i氏の海外生活体験記

<part1>ジャカルタ滞在記 <part2>ベトナム滞在記 <part3>ネパール滞在記
<part4>しもきた

大臣のジョーク

2008-03-11 01:41:42 | イスタンブール滞在記
トルコ運輸大臣のお話です。

海峡トンネルのプレゼンに行ったときの出来事です。(私はカメラマンとして潜入していました)

会議室のテーブルを囲んだのは先方政府関係が8人、こちら日本人も8人でした。
大臣は会議のあい間の30分しか時間がない、ということでしたので、我々は大慌てで準備に取り掛かりました。
定番ですがパワーポイントでの説明です。しかし、ここで思い掛けないトラブルの発生です。
なんと画面を写す機械(プロジェクター?)が作動しないのです。これは備え付けのトルコ政府側の設備なのです。トライしてみて10分経ち、専門技師が来て20分経ち、とうとう大臣は時間が無くなりました。
周りにはかなり気まずい空気が漂っていました。

ここで大臣はハニカミながら、こんな言葉を我々に投げ掛けたのです。
「この壊れたマシーンはMade in japanです。」確かにパナソニック製でした。一同大笑いでした。

大臣は会議の終わる1時間後に、また戻ってくることを告げて立ち去ったのでした。

機転の利いた、軽くて重いジョークでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海外の病気

2008-03-11 01:04:33 | 海外
トラブル事例集に恐ろしいことが載っていました。

事例その1
エイズHIVに住民の30%が疾患している地域であった。

対策は
客先が行っていたエイズHIV撲滅教育セミナーへ若手ローカル職員を参加させた。

事例その2
約20人の業者側の日本人はほぼ全員がマラリアに感染した。日本人のキリスト教会関係者は脳マラリアに感染しこん睡状態であった。

対策は
現地従業員へ蚊取り線香を毎月無料配布した。

海外では病気と怪我と虫歯がとてつもなく怖いです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローカルトラブル事例

2008-03-09 01:13:19 | 海外
ローカルスタッフのトラブルの例が研修で披露されていました。

その内容は
「僻地の事務所のコックが猫イラズを食事に混ぜたり、食料代金をごまかしたりした事件が発生した」

その影響は
「僻地では食事が職員スタッフの一番の関心事であり、また食事の良否でストレス発散に関係してくる」

当然対策としては
「日本料理のできる人柄の良いコックを雇用する。また、十分な給料を払い、満足できる食事を確保する」

しかし、良いコックの雇用は簡単ではありません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一枚の繪

2008-03-07 23:40:04 | イスタンブール滞在記
「パース一枚」この出来が勝負と思いました。

わずか二週間。 全く知らない土地。 そして大臣説明で使う、というプレッシャー。

先人達の夢を載せた一枚なのでした。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CADオペ(その1)

2008-03-02 00:58:15 | ダナン(ベトナム)
CADオペも2名来てもらっていました。

そのうちの一人はベトナム語オンリーで、もう一人が少しだけ英語がわかるのでした。

トラブルは調査期間の殆ど最後にやってきました。

図面の仕上がり具合と内容のチェックを行っていたときに、ある部分がすっぽり抜けていることに気がつきました。

通訳の彼に理由を聞きましたが、マトを得ません。
さらに別の人を介して聞いてもらいました。

どうも、私の最初に指示した部分の保留事項を最後まで待っていた、ということらしいのです。もちろん、その保留事項の回答は提示してあったのですが・・・。

途中で確認に来なかったということは、忘れていたのだと思われます。しかし、ぜったいに彼らは認めません。

仕方なく、「ソーリー、ソーリー」と軽く謝って大至急補完してもらうことにしました。

ニュアンスだけでわかったつもりが、一番危険であることは身にしみて感じています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女性エンバイロメント

2008-03-01 09:43:37 | ダナン(ベトナム)
もう一人の女性ローカルはエンバイロメント(環境技術者)です。彼女は30歳くらいです(いや、20代かも知れません)。

社会環境のポジションです。専攻は歴史建造物やモニュメントを勉強してきた、と言っていました。

明るくおしゃれな彼女はローカルのマドンナ的存在で、むかしで言うと松本ちえ子似でしょうか。しかし、よく聞くと既に結婚していました。

ローカルを連れて現地調査に出かけると、彼女を中心としたベトナム語の機関銃トークが炸裂します。まあ、おしゃべりなのです。しゃべっていないと死んでしまうかのごとき、しゃべり続けます。

トンネル管理棟を視察したときのスナップ写真を共有フォルダに保存していました。彼女はそれに気づき、お別れパーティのときに「ベリィーナイス」と写真のUPをほめてくれました。記念にコピーしたのでしょう。

ローカルは誰一人として現場にデジカメを持ってきていませんでした。おかしい、と思っていたら、デジカメはベトナムでは手が出ないほど高価なものらしいのです。日本人メンバーが言っていました。「デジカメは注意しないとすぐに無くなってしまうことがあるよ」と。

ようやく分かりました。彼女は記念写真をほめたのではなく、デジカメを記念にもらいたかったのでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女性コスト・エストメイト

2008-03-01 03:14:53 | ダナン(ベトナム)
ベトナムの業務ではローカル技術者を9名雇いました。
内、女性が2名おります。

今回はコスト・エストメイト(積算業務)の彼女です。32歳くらいでしょうか。

彼女の印象は「気の強いお姉さん」です。
最初の全員での顔合わせ会議では「私のタスク(仕事)は積算だけど、数量があがるまで何をしたらいいの?」とぶちかましてくれました。

海外業務では日本人が全てにおいてリーダーシップを取ってローカルに教え、動いてもらう、という図式になっています。ゆえにローカル単独で日本人相手に厳しい発言をする事は殆どありません。まして女性からは・・・。

後からわかったことですが、彼女はこの業務のまえの業務にも関係していたらしく、いろんな事情、内容を知っていたらしいのです。だからこそ会社から派遣されたようなのです。

まあ、優しく言うと「いろいろ知っている私を上手に使ってね。」というパフォーマンスだったのでしょう。

その後、彼女への仕事の要求は厳しいものがありましたが、彼女は徹夜した目を腫らしながら、「宿題終わったわよ。」と日本人に提示するのでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする