「ビッグコミックスピリッツ」に連載されている漫画【美味しんぼ】で、
東京電力福島第1原子力発電所を訪れた主人公が鼻血を出す場面などが描かれた
ことが話題になっているようです。
最近は、長らく見ていませんが、以前は連載を毎週見ていたものです。
この作品は、食をテーマにした漫画ながらも、環境問題や資源保護問題などに
積極的に意見を表明する社会派の漫画です。(作・雁屋哲、画・花咲アキラ)
また、別のコミック誌では、山本おさむ氏が【そばもん】の中で、福島第1原発
による放射能汚染に翻弄される人々を描き、最新号では、最終ページで放射能
汚染地図まで掲載して、汚染されているのは福島の食材だけではないことに
警鐘を鳴らしています。
私は、いま話題となっている【美味しんぼ】の当該の号を見た訳ではありませんが
作者は、風評被害を拡大するためではなく、人体に対する放射線被害が過小評価
されて、報道されないことに対する危機感で、事実を描いたものと思われます。
原発被害の最大の地元である双葉町が風評被害を怖れて抗議するのは解らないでも
ないのですが、抗議するべきは東京電力や危険な原発を推進してきた政府に対して
なのではないでしょうか?
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双葉町が小学館に抗議文=「美味しんぼ」福島編の描写で
(時事通信)- 2014年5月7日(水)23:11
4月28日発売の小学館の週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」に掲載された漫画「美味(おい)しんぼ」604話で、東京電力福島第1原子力発電所を訪れた主人公が鼻血を出す場面などが描かれたことに関連し、地元の福島県双葉町は7日、小学館に抗議文を送付した。
同話には同町前町長が「同じ症状の人が大勢いる」と語るエピソードも登場。抗議文は「鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いる事実はない」とし、作品の内容が「風評被害を生じさせ、町民のみならず福島県民への差別を助長させる」と危惧を表明している。
小学館は読者からも批判が出ていることを受け、既に「放射線の影響と断定する意図はない」などとする見解を公表。5月19日発売の同誌で、さまざまな立場の意見を反映した特集記事を掲載する方針を明らかにしている。
福島・双葉町:「美味しんぼ」に抗議文
(毎日新聞)- 2014年05月07日(水) 21時38分
小学館(本社・東京)の週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」5月12、19日合併号の漫画「美味(おい)しんぼ」で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが鼻血を出す場面が描かれた問題で、同原発の地元、福島県双葉町は7日、同社に抗議文を送った。町は「許しがたい風評被害を生じさせ、町民のみならず福島県民への差別を助長させることになると強く危惧している」としている。
町は抗議文で、漫画で描かれた、原因不明の鼻血などを訴える町民がいるとの内容を否定。同誌の発行後、町に「福島県産の農産物は買えない」「福島県には住めない」「福島方面への旅行は中止したい」などの電話やメールが県内外から十数件が寄せられているという。
町秘書広報課は「役場に事前の取材が全くなく、一方的な見解のみを掲載した」と話している。【小林洋子】
「美味しんぼ」の表現で抗議 福島・双葉町、小学館に
(朝日新聞)- 2014年5月7日(水) 21時28分
「美味しんぼ」が差別助長…双葉町が抗議文
(読売新聞)- 2014年5月7日(水)22:21
漫画雑誌「ビッグコミックスピリッツ」の4月28日発売号に掲載された「 美味 おいしんぼ」(作・雁屋哲、画・花咲アキラ)の作中で、福島県を取材してきた登場人物が鼻血を出すなどの表現があった件を巡り、東京電力福島第一原発の立地自治体の同県双葉町は7日、県民への差別の助長につながるなどとして、雑誌発行元の小学館に抗議文を送った。
抗議文で同町は、「県産農産物は買えない」「福島方面への旅行は中止したい」といった電話が町役場に寄せられているとし、「復興を進める福島県全体にとって許しがたい風評被害を生じさせている」などとしている。
鼻血のシーンで、作中の前町長が「同じ症状の人が大勢いる」との内容の発言をしたことに対し、抗議文では、「原発事故直後から全町避難を強いられているが、原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はない」としている。
同町によると、抗議文はファクスと電子メールで小学館に送付し、町のホームページ上で発表した。
「美味しんぼ」の福島“鼻血描写”問題 次号で特集記事掲載へ
(産経新聞)- 2014年5月2日(金)16:33
小学館の漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」の人気漫画「美味しんぼ」で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面が描かれ、風評被害を助長するのではないか-との批判が集まっている問題で、5月19日発売の同誌で、寄せられた意見をまとめた特集記事が掲載される予定になっていることが分かった。
同誌編集部が公式ツイッターで明らかにした。
同社広報担当によると、発売後から電話やメールなどで、批判を含む意見が相次いでいることから、記事の掲載を決めたという。ツイッターで編集部は「多数のご批判とご意見をいただいた。すべてを真(しん)摯(し)に受け止め、今後の誌面作りに活(い)かしてまいります」と説明している。「識者のご見解やご批判を含むご意見を集約した特集記事を掲載する予定」としている。
批判を集めているのは5月12、19日合併号(4月28日発売)に掲載された内容。福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出したりする描写の後、井戸川克隆・前福島県双葉町長が、「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と明かす設定。
同編集部はこれまで、公式サイトで「鼻血や疲労感は綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載した。取材先や作者の実体験について、医師に見解を問う展開となっている」としている。
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