この、トンデモナイ事件についてブログ記事を書くかどうか迷っていたが、事件捜査中であり、再発防止処置も公にされていない中で「教員採用試験」を強行したと言う事なので、やっぱり一言申し上げることとする。
「教員採用試験」を強行したと書いたが、これだけ不正に教員になったひとが出てきた以上、正規な教員を作る必要も確かにあり、教員不足を補うためには、致し方ないところもある。
なにしろ、採用者の半数が不正な手段での“無資格”教員だったというのだから。
この事件、今では高校入学から、校長への昇進まで、大分の教育界全体に巣食った汚職事件になっている。
いわゆるコネで入学したり昇進したり、ということがまかり通っていたと言うし、この不正に何らかの関与すること無しには、昇進は望めないと言うトンデモ度であったようだ。
不正入学した生徒も白い目で見られるし、「この中の誰が不正入学か?」と生徒達が疑心暗鬼に陥る。
その上、「うちの先生は、賄賂で先生になったんじゃなかろうか?」となれば、指導力が発揮できなくなることは明らかである。
教頭や校長は学校を取りまとめる力が喪失する。
しかし、こういう悪弊が長年の習慣になっていたというから、これまで不正昇進の校長の居る学校で“無資格”教員に教えてもらって卒業し、大学の入学試験に合格した不正入学の生徒は、どうなるのであろうか?
本来なら高校卒業の資格がなく、当然大学への入学も取り消されるはずだが、そういうことにはならないだろう。
もっと考えれば、不正入学で卒業し、大学にもバレズニ入って卒業し、社会人になって管理職をやっている人も居ることだろう。
そういう人の存在価値はどうなるのだろうか?
今から人生やり直す訳には行かない。
本当に社会的にも不正に染まった個人にとっても大変な罪悪を犯してくれたものだ。
ところで、今取り上げられているのは、大分県教委であるが、国会議員の口利きと言うのが大分で明らかになっている以上、おそらく少なからずの教育委員会で同じようなことが大なり小なり行われていたであろう。
(左のアイコンをクリックしてもらえたら嬉しいです)
大分県教委汚職 捜査渦中の採用試験 人事委協力不正防止を強化(西日本新聞) - goo ニュース
***********************
大分県教委汚職
捜査渦中の採用試験
人事委協力不正防止を強化
西日本新聞 2008年7月19日(土)17:30
教員採用汚職事件で揺れる大分県の2009年度公立学校教員採用試験が19日、大分市内の2つの高校を会場にして始まった。事件を教訓に県人事委員会と知事部局が採点に加わるなど、不正防止策を強化。受験生は緊張した面持ちで試験に臨み、県教委はミスやトラブルのないように職員数を増やしたほか、警備員を初めて配置した。
1次試験は2日間行われ、19日に一般教養や作文など筆記試験があり、20日は面接や実技が行われる。小中高などを合わせた19日の受験者数は1704人。事件の舞台となった小学校の採用試験は462人が受験、競争倍率は10.3倍となった。
問題漏えいを防ぐため、県人事委が保管していた試験問題を県教委職員が19日早朝、試験会場に搬入した。
教員採用汚職事件は07、08年度の小学校教員採用試験で、県教委の元義務教育課参事江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で再逮捕=が口利きのあった受験生の成績を改ざんし、不正に合格させたとされる。
県教委は不正防止策として、採点の際には氏名や受験番号が分からないようにし、成績一覧表の管理は人事委が担うようにした。受験生が自分で採点できるように問題の持ち帰りを認めた。
1次試験の結果は8月14日に発表。面接や模擬授業が行われる2次試験は9月中旬に実施する。
=2008/07/19付 西日本新聞夕刊=
*******************
疑心暗鬼の教員採用試験スタート 大分「今年こそ公正に」(産経新聞) - goo ニュース
不信・憤る受験者 大分の教員採用試験に1700人 (朝日新聞) - goo ニュース
大分の教員採用試験、倍率は13.4倍(朝日新聞) - goo ニュース
捜査の渦中、大分県教員採用試験 倍率13倍超(共同通信) - goo ニュース
