゼルス時事】
米金融界の象徴、ニューヨークのウォール街周辺で9月中旬から始まった抗議行動がロサンゼルスやシアトルなど西海岸の主要都市にも飛び火している。背景には生活苦や経済格差拡大などへの不満があり、このまま全米に拡大すれば、オバマ大統領の再選戦略にも大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
昨年の米国の貧困者(4人家族の場合、年収が2万2314ドル=約170万円=以下の世帯)は4618万人と1959年の統計公表以来最多を記録した。8月の失業率も9.1%と高水準が続く。生活苦を訴える声には共感の輪が広がる。
ウォール街に近い公園などを拠点としていた抗議運動は、1日に1500人規模のデモに発展、逮捕者は700人を超えた。観光名所ブルックリン橋で車道を行進するなど交通妨害が理由だが、翌2日になっても大企業や富裕層への批判、経済格差などを訴え、動きは衰えていない。
「ウォール街占拠」運動、釈放の参加者再び集結
(読売新聞) - 2011年10月3日(月)23:44
【ニューヨーク=吉形祐司】
米ニューヨークで700人以上が逮捕された「ウォール街占拠」運動は、釈放された参加者が拠点のズコッティ公園に再結集し、2日もデモ集会を続けた。
抗議デモはボストンやシカゴ、ロサンゼルスなど全米に拡大しており、多くが企業の拝金主義や大企業優先の政治を批判している。
ウォール街に近い同公園でパンやリンゴ、ピザなどの無料配布を担当するジャネット・エイバーさん(24)は「すべて持ち寄り。毎日1000人以上は来る」と話す。エイバーさんは「私たちに責任のない経済危機はもうたくさん」と語った。
ギターやドラムを演奏したり、持ち込んだマットの上でごろ寝したりする若者もいて、公園は「居住空間」と化している。1日に逮捕されたフィル・エドワーズさん(44)は「大多数の声を代弁したいだけだ」と公園に舞い戻った。
抗議デモ、全米に拡大 格差反発「アメリカの春」
(産経新聞) - 2011年10月4日(火)08:00
【ニューヨーク=黒沢潤】
学生や失業者らが格差社会の是正などを求めて、米ニューヨークの金融街、ウォールストリート周辺で連日行っているデモは3週間目に突入した。1日には、ブルックリン橋でデモ行進をしていた参加者約700人が一斉に逮捕されたものの、その熱気が衰える兆しはない。ボストンやシカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコでも「連帯」を示すデモが起きており、抗議行動は徐々に全米的な広がりを見せている。
デモはもともと、社会問題を扱う雑誌「アドバスターズ」創刊者のカレ・ラースン氏らが、短文投稿サイト「ツイッター」などで呼び掛け起きた。ラースン氏は「ニューヨークを中心とする世界の金融制度はある意味、私たちをもてあそんできた感がある」と語る。
デモの参加者たちは、ウォールストリートを貧富の差を生み出す米経済の象徴とみなしている。ウォールストリートから北に約150メートル離れたズコッティ公園では2日、学生や失業者たち約千人が「(富裕層の)1%が99%を支配する国」「銀行家はナチスのようだ」などと書かれたプラカードを手に持ち、社会の不均衡是正を訴えていた。
カリフォルニア大学バークレー校の経済専門家、エマニュエル・サエズ氏によれば、2008年の米国の富裕層上位1%(約76万2千世帯)の年間世帯所得は最低36万8千ドル(約2830万円)以上。簡単には手が届かない高所得が人々の反発を買っている形だ。
ズコッティ公園では通常、1日に2回、会議を開きその日の活動方針を確認、情報を各地に発信する。参加者はテントを張って寝泊まりすることから、食事を提供する食料班や薬を配布する医療班もあり、デモ参加者にはいずれも無料で配られる。
この抗議運動には、オリバー・ストーン監督の映画「ウォールストリート」(2010年)に出演したニューヨーク出身の女優スーザン・サランドンさんらも支援している。
デモ参加者の中には、政治信条はリベラルながら、オバマ氏に批判的な人々も少なくない。大学教員のカレン・ハルノンさん(49)は「オバマ氏が口にするチェンジ(変革)はもう信じない」と述べた上で、民主党員を辞めたことも明かした。
一部メディアの間では、今回の抗議行動を中東の民主化運動「アラブの春」にちなみ、「アメリカの春」と呼ぶところもある。
デモ呼び掛けの中心人物、ラースン氏は「今回のデモが英国で(8月に)起きたような暴動に発展することは望んでいない。平和的なデモで、エジプトでの出来事に匹敵するような状況を作り出したい」と話している。
ウォール街デモ、オノ・ヨーコさんら支持表明
(読売新聞) - 2011年10月4日(火)12:00
SNS等を監視・分析する米政府のプロジェクト
(WIRED) - 2011年10月4日(火)12:17
(前略)
実際に、Twitterや『Facebook』といったソーシャルメディア・サイトは、「アラブの春」と呼ばれる一連の出来事で大きな関心を集めた。これらのサイトは、抗議者の団結や革命の扇動に貢献(日本語版記事)したと考えられている。
OSIについては、いくつかの疑問が生じる。例えば、情報機関がFacebook等にニセのプロファイルを設定して参加し、誰かの「友だち」になって情報を収集することはあり得るのだろうか。社会監視の強化を懸念する人々に対してIARPAは、このプログラムは米国内における出来事の予測には用いられないし、特定の個人の追跡にも利用されないと説明している。
*******************************************
(左のアイコンをクリックして
もらえたら嬉しいです)
*******************************************