ウォーホール左派

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

夜の底へ

2006-11-15 20:29:22 | Weblog
そして この闇
神聖な天の底
海溝の深み

白光は密かに 息づき
無音の深淵を 見せて

夕暮れた いつもの路地
暗さの中に 華やぎがあり
懐かしい 通い慣れた 路

足音の近さ 闇に溶け
一日を終えての帰路に

幻の花 白光の花
乱れ咲く 細い路
仄かに 香りたて
蝶など舞い降りる

鎮まれる 菊花など あしらい

この路地 どっぷり暮れ 
夜の底へと旅路がつづく
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人間開放の世紀

2006-11-15 10:11:11 | Weblog
白い雲が この空を渡り
光 増し たゆたいの時

季節さえ 意味なく 飛び越して
光の 濃密で渦巻く 靄
青の空に 日輪の光背 立ち現れ
雲の宮居 荘厳に 湧き出でて

この太陽の座を 飾りつける 華

この 永遠の朝を 感受しようと
私は 一夜で蜘蛛が 絹糸で光の宮居を 架けるように
ナイロンの糸を世界へはし渡す
地球儀にピンをたて ネットワークの透明な糸を
インターネットの透明な言葉は やがて
光を定着し 輝く 金糸の繋がりとなる

そんな 日がやって来たら
後代の歴史家は我々の世紀を
『人間開放の世紀』と呼ぶだろう
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