ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

焔(ほむら)

2006-09-13 22:29:49 | Weblog
理性の時
創造の野

脳髄の遊撃は
この地に印を刻みつけ
この空に線を強く引く

理性の爆発
論理の爆風

そして この地は空は
霊的な焔に包まれてゆく

上げ潮のごとく 
あるいは
夢見る引き潮のごとく
どんよりと訪れ始める 時

東雲の朝焼けの色
この焔は
大地を空を灰に焼き尽くすまで終わらない
霊の焔は
この地球が愛の灰で包まれつくすまで消えない

浄化の焔
理性の焔は
この大地が乾ききるまで

愛の炎で焼き尽くす
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今は遠い君が

2006-09-13 19:00:47 | Weblog
そう それは いつ

今は 遠い 君が
純粋アルコールと酩酊の肉欲に
魂を売ったのは

こともあろうに・・・

君の魂の最も高貴で輝かしい『良心』を
冷笑の地下室で真夜中に
狂気の磔刑にかけた日は
今日のように肌寒かったか?


すでに 牢獄に閉ざされた
凍てつく 氷のように 冷たい
どす黒い鉄格子が『良心』に影を落としていた


それは 『良心』が君を『狂気』から救う手立て

『良心』は 悪の体臭で蒸れつく場所に
君を 救うため自らを罰する 牢獄を作る


君は君の『良心』を磔刑にした日から
無期懲役を
勤める

囚人だ
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冷たい雨の

2006-09-13 09:26:29 | Weblog
そぼ降る 意味の雨に
木々は その 枝を撓らせて

雨は 伸びた か細い腕に 雫を結ぶ
雨が 枝にとどまって 世界を乱反射して

また 帰ってゆく 大地

私は私で
電柱にちゅうずりの
工事会社の社員のように

細かな仕事に集中している

木々の枝を ナイロン糸で 繋いでいる
木々を 『意味』と『連関』で満たそうと
枝と枝を感覚器になそうと
反射器を作ろうとしている

そぼ降る 冷たい雨は
手を凍えさせ 額を伝う液体が 目に沁みる
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