真っ赤に佐々岡を懐う

横浜 000 000 001 1
広島 520 020 10X 10
勝：大竹9勝10敗
敗：吉見3勝4敗
本：嶋14号、新井27号（以上、広）、村田36号（横）

　今季市民球場での最終戦は「真っ赤におもう日」と題して行われた試合は、佐々岡投手の18年間を締めくくる試合でもありました。佐々岡の最後の勇姿を見ようと29,776人が球場に詰め掛け、9回に登板した佐々岡投手に対して大声援を送りました。
　この大声援を受けて打線が初回から爆発。嶋の通算100本塁打を含む5長短打で5点を先制すると、2回にも4長短打で2点を奪うなど序盤から大量リードして、7回には新井が佐々岡への餞の一発を放ちました。
　先発大竹も横浜打線を全く寄せ付けず、7回を3安打無失点に抑える好投を披露して、齋藤、横山も無失点リレーと最高の形で佐々岡にマウンドを譲りました。
　569試合目の登板となった佐々岡は9回2死無走者での登板となりました。横山が2死をとると球場のボルテージは一気に高まり、佐々岡がコールされると最高潮に達しました。その佐々岡はリリーフカーには乗らず歩いてマウンドへ向かい、大声援を背中で感じていたのでしょう。
　バッターはセ・リーグ本塁打王の村田。カウント1-3から高めの直球を村田にフルスイングされて、打球は左翼席中段に飛び込む36号本塁打になりました。打たれながらも佐々岡からは笑みがこぼれるなど納得の勝負だったのでしょうね。儀式的な最終登板ではなく、最後まで真剣勝負というところが佐々岡らしいですね。
　次打者の代打鈴木尚を三球三振にしとめてゲームセット。そして、自らの現役生活にもピリオドを打ちました。最後は公言どおり138㎞の直球でしたね。やはり、直球へのこだわりがあるのですね。
　試合後のセレモニーでは、両親、家族、球団、スタッフ、チームメイト、横浜ナイン、そしてファンへの「感謝」を伝えました。そして、最後にはファンへのお願いがありました。それは、来期カープが優勝するために球場を真っ赤に染めて応援してほしいとのことでした。最後までチームのことを考えているところは、佐々岡らしいですね。
　その言葉を忘れずに、来期はもっと多くのファンが球場に足を運んでほしいですね。私も微力ながら力になりたいと思いました。なかなか、市民球場まで行けませんが、1回でも多く足を運びたいと思います。
　佐々岡さん、18年間先発、中継ぎ、抑えと大車輪の活躍でカープ投手陣を支えてもらいありがとうございました。本当にお疲れ様でした。

　大竹はこれで9勝目となり、規定投球回数に到達しました。終盤とは言え3試合連続での好投は来期に繋がるはずです。来シーズンは2桁勝利＆貯金のできる投手になってもらいたいですね。
　不調に喘いでいた新井がソロを含む4安打2打点と大当たり。打点も99とし、球団史上3人目の2年連続での100打点も見えてきました。
　
　明日は今季最終戦となります。相手はヤクルトで、今度は古田兼任監督の引退試合です。本当は、最後に佐々岡対古田の対決も見て見たかったですね。