ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

長い夜が更けてゆく

2006-09-04 22:43:37 | Weblog
あなたの
心・・・
その戸口に
彼は立つ
そして 言う

私はあなたがたを軽蔑しない
やがてあなた方は仏となるからだ

彼は誰彼なく
道行く人の
心に向かって 言う

私はあなたがたを軽蔑しない
やがてあなた方は仏となるからだ

何を言っているのだと
石を投げられ

棒で打たれ

押し返され

それでも彼は
あなたがたの
良心を信じて

道行くひとの
心に訴える

心の中の
良い心に
とどくように

私はあなたがたを軽蔑しない
やがてあなた方は仏となるからだ

彼は誰彼の
区別なく
良心を信じて

今日も
心の良い部分に
訴えかける

あなたがた
一人 一人に
礼拝をつくす

法華経
第二十章
常不軽菩薩品
じょうふきょうぼさつぼんに
載っている

ああ
長い深い夜がふけてゆく

私は
今日一日
どうだったろうと自問する

そんな思い
こんな思いを
乗せて
音もなく
この地球は
回りつづける
ああ

満天の星が見たい
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蛇族

2006-09-04 21:18:22 | Weblog
香 焚きしめしし
清き祭壇の末
我が族(とぐろ巻きつつ・・・)
蛇族の安楽の瞑想から醒め

祭壇に飾られし
シバ像の場所を逡巡し

暖かき陽光に
我がなめしの鱗
照りだされ
陽光に映え

窓から 春の風 受け
小高き木に登ろうか?

二股の舌先に 鋭敏に
その風 気息 感じ
今日の瞑想・・・
常緑の色に包まれようか?

我 水晶の宮 夢 紡ぎ
霊気下る
輝石の上に 体 投げ出し
感じ入り
また 水晶柱に巻きつき
天界を夢 見ようか?

我が 常緑のまなこに
水晶の光 乱反射し
神経を刺激し また
水晶柱に 巻きつき・・・

しばし 天界の想念の中
遊泳す
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記憶格子

2006-09-04 19:43:38 | Weblog
水晶の光 輝き
我が心中にあり
水晶の城の礎
今日も一つ一つ
組み重ね
不壊の根城に
新たな読破すべき 書物置き
心 研ぎ澄まし 磨き
対話始める

我が胸中の水晶城に
音楽の書物の印象 封入し記憶す
それはまるでパソコンのシリコン結晶に
我が詩を記憶させるごとく
耳目 あらゆる五感で受けた
印象を記憶する
我が水晶城

追憶の光に満ちた
水晶の結晶体
水晶の城

無限の乱反射

人の心の不可思議さ

一人のたった一人で

感覚の過程に
記憶の光に
夢に

水晶はうち振るえ
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南の島

2006-09-04 19:38:11 | Weblog
遠方の島影したいつつ
午後の陽射しに
やわらかに・・・伸び
心は南国
赤き花 思う

風がやさしく 
そよいでいる
そして
遠い島影

この静かな 
入り江
静かに聞き入る
天と地の
もろくも美しい
気息

水もて戯れる 我ら
ひがな一日 ここで過ごし

肌は褐色に変わる
南が体に溢れ返り
島がてまねきし

我ら 南の
島唄の子
南 我らを呼ぶ

ここで
午後の陽射し受け
南の島
恋しい
二人
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夏の終わりに

2006-09-04 19:25:32 | Weblog
君らの心に
私の心に

美しい白浜が存在し
我々はそこの住人
君はそこで好きに出来る・・・好きに・・・
絶対自由の君の精神
清浄な君の心
白い光に 白い光に 溢れ返っている

美しい浜辺

そこで君は人生という行為(カルマ)を
一歩 一歩 刻みつける(まるで太陽のよう)

人に為した善行も悪行も
明確に意図を持った善行も悪行も

君の清浄な砂浜に
足跡として明確に刻まれる
生命に 魂に その心に

その一日 いや その一瞬 一瞬
行為の蓄積が 人だろ!

だから君よ 天を夢見 物語ろう
美しい足跡を残そう
君にしか出来ない かけがえの無い
言葉で・・・

誰も見てない・・・誰も知らない・・・
しかし君だけは 知ってる

人として(ああ 天使も悪魔も足跡を残せる)
人として・・・
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