受験生9000人調査 不正検証 山形県教員採用 (河北新報) - goo ニュース
「教員採用試験」を強行したと書いたが、これだけ不正に教員になったひとが出てきた以上、正規な教員を作る必要も確かにあり、教員不足を補うためには、致し方ないところもある。
なにしろ、採用者の半数が不正な手段での“無資格”教員だったというのだから。
この事件、今では高校入学から、校長への昇進まで、大分の教育界全体に巣食った汚職事件になっている。
いわゆるコネで入学したり昇進したり、ということがまかり通っていたと言うし、この不正に何らかの関与すること無しには、昇進は望めないと言うトンデモ度であったようだ。
不正入学した生徒も白い目で見られるし、「この中の誰が不正入学か?」と生徒達が疑心暗鬼に陥る。
その上、「うちの先生は、賄賂で先生になったんじゃなかろうか?」となれば、指導力が発揮できなくなることは明らかである。
教頭や校長は学校を取りまとめる力が喪失する。
しかし、こういう悪弊が長年の習慣になっていたというから、これまで不正昇進の校長の居る学校で“無資格”教員に教えてもらって卒業し、大学の入学試験に合格した不正入学の生徒は、どうなるのであろうか?
本来なら高校卒業の資格がなく、当然大学への入学も取り消されるはずだが、そういうことにはならないだろう。
もっと考えれば、不正入学で卒業し、大学にもバレズニ入って卒業し、社会人になって管理職をやっている人も居ることだろう。
そういう人の存在価値はどうなるのだろうか?
今から人生やり直す訳には行かない。
本当に社会的にも不正に染まった個人にとっても大変な罪悪を犯してくれたものだ。
ところで、今取り上げられているのは、大分県教委であるが、国会議員の口利きと言うのが大分で明らかになっている以上、おそらく少なからずの教育委員会で同じようなことが大なり小なり行われていたであろう。
(左のアイコンをクリックしてもらえたら嬉しいです)
大分県教委汚職 捜査渦中の採用試験 人事委協力不正防止を強化(西日本新聞) - goo ニュース
***********************
大分県教委汚職
捜査渦中の採用試験
人事委協力不正防止を強化
西日本新聞 2008年7月19日(土)17:30
教員採用汚職事件で揺れる大分県の2009年度公立学校教員採用試験が19日、大分市内の2つの高校を会場にして始まった。事件を教訓に県人事委員会と知事部局が採点に加わるなど、不正防止策を強化。受験生は緊張した面持ちで試験に臨み、県教委はミスやトラブルのないように職員数を増やしたほか、警備員を初めて配置した。
1次試験は2日間行われ、19日に一般教養や作文など筆記試験があり、20日は面接や実技が行われる。小中高などを合わせた19日の受験者数は1704人。事件の舞台となった小学校の採用試験は462人が受験、競争倍率は10.3倍となった。
問題漏えいを防ぐため、県人事委が保管していた試験問題を県教委職員が19日早朝、試験会場に搬入した。
教員採用汚職事件は07、08年度の小学校教員採用試験で、県教委の元義務教育課参事江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で再逮捕=が口利きのあった受験生の成績を改ざんし、不正に合格させたとされる。
県教委は不正防止策として、採点の際には氏名や受験番号が分からないようにし、成績一覧表の管理は人事委が担うようにした。受験生が自分で採点できるように問題の持ち帰りを認めた。
1次試験の結果は8月14日に発表。面接や模擬授業が行われる2次試験は9月中旬に実施する。
=2008/07/19付 西日本新聞夕刊=
*******************
疑心暗鬼の教員採用試験スタート 大分「今年こそ公正に」(産経新聞) - goo ニュース
不信・憤る受験者 大分の教員採用試験に1700人 (朝日新聞) - goo ニュース
大分の教員採用試験、倍率は13.4倍(朝日新聞) - goo ニュース
捜査の渦中、大分県教員採用試験 倍率13倍超(共同通信) - goo ニュース
受験生9000人調査 不正検証 山形県教員採用 (河北新報) - goo ニュース